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第九十話

 男の着替えなんてすぐに終わるものでパパっと上着とTシャツを脱いで上半身裸になったら、お次はズボンだ。ベルトを外し膝まで下したところで熱視線を感じで顔を上げるとこちらを凝視している女性達の姿が目に入った。一度視線を意識してしまうと恥ずかしさが込み上げてきて頬が熱くなってしまう。半脱ぎの状態で停止しているのでこのままだとあまりにも間抜けすぎる。

「あの~、そんなに見られると流石に恥ずかしいのですが」

「すみませんでした。男性の裸体を見るのが初めてなのでつい見惚れてしまいました」

「普段見慣れないものがあるとつい見てしまいますし、仕方ないとは思いますが見惚れる程良い身体という訳では無いですしやっぱり恥ずかしいですね」

「そんな事はありません。筋肉質で引き締まっていますし、無駄が無くてアスリートみたいでとても素敵ですよ。それに腹筋も六つに割れていて凄くセクシーです」

「そこまで褒められると照れてしまいますね。でも有難うございます。普段から鍛えている成果が出ているみたいで嬉しいです」

「やっぱり普段からトレーニングをしていらっしゃるんですね。――他の男性も佐藤さんのように逞しい肉体をしているのでしょうか?」

「人に寄りけりだと思いますよ。運動している人はそれなりにだと思いますし、逆に引き籠っていて滅多に運動をしない人だとガリガリに痩せているか、かなり太っているという感じではないでしょうか」

「なるほど。そう考えると佐藤さんみたいなマッチョな方はかなり珍しいのですね」

「多分そうだと思います。他の男性と会ったことが無いので憶測なってしまいますが」

 桜川先生との会話だけ聞くと普通に感じると思うが、全然そんな事は無い。視線は俺の上半身に向けられているし、耳まで真っ赤にして鼻息も荒い。そして太ももをモジモジと擦り合せて時折甘く蕩けるようなエロい声を出している。これが一人だったらまだしも、桜以外の全員が似たような状態なんだから笑えない。ちなみに桜は至って普通で今はスカートを脱いでいる所だ。

 その様子を見て俺も着替えを再開するべく桜川先生に声を掛ける。

「このままだと風邪を引いてしまいますし、早く着替えてしまいましょう」

「そうですね。いつまでもこのままではマズいですし着替えましょう」

 女性の下着姿は見慣れているし、特に興奮する事は無いので間近でブラジャーを外したりパンツを脱いだりされても鼻血を出して卒倒するような事態にはならない。ただ下着を全て脱ぎ去り裸になったら話は別だ。大きい胸、クビレた腰、プリっと大きなお尻、毛穴すら無いのでは?と思わせる程ツルツルな股間、すらりと伸びた綺麗な脚。世の女性が泣いて羨ましがるような至高のスタイルをこの場に居る十数人の女性全員が持ち合わせているというね。

 この場で雪音たち以外の裸を見てある一つの確信へと至った。それは俺の彼女が特別スタイル抜群という訳ではなくこの世界の女性にとっては当たり前という事だ。男の理想の身体をした女性しか存在しないというのはある意味で恐ろしさを感じてしまうが、絶対にハズレを引かないというのはこれまたある意味で最高だと思う。そんな事を思いながら浴場へ繋がる扉を開けて中へ入る。

 掛け湯で身体の汚れをさっと流した後に風呂に入り肩まで浸かった瞬間に疲れが一気に流れだし思わず声が出てしまう。

「はぁぁ~、気持ちいい」

「先生凄くリラックスした顔をしていますよ」

「いや、本当に最高だから早く入った方が良いよ」

「それじゃあ失礼します」

 そう言ってから数人の生徒が浴槽の縁を跨ぐため片足を上げてお湯に足先を入れた。その瞬間俺の目は一部分に釘付けになってしまう。ぷっくり盛り上がった大陰唇とピタリと閉じたタテ筋が丸見えなのだ。美しさとエロスが両立した綺麗な部分が見えているというだけでも興奮するのに、それが美少女女子高生なんだから堪らない。滅茶苦茶凝視したいが鋼の精神で視線を外し何も見ていませんよと言う体を装う。だがそんな努力も無駄とばかりに生徒達が俺の隣まで来てお湯に浸かり始めたではないか。無色透明のお湯なのでプカプカと浮かぶ巨乳が丸見えだし、時折腕に当たって感触を伝えてくるのは無意識なのか、ワザとなのか判断できない。

