初恋
私は彼が好きになった。それは何故だか解らない。
恋愛の意味など解らなかった。大人になってやればいいとか思っていた。だけど恋愛はいつ起こるなんて解らない。
私は彼を見ると胸が苦しくなる。映画で感動したときの感覚がずっとずっとおしかかったように心臓が萎む感覚がある。
なのにそこに触れれば解るのは鼓動。ありえないくらい大きな鼓動。そして手でなく耳で聞こえるようになる。
これはなんなのだ。なんなの。何故こんなことが。まだ解らない、恋愛と信じれない私はまだそれが恋とは気がつかない。
家ではベッドに転がり布団を抱きしめる。ぎゅっと力いっぱい抱きしめる。足をバタバタさせる。意味がない、ただ考えてバタバタさせた訳でもない。抑え切れない何かが体を動かす。顔を抑える。息をもらす。まるで本能の如く何故こうやるのかも解らずに。
体にたまったモヤモヤとした感情。気持ち悪い。気持ち悪くて仕方ない。この感情はどうしたらいいのだろう。
私が思い浮かぶ人はただ一人。どうしてか解らないけどその一人ばかり。好きなのか。嫌違う。でも好きなのかも。違うに決まっている。循環。感情の回転。繰り返し。答えは見つからない。
私は彼を見てしまう。見たい訳じゃないのに見たい。矛盾している。見たく思っている訳でもないのに見てしまうから見たくなくなるのだ。目を合わせてしまったら。そんなの嫌だ。何故嫌なのか。怖いから、何か怖く感じてしまうから。
そして気がつく後ろ姿。前から見らず後ろから見れば解る。その背中、相手からは気がつかれず見える彼。私は気がつく。私はこの人といたいのだなと。この感情が恋なのだと。
恋。恋なのだ。恋と解ったとき血液が暴走したかのように胸が爆発するかのように脳が蒸発するかのように体に異常を感じる。
そして苦しむ。恋に苦しむ。この感情をどうすればいいか、解らないのだ。
告白なのだろうか、その告白という考えは向こうからきてくれることを考えてしまう。自分からは無理と考えて。
彼とは付き合いはある。余計なアピールはいらないはずだ。でもアピールしてしまう。でもアピールできない。恋を知られたくないから。
告白する気はないのに一人になれば呟く、好き、好き、君が、貴方が、貴方のことが、好き、愛してる、共にいたい。なのに何故告白しないのか。
私は告白をしようと考える。告白しなきゃもう限界だと感じる。なのに彼に会えば会うほどその考えはなくなる。告白のタイミングが掴めないとかそんなのよりも簡単なこと。彼の顔が想像できる。
好きです。その言葉の先にある彼の顔、苦笑いの表示、戸惑い、拒絶、そんな光景が脳に過ぎってしまって。
恐い。
怖い。
苦しい。
哀しい。
辛い。
一人で涙を流すようになる。どうしようもなく涙を流す。何が悪いのか、自分が悪い。私は自分の弱さに涙を流す。抑える手から溢れる涙。限界なく流れるようで、感情はネガティブになる。
断られたら自分がどうなるかが解らなくなって、今より酷くなると考えて、そして私が私でなくなるような気がして。
怖くて怖くてベッドの上で枕で涙を拭いシーツを握りしめ耐える。この感情に。苦しみに、そしてしまいにはくる吐き気。それを飲み込み感じる胃液の味、喉の焼けた感じ。苦しみは加速し感情をぐちゃぐちゃにして私を虐める。考えることもままならなくなる。
抑えきれない感情は自慰にまで耽る。指を舌にいれキスを連想させ、胸を弄り後ろから触られることを連想させ、股を触り挿入を連想して感じる。彼の名前を呼び自慰に耽る。
絶頂により体の思考が薄れ考えきれなくなる。それにより苦しみから少しの間だけ逃れる。そしてその自己満足に気がつき自分の行動を深く認識して体が破裂するかのように自分に羞恥する。
だがいずれ来てしまう恐怖。自慰。後悔。
苦しくて苦しくて。そのまま感情が高まるまま彼との別れが来る。
思いもいえないまま。最後だというのに何も言えずに終わる。そして私は家で涙を流す、声を喘ぐ、苦しみ、のたうちまわり、吐き、ベッドを殴りつけて自分の弱さに怒り泣く。そして次の日。
私の心の苦しみは少しずつ治まってきた。
同窓会が開かれた。その日には彼にはもう特別な感情はない。昔好きだった。今はまだその時の感情に出会えていない。
私はいう。同窓会で彼に、
「実は君のことが好きだったんだよ」
悩む女性向きでもありますが男性にもある感情だと思います。初恋の始まりは片思いが多いということが、私の高1のときもそうでしたし告白は恐怖しかありません。
恋愛に関して性的にしか見れないそんな人もそれは異常ではありません。哺乳類に置ける本能です。ただ告白同様セックスなども恐怖は大きいものです。互いの感情を高めた上で互いを高めあいましょう。