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第零話 一時限目の授業

※この回は歴史に関するお話です。

人間は退化する。

 昔昔この世界は魔法という強大な力を手に入れました。

魔法は人々の生活と社会に貢献していた。

 しかし、貢献したのはこれだけではなかったのだ。


ー戦争ー

もちろん。魔法は人の力になり、戦争にも貢献した。

 争いで亡くなった戦死者は魔法を手に入れる前の戦争に比べ、大凡十倍もと言われている。

これをー第一次大魔法戦争ーと言う。


 「ではなぜ魔法を手に入れる前に比べて十倍にも戦死者が増えたのでしょう。」

歴史科の太田先生は問いを出したが、誰も反応することは無かった。

沈黙に待ちきれず、先生はクラスの名を一つ挙げた。

「それじゃあ、吉川、わかるか?」

はい、と元気な声でクラスの吉川さんは立ち上がった。

「老若男女問わず戦場に出たからです。」

「正解。この時代魔法は生まれつきで使うことができ、教え方によっては十歳、十五歳で大人顔負けの力を出すことができるようだ。」

そしてーと先生は話を続ける。

「この時、最年少で戦場に立ち、英雄と呼ばれた人の名をなんて言うかわかるか?」

先生の問いに沈黙は訪れず、キャーキャーと女子達は騒いだ。

はい。と手を挙げることなく、女子達は叫んだ。

出雲(いずも)様ー出雲(いずも)様ー。

「あーはいはいわかりました。もう結構ですのでお静かに。」

先生は仕切り直すが、あまり効果がないみたい。

私も女の子だけど、なぜ出雲 薙左(いずも なぎさ)がそんなに人気なのかがいまいちわからない。

苦笑いを続けていた先生はこほん・・・。と咳払いをして話を続けた。

「えー。しかし戦争から二十年の月日がたった頃、世界から魔法が消えていった。なぜ消えたのか未だに不明だが、人々は魔法を使うことができず戦争は中止。決着はつかずに第一次大魔法戦争は終わった。それからの世界、魔法の消えた世界では平和が訪れた。一時期は不便だったと言われ、絶望する民もいたが、機器的技術が発展し機関車や自動車などが作られて、人々はまた、生活が豊かになった。」

 キーンコーンカーンコーン。

予鈴がなり、それじゃここまで、と先生は言い、今日の1時間目は終了した。

挿絵(By みてみん)


人間は進化する。

魔の力を失ってから五百年。人は魔法をおとぎ話や神話と思っていた時の事ー。

とある人物がまたこの世界に魔法を伝えた。

彼の名はー出雲 大和(いずも やまと)。第一次大魔法戦争で英雄とされた出雲薙左の子孫であり、この時代に唯一魔法が使える魔導師である。

彼は魔法の全てを教え、1ヶ月もかからずに全世界に伝えた。

「我が教えた数万の魔は未だ一端にすぎず。」

そうー言い伝えると、彼は姿を消した。


「ここまでが、テスト範囲だったね。」

自称大親友の天宮 結 (あまみや ゆい)は言った。

そんな大親友の言葉に私はそーだねぇ~とやる気の欠片もない返事をする。

「・・・やる気ある?入学早々のテストは面倒かもしれないけど、ここで良い点取っておかないと後々面倒だょ?」

「う~。わかってはいるんだけど、全然頭に入って来ないよ。」

「もう、これだから 夢子(ゆめこ)は・・・。」

えへへ~とちょっっと可愛く返事をして、勉強の話に戻る。

「それなら、今日もゆいっちの家で勉強会といきますか!。」

「勉強会って・・・。どうせいつものおしゃべりで終わるくせに。」

「あははー。細かい事は気にしない♪それじゃ行きますか。」

「何処に行くのよ、まだ一時間目終わったばっかりじゃない。」

「っあ、そうだった。」

こうして、十分休憩は終わり、二時間目の数学の授業に移った。


初めまして!この回は歴史に関する事を書いた話でした。

少しでも世界観を知ってもらおうと思って書きました。

読みずらかったり、分からない事がありましたらお気軽にご報告お願いします。

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