第12話 優しいお兄ちゃん
今日は忙しくて2本投稿...。
今日はお兄ちゃんのお見舞いの日。お兄ちゃんに会えるのはうれしいけど、最近お話ししてないし、ちょっと不安。私は今お兄ちゃんのお見舞いに行く服を選んでる最中。
うーん、どれにしようー。かわいい感じにしようかなー。ワンピースもいいなぁ。まようー!
鏡の前にはたくさんの服が散らかっていた。
「麻衣ー。病院に行くわよ!早く服選んで下りてきなさい―」
玄関でママの呼ぶ声がする。早く決めないと!この白いワンピースにしよ!夏だしね!
「今行く!ちょっとまっててー!」
私は急いで着替える。髪もしっかりセットしてっと!
私は階段を下りて玄関に行く。
私たちは病院に向かう。
ママは言ってたけどほんとにお兄ちゃん優しくなってるのかな?優しいといいな。
病院で受付も済ませて、今お兄ちゃんがいる病室の前にママと私は立っている。
心臓がものすごくバクバクなってる。
やっぱり緊張するー。
でも、お兄ちゃんと明るく元気に話すって昨日決めたもん!
「ママ入ろ?」
「うん、開けるわね」
ママがノックする。ドアが開くと、そこには窓の方を向いているお兄ちゃんがいた。
お兄ちゃんが起きてる、やっと目を覚ましたんだね!ひとまず安心。
お兄ちゃんは私たちが入ってきたことに気づく。
お兄ちゃんの顔とか体つきとか全部かっこよすぎて見ることができないよぉ。
私はあわてて話し出す
「お兄ちゃん、目が覚めたの?体調は大丈夫?」
お兄ちゃんを見つめて明るく笑顔で話した。お兄ちゃんを見つめるだけでどうにかなっちゃいそう...。
私、笑顔ちゃんとできてたかな?昨日お風呂に入ってる時に練習したけど、変な笑顔になってなかったかな?
すると、お兄ちゃんは
「大丈夫だよ!心配してくれてありがとう」
と優しく言ってくれる。
お兄ちゃん...。今までも好きだったけど、今のお兄ちゃんもっと好きなの!優しいお兄ちゃんが大好き!
お兄ちゃんが少し微笑んでくれた、かわいいなぁ。
不意にお兄ちゃんが話し始める。
「お母さん、ごめん。一日経ってもお母さんの名前と妹の名前が分からないんだ。これから二人と仲良くしていきたいから自己紹介したいな!」
「「...尊い...」」
お兄ちゃんの不安そうな顔が破壊力高すぎて、思わず尊いって言っちゃった。気づかれたかな?
お兄ちゃんイケメンなのにそんな不安そうな顔しないで...ギャップすぎるよ...。
やっぱりお兄ちゃんは私のこと忘れちゃったの...。でも私たちのことを考えて気にしないように言ってくれる。ママが言ってた通り、お兄ちゃんは優しい。
私たちはお兄ちゃんのことを知ってるけど、お兄ちゃんは私たちのこと知らない。それは悲しいこと。でもお兄ちゃんが仲良くしたいって。私も今まで以上に仲良くしたい、お話ししたい、いっぱい思い出作りたい!そう思って私も自己紹介する。
「お母さんからいろいろ聞いたよ。記憶喪失なんだって?すごく心配したし、今までの思い出とかを話せなくなっちゃうのは悲しいよ。でもね、これからこんなこともあったんだよって話してあげたいし、これからたくさん遊びに行ったりして思い出も作りたいって思ってるよ!あ、ごめんね自己紹介しないと。私の名前は前川麻衣。よろしくね、お兄ちゃん!」
「僕の名前は前川淳司、これから迷惑かけるけどよろしくね。お母さん、麻衣」
お兄ちゃんも自己紹介した。なにその笑顔反則じゃん。顔熱くなってるよ...。
それに今私のこと麻衣って言ってくれた?うれしい!こんな風に呼ばれるの初めて!
胸がキューってなってちょっと苦しいかも。なにこれ、変なかんじ。嬉しいのになんで苦しいの?ふしぎ
読んでくれてありがとうございます。
引き続き楽しんで読んでいただけたらと思います。
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