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1話~新高校生活の幕開け~

どうも憐です

六作品目は過去の作品をもっとちゃんとした形にして引っ張ってきてみました。


どうしてもこの作品には少なからず思い入れがあるためいい形で読んでもらいたいというのもあったので。


と言っても素人ですので、あまり作風には自信がありませんが……

個人的に気に入っていた作品なので皆さんも気に行ってくださると嬉しいです。


それではどうぞ

「うわあぁぁ」


何の変哲(へんてつ)もない日常の街にこだまする叫び声。


「遅刻だあぁぁ」


ある男子生徒は走っていく。


男子生徒の名は神木 悠太(かみき ゆうた)


高校1年で運動神経はずば抜けて行動力もあるだけの普通の学生。


入学してから何日か経ち、(ぞく)に言う新入性モードが抜け始めた頃に遅刻(ちこく)しかけていた。


「うおぉぉぉ」


目にも止まらぬ速さで走り続け、目的の校門が見え始める。


「おっし! ぎりぎりセーフッ」


まだ校門についたわけでもないのに、勝利を確信するようなガッツポーズをしながらも走り続ける。


死にもの狂いで教室の中に入り、自分の席に腰をかけると


「おおー、悠太おはよう、どうしたそんな今ものすごく走ってきましたって顔をして」


嫌味な笑顔をした男が声を掛けてくる


「ハァ……ハァ……お、おはよう。」


彼の名は朝山 進一(あさやま しんいち)


悠太よりちょっと小柄で明るい性格だ。


「てかまあ、なんだ悠太、高校も少し慣れたらすぐ遅刻か?」


「ま、まだセーフだよ」


どこにでもあるような他愛もない話をしている2人をじっと睨みつけている女子生徒がいた。


悠太は明らかな殺意が宿ったそれに気付かない振りをする。


河谷(かわだに) 阿佐美(あさみ)


それが彼女の名だ。殺意を持った目で悠太たちを睨みつけている。


阿佐美は顔立ちはかなりよかったが、しかし今は鬼の形相のような顔だ。


三人の中で阿佐美と悠太はかなり付き合いの長い幼馴染で進一は中学から一緒だった。


悠太には阿佐美の鬼の形相と殺意の視線に心当たりがあった。


もちろん進一も同罪だが進一はまだ、阿佐美の地獄の目線に気付いていない。


掃除サボったんだっけなぁ、などと悠太が考えていると。


悠太の視線に気づいたのか阿佐美が近づいてきて口を開く。


「あーらお二人さん仲良しな事、そんな仲良しで昨日はなにやってらっしゃったのかしら?」


限りない笑顔ととても優しいつもりなのだろうか、そんな口調でいってくる。が目には殺意の炎が燃えている。


(怖い・・怖すぎる)


