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前までよりは長いです。が、やはり短いです(´・ω・`)
やっとヒロイン登場!
事故から1週間が立ち、色々な事が分かった。
例えば、普通に街を歩いたり、飛んでいても気付かれないが、強く自分を意識すると、自分の身体が少し透明度が薄くなり、たまにちらちら見られる事があった。
ただ、そんな人に出会うのは1週間のうち、2、3人だった。
反対に全く自分の事を意識せずに、俺は空気だ、俺は空気だ。と思っていると透明度が高くなり、何をしていても誰にも気付かれなかった。
あと、よく漫画やアニメで壁や物をすり抜けたりしていた事を思い出し、自分にも出来るか試してみると、出来た。
ただ、最初は大変だった。
自分の前に壁や物があるにも関わらず、壁や物があると思ってしまうと、すり抜ける事が出来なかった。
ただ、この事で1つ。嬉しい事があった。
それは、目の前は物を意識していれば、それを持ったり押したり、使う事が出来た。
――まぁ、人前でやればただの怪奇現象だろうが。
と、まぁこんな感じで1週間色々試していた。
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事故の後の話だが、事故があって直ぐに病院に搬送された俺は、病院に着いた時、既に心臓が止まっていた。
トラックに引かれ即死だった。
葬式は家族内で静かに行われた。直人も来てくれていた。
俺の家族は父が早くに病気で亡くなっていて、母が一人で俺達を育て上げてくれた。俺達と言ったのは、俺には中2の妹、夏乃がいた。
そのため、あまり裕福とは言えないかもしれないが、幸せな生活だった。
。
夏乃は俺に良くなついていた。
母が仕事で夜帰って来るのが遅いため、二人でご飯を作ったり、テレビを見たりと、夏乃には反抗期なんて無いんじゃないか、と思う程に俺は夏乃と喧嘩をしたことがなかった。
そのためだろう。
俺が死んでから、夏乃は学校に行かなくなり、塞ぎこんでいた
そこで俺は、母が買い物に出掛けた際に、夏乃の前に現れた。出来るだけ自分を意識して。
夏乃は良く、お化けが見えると怖がっていた。俺には霊感などは全く無かったが、夏乃には有ったのだろう。
「えっ!?お兄ちゃん!?」
俺が笑いかけると、夏乃は泣き出した。
夏乃には、俺が見えるようだった。
ただ、俺の言葉は聞こえないようなので、夏乃の側に行き夏乃の話しを聞いていた。
しばらくして、夏乃はスッキリとした顔でぐっすりと寝ていた。俺は夏乃の頭を撫でてから、外に出た。
何処に行くかは決めていないが、ふらふらと浮きながら街をいくのは、とても楽しかった。普段は注目してみる事が少ないから、新しい発見が多かった。
幽霊になってから、お腹は空かないし、疲れることもない。眠くなることもない。その為1日中街をふらふらとしていることも多かった。
そこで俺は見つけた。
相手からも見られていた。
白髪の女の子に。
名前です。
坂上 悠
さかがみ ゆう
鈴世 直人
すずのせ なおと
坂上 夏乃
さかがみ かの