表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こんな神様の作りし世界  作者: カズ
第1章 女神様と大地の剣
9/36

続・私、原住民に泣かされる

カレラ「も…申し訳御座いません。我らがh…ニーヴェルン様…」


ニーヴェルン『マジで気をつけてね!』


全くこの女神様は…やることなすこと凄まじいのに余計な一言で全部台無しにする…見ろ、この精霊さんを…困り果てて冷や汗かいてるじゃないか…


カレラ「そ…それではそろそろ頂きました力で大地を蘇らせようと思います…」


ニーヴェルン『いいね!やっておしまいなさいカレラ君!』


カレラ「はっ!」


カレラは神々しく伸びた角の一部を地面に軽く当てる。すると其処から草花が湧き上がり、みるみる辺り一面、見渡す限りの美しい草原が出来上がった。しかももともと植えてあった農作物は人丈以上に成長し、山のように積み上がっている上、脇には生まれて始めてみる透き通った水が湧き上がり泉を形成しようとしている…


こんな光景はおとぎ話でしか聞いたことが無い…


ロイ「やはり…これは…夢なんじゃ…」


カレラ「しかと見よ、これこそがこの世界の有るべき姿にして創造神ニーヴェルン様の御技。我らがh…ゆ…唯一神ニーヴェルン様を敬い、畏れよ!」


ロイ「…」


その言葉で女神様の方を見る、言動こそ情けないがこの人は本物だ…

そんな尊敬の気持ちもすぐ掻き消えた。こっちをチラチラ見ながら何か言って欲しそうにソワソワしてる。正直そんな態度が無ければ素直に賞賛出来たのに…残念な人だ…


プイッ


自称女神の態度がなんだか無性に腹立つ。俺は無視する事にした。


ニーヴェルン『なんでよぅ!素直に賞賛してよ!褒めないと伸びないタイプなんだよ私は!』


ロイ「また心を読んだんですか!もう止めて下さい!プライバシーの侵害ですよ!」


ニーヴェルン『神と信徒にプライバシーもヘッタクレも無いんですー!全く!君は本当に可愛くないなぁ!見た目可愛いのに!』


ロイ「ッチ…」


カレラ「貴様!矮小な分際で我らがh…ニーヴェルン様に何て口を!!!」


ロイ「すみません!精霊さんは少し黙ってて貰えますか!いいですか?女神様!あなたは確かに凄い!この世界をお造りになられたという話は信じます。でもですね!あなたの言動は全く神の威厳を感じさせない!酷すぎる!それじゃ誰もあなたを信じようとか思わないですよ!」


ニーヴェルン『そ…そこまで言わなくたって…うあぁぁああん』


カレラ「貴様…覚悟は出来ているんだろうな!!」


ロイ「はぁ…だから俺があなたに力を貸しますよ…。俺何すればいいですか?」


それを聞いた女神はピクンと反応し、泣き止んだ。


ニーヴェルン『ヒグッ…グスン…マジで?』


ロイ「乗りかかった船ですからね…」


ニーヴェルン『うん…うん…ありがとう…ロイ君って口悪過ぎだけどけっこういい奴…実はカレラ君にかなり力使っちゃったからこの先が不安だったんだ。ありがとう…』


ロイ「ニーヴェルン様は泣いたり怒ったりの起伏が激しすぎですよ…対人メンタルもうちょっと鍛えて下さい…」


ニーヴェルン『グスン…それじゃロイ君、女神の勇者としてここに神託を授けます。人の世に平安と安寧を導く勇者"ウサミミの勇者"の称号を授けましょう』


ロイ「ん?…勇者…神託?"ウサミミ"??嫌な予感がする…」

ロイ=ヴァグ=ハン

年齢:28歳

職業:戦士→ウサミミの勇者

武器:片手剣


スキル:

リーダーシップ

戦士の魂

女神の勇者

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