恋の詩『かぞえ唄』
『かぞえ唄』
一息で灯台の丘を登り
二股の別れ道に立ち迷う
三連の霧笛 廻る光の道しるべ
四度 波音が寄せる間に
五輪の宵待草を摘む
月の色をした花弁の数だけ
貴方に嘘をついてあげよう
灯台が不実を照らした数だけ
自分に嘘を塗って隠そう
零になったら終わり
みんな 終わり
だって貴方は
あの人の代わりなのだから
自分の汚さに耐えられず
身を掻きむしって泣いたのは五夜
好きでもないのに肌を許した男は四人
破った誓いの報いを呑み込み
眠るための薬は三錠
消えない傷は二つ
恋は 唯一
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かぞえ唄なのに5までしか数えてなくて
しかも数が戻ってくるとか突っ込んではいけません。