とても口に出して言えない。


「げっ……河谷!? げ、元気してた?」


「うっさい朝山。2人してなに掃除当番サボってんだ! コラ」


「大体ね――」


「さっきの口調はどこ行った……」


話を聞き流して小声で悪態をつくと横で風を切る音がした。


「うおっ!」


音の先に視線を向けると阿佐美の手が横をかすめていた。


「何すんだ!?」


「何すんだ!? はこっちよ! 話ちゃんと聞いてた? 一人でやらされるこっちの身になってみなさい」


「悪かったって、もうサボらないから!」


もう阿佐美の一撃は食らいたくない一心で話す。


疑いの目で俺を阿佐美がみている。


「見るな! そんな目で見るな! 」


「何よ、別にサボらないんでしょ? それともまたサボるつもりなの?」


「サボらないよ!」


「本当かしらね、さっきの話しっかりね!」


疑惑を持ちつつ阿佐美は自分の席にもどっていく。


「さっき……?」


疑問が解けないまま朝のホームルームが終わり、阿佐美が言っていた事がまったくわからなかったので進一に聞きに行く事にするが。


「なぁ進一、さっき阿佐美が言っていた事って何?」


「やっぱり聞いてなかったのか……まぁお前はまた河谷に怒鳴られればいいさ。」


やたら嬉しそうに進一は返してそれ以上は教えなかった。


「なんなんだよ……」


昼休みになると進一がどこかへ行く、悠太も気になって後をつけていくことにした。


しばらく歩いてついた場所、そこは悠太たちが昨日掃除するはずだった場所だった。


「おい、来たぞー」


「よく来たわね……で、悠太は?」


などと会話が聞こえてくる。


「あぁ、悠太ならこないぞ」


「なんでよ!あれだけ言ったのに、昨日の分昼休みに掃除しようって。」


進一の真意に気づいて嘆息しつつも会話に割り込みに行く。


「誰が来ないって?」


にこやかに怒りを込めながら進一に話しかける。


「あ……えーと、悠太さん? どうしてここに?」


「ちょっと進一借りていいか?」


阿佐美に聞く


「またそういう演技でもしてサボるのかしら?」


「戻ってこなかったら明日こいつ死ぬまで殴っていいから」


「ふん、別にいいわよ。その代わり速くね。後戻ってこなかったらあんたも死ぬまで殴るから」


「お、おう、さんきゅ、ほら行くぞ」


「ちょっと、待て、これには訳が!」


「いいから!」


その後に進一の叫び声がこだました。


悠太と共に戻ってきた進一はぼろぼろになっていた。


「で朝山がボロボロなのはいいとして。」


「すいませんっしたぁ!!」


土下座している進一をよそに阿佐美は悠太に向きなおる。


「あんたがサボった場所はそこだから、よ・ろ・し・く・ね?」


ビシィ! という擬音が聞こえそうな感じで阿佐美が指定する場所に指をさす


「あ……あぁ」


「あとそこの、地面に額押しつけて内で早く始めろ! 時間ないんだから」


「は、はい!」


見事に調教されつつある進一を横目に自分の仕事を進めていると阿佐美が近寄ってきたというよりいつの間にか横にいた。


「ねぇ、悠太?」


「ひゃい!」


先程の阿佐美の態度からしてつい驚いて声が裏返ってしまう。


「な、何声裏返してるの?」


「あぁ、いや、なんでもない!」


不思議に思いながらも阿佐美は会話を続ける。


「あのさ、悠太ってさ……えっと」


そこから声が続かなくなった。


「なんだよ?」


不意に聞き返すと一瞬阿佐美の肩が跳ねる。


「あ~ううん、なんでもない。私、他にも用あったから行くね。とりあえずはちゃんとやってるようだし。あんたたちばかりにつきあってられないのよ」


「あ……あぁ」


変な態度に疑問を感じながらもどうすることもできないのでとりあえず掃除の続きを始めた。


この時から悠太の人生に盛大な変化が起き始めていた。


教室にいくと何事もなく時間が過ぎていっただが阿佐美とは一言も言葉を交わさなかった。


いつもなら放課後掃除当番やら委員会やらちゃんとこいいってくる阿佐美が今日に限っては何も言わないくらい変だった。



翌日、悠太が学校に登校すると、教室中ある噂で持ちきりだった。


「おい聞いたか悠太、転校生だってさ」


「学校今来たんだが……。それにしても、こんな微妙な日に来るなんて珍しいな」


「だよなぁ、普通入学式の日とかに合わせるだろ」


「なんか高校生活早々に変な問題でも起こして移動させられたんじゃないのか?」


「悠太お前、中学じゃないんだから……退学だろそれだと」


「……そっか」


興味なさそうに受け答えしているとやがて担任がやってきて、自然と教室内が静かになる。


「えーっと、まぁ、何か噂になってるから知ってると思うけど。今日は新しい入学生を紹介するぞ。入ってきていいぞ」


そう言われると、その転校生であろう生徒たちが入ってきた。


ザワザワと喧騒が大きくなった。


「……ん?」


一人目が男子、二人目は女子、まだ入ってくる気配がある


「なあ進一、転校生ってこんなに来るのか?」


「いやいや、普通一人とかだろ? てか何人入ってくるんだよ」


進一がそう言って教室のドアを見る。


それを追うように悠太も見て。


「あ……」


三人目は思わず声が出るほど綺麗と思わせる女子だった。


「綺麗だ……」


ついそんな事を声に出してしまうくらいだった。


「……悠太? なんか言ったか?」


「え? い、いやっ、何でもない」


「……ふん」



この変化が悠太の平凡な平穏生活の終わりを告げる最後の日だった。




To Next Story The Second

というわけで1話でした。


ただ転載するだけならすぐ最終話まで出せますが。

この時はあまりにも書き方を知らなかったので本当にひどいです。


多分このタイトルで検索すれば別サイトで出てくるのではないかと思いますが。


原文はそこで見れると思います。



そんな告知じみたものはいいとして

今回は先程から言っているように転載です。

一度書いた話ですのでもしかしたら見たことある方もいるかもしれません


実はこの話は自分が小説を書くのが好きになった作品でもあるのです。

元々は読むの専門でしたが、自分で考えた言葉を表現して、それを読んでもらったら面白いんじゃないか。と思い、一度投稿を始めてみたのです。


それがきっかけでこうやって投稿小説を出すようになりましたね。


そんな作品なので、下手な文のままでなく、せめて形だけはちゃんとした作品へと変えてみたくてこっちで登校することに決めました。


これからも手直しが終わりしたい2話3話と上げていこうと思います。


本当は一気に投稿したかったのですが。

なにぶんほとんど手直ししなくてはいけない話があったりとするので

出来るだけ早く更新していきたいと思うのでよろしくお願いします。


もし気に入ってもらえましたら、次話も読んでもらえるとうれしいです。

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