「ふぅ、丁度良い湯加減で気持ちいいです。――先生。見ているだけでなく触ってもいいんですよ?」

 高校生とは思えない妖艶な表情を浮かべながら胸の谷間を強調してそんな事を言ってくる。それにつられたかのように他の生徒も同じように胸を見せつけてきた。相手が触っても良いと言っているんだから同意は取れている事になるし法律上は問題無いはず。ただし相手が未成年じゃない場合に限る。相手は高校二年生だから十六か十七歳になるので不同意わいせつ罪や迷惑防止条例違反にあたる可能性があるので触らないというのがベストだろう。それに彼女に申し訳ないし、嫌な思いをさせるだろうからそういう意味でも手を出さない方がいいな。

「そういう事は好きな人と付き合ってからしなさい。嫁入り前なのに男に体を触らせるのはあまり感心しないぞ」

「私が好きな人は佐藤先生ですので問題ありません。それに結婚なんて何度生まれ変わっても出来ないと思うので先生に体を触られても大丈夫です」

「ぐっ……。そうきたか。でもな俺には結婚を前提にお付き合いしている人がいるから不純な行為は不義理になってしまうのでしません」

「どうしても駄目ですか?」

 少し泣きそうな表情を浮かべながら上目遣いで聞いてくるのはズルいぞ。まさかここまで言っても折れずにアタックしてくるとは考えていなかったので正直悩む。どれだけ諭した所で諦めなさそうだし手っ取り早く終わらせる為に触るというのも一つの手だが、雪音達にどう説明しても蟠りは残るだろう。それが不和の原因となって別れるなんてことになったら目も当てられない。うーんと頭を悩ませていると、湯船の縁の方から聞き慣れた声で話しかけられる。

「拓真さん。少しくらいなら触っても良いのではないでしょうか」

「桜。そうは言うけど後々問題が起こってからでは遅いのでは?」

「拓真さんが懸念されているのは雪音さんや小百合さん達に文句を言われるのではないかという事ですよね。それなら安心して下さい。多少の身体的接触であれば認めると決めていますので」

「えっ、そうなんですか?いつの間にかそんな取り決めをしていたんですね」

「はい。拓真さんの性格や特異性を考えると許容範囲を広く持たないと束縛する事になってしまいますし私達の精神衛生的にもその方が良いので皆さんと話し合って決めました」

「気を遣わせてしまってすみません」

「いえ、お気になさらずに。――それで話は戻るのですが私達は気にしませんのでどうか触ってあげて下さい」

「……分かりました」

 桜からお許しが出たし、他の彼女も話を聞く限り問題無いという事なので一呼吸置いてから未だに胸の谷間を強調してアピールしている生徒たちの胸を触っていく。

 マシュマロよりも柔らかくフニフニしているのに揉むと確かな弾力を返してくる。そして手の平にコリコリとした感触を伝えてくる桜色の乳首がアクセントになってとても気持ちいい。しかも揉めば揉むほど甘い吐息に交じって可愛らしい声が耳朶を打ち、手の平に当たっている乳首が大きくなっていく。

 桜とエッチしていなかったら理性がグズグズに溶けて絶対に襲い掛かっていただろうな。本当に賢者タイムが長く続いていてよかったよ。

 ――そんな感じで理性を保ったまま沢山のおっぱいを堪能したまでは良かったが、お相手をしてくれた生徒達が興奮のあまりダウンしてしまったので手の空いている人達と一緒にベンチへ運ぶことになった。あまりにも揉み心地が良すぎてやり過ぎてしまった俺にも原因があるので落ち着いたら謝罪しよう。

 そんな事を考えつつ、もう何も起こらないと良いなと願いながら再び浴場へと戻る。

 そんな些細な願いは叶えられず、背中を流させてもらいますと言いつつ垢すりではなく体でゴシゴシしてきたり、寝湯で寛いでいるとM字開脚した桜川先生が声を掛けてきて丸見えになっていたり、サウナで汗を流していると桜がぴっとりとくっついてきて『これで効率よく汗を流せますよ』と言いながら胸とか脚とかを当てたり絡ませてきたりと本当に大変だった。もう途中で賢者タイムなんて消え失せていたので、鋼の精神で耐えました。ラッキースケベを通り越して完璧に狙ったスケベだらけだったが何とか乗り越えて自室へと戻ってきた。

