【60秒で一気読み! キャラクター小噺】 〜もしも、こんな○○がいたら
【60秒で一気読み! キャラクター小噺】 〜もしも、こんな圧倒的な山岳警備隊員がいたら
【いや、“アノ人”にはかなわねえっぺ】
冬山であるパーティーが立ち往生していた。
猛烈な吹雪。迫る寒さ、痛み。
救助要請が出され山岳警備隊が出動する予定だったが
悪天候のためヘリが使えず現地には降りられない。
そこで、“ある男”に白羽の矢が立った。
特別な処置により、ジェット機からパラシュートで降下。
横から叩きつけられるブリザードにも怯まず白い大地に降り立った。
その頃パーティーでは食料を巡って激しい口論。
挙げ句の果てには遭難の責任のなすりつけあいに発展し、
見るのも無残なほど醜い争いが続いていた。
そこへ現れたのは、“アノ人”!
上半身裸、首に大蛇を巻いた男 ターザン。
掴みあっているパーティーメンバーたちを片っ端から殴り倒し、争いに
終止符を打つと、涙を流しながら語った。
仲間の大切さ、山の厳しさと暖かさ。
それは、まるで愛おしい我が子に諭すような優しさに溢れていた。
心和まされたパーティーメンバーたちの目にも感動の色が浮き上がり始めていた。
その空気を察し、満足したターザンはメンバーのブロンド美女を抱きかかえテントを出て行ったきり戻ってはこなかった。