第15話 お風呂
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ドアからノックする音が聞こえる。
「はーい、なにー?」
「淳ちゃん、勉強中ごめんね?お風呂できたよー」
ドアの向こうからお母さんの声が聞こえる。
「ありがとう、先入っていいの?」
「うん、先に入ってー!」
「わかったー」
ひとまずテスト勉強はおいておく。ちなみにテスト範囲は知ってるかって?いや知らない。テスト範囲表なんてカバンの中にはなかったよ。こっちに来る前は、学校に行ってなかったし普通に分からないところが多い。勉強すればするほど不安感が募るだけだった。
お風呂場に向かった、服を脱いだ。服を洗濯籠の中に放り込んで、いざ入浴!
まずは頭と体をきれいに洗わないと。頭にシャンプーを付けてゴシゴシ。すごいいい匂いのシャンプーだなって思ったら、これ女性用のシャンプーじゃないか!僕用のシャンプーは違うところに置いてあった。次からは気を付けよう。
体もしっかり洗ったし、お風呂にダイブ!
「ふぅー、気持ちいー」
入院中は風呂に入れなかったから、3日ぶりの風呂は格別だった。
10分ぐらい入ってから、お風呂を出た。
タオルで体をふく。
あ、しまった。下着とパジャマ持ってくるの忘れた。
タオルを腰に巻き付けて、リビングに行く。
「お母さん、僕の服ってどこー?」
「ちょっ!淳ちゃん、服は?なんで着てないのよ!」
お母さんは手で顔を覆っている。指の間から僕のことを見てるぞ。鼻血も垂れてるよ。
「お母さん、鼻血出てる!ティッシュ!」
お母さんにティッシュを持っていく。
「私のことはいいからお願い服着て!」
「いや、タオルで隠してるから大丈夫でしょ?」
なんでお母さんそんなに焦ってるの?
「大丈夫じゃないわよ!服は淳ちゃんの部屋にある!早く取り行ってくれないと、私淳ちゃんのこと襲っちゃうかも...」
お母さんは半ば切れ気味に僕に言ってきた。
僕は自室に向かう。お母さんが最後の方何言ってたかわかんないけど、教えてくれて助かった。
僕は引き出しの中に入っている下着とパジャマを着る。
お母さんなんで鼻血出てたんだろう?顔も真っ赤だったし...。
...
あ、僕気づくの遅かった。
そういえばこの世界男女の価値感狂ってるんだった!
男性の裸に免疫がみんな無いから、こうなっちゃうんだ。
お母さん、ごめん、次から気を付けるね。
「淳ちゃん!リビングにおいで!」
お母さんから呼ばれる。あぁ、叱られそう...。
淳ちゃんの裸見ちゃったわ...。淳ちゃんの裸最後に見たの4才の時一緒にお風呂に入った時以来...。
淳ちゃんの体がたくましくなってて、びっくりした。
男子の裸見るとこんなに興奮するのね、良くないわ!
もしもクラスメイトに淳ちゃんの裸見せたらって思うと、淳ちゃんを注意しないと!
「淳ちゃん!リビングにおいで!」
私は淳ちゃんを呼んだ。淳ちゃんがリビングに来た。
ちょっとしょんぼりしてる。そんな顔しないで、抱きしめたくなっちゃう!
自分の欲望に負けないように淳ちゃんに注意する。
「淳ちゃん、もう女の子の前で裸見せたらだめよ?」
「はい、気を付けます」
「もしクラスメイトに裸見せようものなら私何するか分かんないからね!」
「精進しましゅ」
淳ちゃんが泣きそう!ごめんそんなに怒ってるつもりないからね!私淳ちゃんのこと大好きだから!むしろ私は淳ちゃんの裸見れてしあわ...。
だめ!おかあさんがこんなんじゃ。しっかりしないと!
「これから気を付けてね?おやすみ、淳ちゃん」
私は笑顔で言った。
「おやすみ」
淳ちゃんは自分の部屋に戻っていく。
僕は23時くらいまで勉強した。ちなみに麻衣は中学生だと思っていたけど小6だった。小6なのでもう自分の部屋で1時間前くらいから寝ている。
「明日も早いし、やれることはやった!」
自分にそう言い聞かせて、就寝した。
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次回から学校編です




