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第16話 登校

ついに学校生活が始まります!長かった...。


「お兄ちゃんー!朝だよー!起きてー!」


麻衣の声で目覚める、カーテンを開けて急いで制服に着替える。


リビングに行くと麻衣とお母さんが待ってた、朝ごはんだ!


「「おはよう!淳ちゃん(お兄ちゃん)!」」


「おはよ」


朝ごはんは目玉焼きとサラダとパンだった。

こういう普通の生活ができるっていいな。僕はこういう生活を望んでいたんだ。


「淳ちゃん?どう、おいしい?」


お母さんが心配そうに聞いてくる。


「うん、おいしいよ!」


家族と一緒に食べるご飯はもっとおいしいよ。


「「朝からその笑顔反則...。」」


「なんだって?」


「「何でもないよ!」」


麻衣とお母さんが同じ反応をする。やっぱり親子なんだなって思って少し面白かった。




「じゃあ、行ってきます」


「淳ちゃん、テスト頑張ってきてね!道分かる?大丈夫?」


「うん、行き方覚えたよ!ありがと、頑張ってくる!」


何回も確認したし、途中まで麻衣もついてきてくれるから大丈夫だろう。


「淳ちゃん!気を付けるんだよ、本当に心配...。」


「お母さん、大丈夫だよ!じゃあ、今度こそ行ってきます!」


「そういうことじゃないんだけどなー。行ってらっしゃい!」


お母さんが手を振ってくれた。


「ママ行ってくるね!」


「麻衣も気を付けてね!」


麻衣と一緒に学校に向かう。期待と不安はあるけど、普通にしていよう。僕は結局平凡な生活を送りたい。



「お兄ちゃん、テスト大丈夫そう?」


「大丈夫じゃないけど、ベスト尽くすよ...。」


「うん!頑張ってね!」


「じゃあ、私はこっちだから!お兄ちゃんまたね!」


麻衣が手を振ってくれる。僕も手を振る。


「またね」


麻衣と一緒に歩いていたから気づいていない振りをしてたけど、途中でたくさんの女性に見られた。

麻衣がいないと少し心細いな...。早く、学校に行こっと...。




僕は盛大にやらかしている。


「学校はどこ...?」


携帯は封印中だから、地図もわからない。周りの人に聞きたいけど怖くて聞けないし...。

あと10分で数学の試験始まるのに、どうしよう!

このままだと遅刻しちゃうよ!


後ろから走ってくる女子がいる。


「今日はテストなのに遅刻なんてやばいよー!ってなんでここに前川様?!」


すごい驚いた顔してる。

もしかして同じ学校の人かな。時間ないし一緒に学校に連れて行ってもらおう。


「あの、同じクラスの人ですか...?すいません、道に迷ってしまって一緒に学校に行ってもいいですか?」


「えええ?!ほんとに前川様?何でそんなに丁寧語なの?あああ、私の日本語おかしい、どうしよ!いや違う、今は早く学校に行かないとですね、前川様急いでいきましょう!」


僕と彼女は急いで学校に向かう。

僕は逆方向に向かっていたみたいだ...。僕って方向音痴だったんだ、反省。




「先生ごめんなさい遅刻しました!」


彼女が大声で叫ぶ、僕たちは急いできたせいで息を切らしていた。


「分かってますから静かに!テスト始まってますよ!って前川様?!」


「先生、遅刻してごめんなさい」


先生が驚いている。クラスにいる生徒が全員僕に注目していた。みんなすごく驚いている。そんなに見ないで、隠れたい...。


「い、いいのよ。は、早く席についてテスト配るから」


「分かりました」


教室についたのは、試験が始まって五分後だった。

一緒に走ってきた彼女は、しょんぼりしている。

結局間に合わなかったけど、彼女のせいじゃないよ。

あとでお礼を言わないと。


少しタイムロスしたけどすぐに担任からテスト用紙を受け取って、問題を解き始める。

朝からバタバタしたけど一限目のテストは僕の一番得意な数学で少し安心した。

ベスト尽くすぞ!

読んでくれてありがとうございます。

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