「はぁ~、風呂に入ってゆっくりできるかと思ったら逆に精神的に疲れてしまったよ。……喉乾いたしお茶でも飲むか」

「今ご用意するので少々お待ち下さい」

「有難うございます」

 少しゆっくりしたらすぐに布団に潜り込もう。かなり疲れているし寝るには早い時間だけど朝までぐっすりコースで行けるだろう。あっ、一応夜這い対策に部屋の鍵は全て閉めておこう。睡姦されたらたまったものじゃないし、そういうのは創作の中だからこそいいのであって実際にヤられたらなぜ起きている時に襲ってくれなかったんだ!と延々と文句を言うだろうから対策は必須だ。

「お待たせしました。お風呂上りなので冷たい麦茶にしましたがよかったですか?」

「火照っているので冷たい飲み物の方が嬉しいです。……普通に会話してしまいましたがなんで桜が俺の部屋に居るんですか?」

「拓真さんと一緒に寝ようと思いまして」

「同じ部屋の子に文句を言われたりしそうですが大丈夫なんでしょうか?それに修学旅行の夜と言えば友達と恋愛話をしたり、枕投げで遊んだりイベント盛り沢山なんですよ。そういうのをしないのは勿体無いと思うのですが」

「お友達とお喋りするのは移動中や観光中に沢山したので大丈夫です。それと私は拓真さんの婚約者兼恋人なので一緒に居ても誰も文句を言う事は無いですし、言わせません」

「さいですか。一応教師の立場で言わせてもらうと自分の部屋に帰りなさいとなるのですが、まあ大丈夫でしょう。もし後で何か言われたら俺の方で謝ればいいだけですしね。それじゃあ一緒に寝ましょうか」

「はい。我儘を聞いて頂き有難うございます」

 こんな可愛らしい我儘ならおじさんいくらでも聞いちゃうよ。それに桜にはお店のお手伝いをしてもらったり、学院での授業なんかでも助けてもらっているのでもっと要求してもいいくらいだ。というかあれしてほしい、これしてほしいと沢山言って貰える方が男として嬉しいので是非お願いします。

 実際に口に出して言うと桜は遠慮してしまうと思うので、願望は心の中に仕舞っておく。

 ――二人でお茶を飲みつつ一時間ほど雑談していると、眠気が襲ってきたので片付けをして就寝する事にした。寝室は広いので二人で寝ても余裕があるのだが、桜は布団をぴったりと横並びにして敷いていたのでそういう事なのだろう。お互い寝相は良いので寝返りを打った時にパンチされたりけられたりする心配が無いのでそこは安心だ。さてと、眠気も限界だし寝ます。

 心地い眠りから覚めた後は朝食を食べて二日目が始まる。とはいえ内容は一日目と大して変わらないので割愛させてもらう。三日目は京都から移動して大阪へと向かう。この日は大阪城見学や道頓堀散策と言った文化学習がメインなので特に語る事は無い。そして四日目だが海遊館で展示を見たり、イベントを楽しんだ後USJで夜まで過ごす流れになっている。

 知っている人もいるかもしれないが海遊館は世界最大級の水族館である。正直最初は他と大して変わらないだろうと思っていたが、全然違った。規模もそうだが展示内容も分かりやすいし、生き物の種類も何百種類いるのか分からないほど沢山で見ていて飽きる事は無い。今まで行った水族館はいったい何だったんだろう?と思うほどインパクトがあったし、また来たいなと強く感じた。

 三時間ほど見て回ったが大満足でした。展示は定期的に変わるらしいので、今度は雪音達と一緒に見に行きたいなと考えつつ次の目的地へと向かう。

 大阪旅行のメインイベントがUSJだ。TDLと並ぶ巨大テーマパークで行った事がある人は大勢いるのではないだろうか。俺は名前は知っているが行ったことが無かったのでかなり楽しみだ。

「それではこれから自由行動となりますが、くれぐれも四季鳴館学院の生徒であるという事を忘れないようにして下さい。また、問題が起きた場合や、体調がすぐれない場合はすぐに先生に連絡をして下さい。自己判断で勝手に行動するようなことは慎むように。それでは時間まで自由にして下さい」

 理事長――甲崎さんが言い終わると同時にワッと生徒達が思い思いの場所へと移動していく。さて、俺も見回りをするかな。一応交代制なので時間がきて仕事が終われば少しは遊べるからそれまでは頑張りましょう。

「最初はどこから行きましょうか?」

「では人気のあるアトラクションから見て回りましょう」

「分かりました」

 今回の見回りでは俺一人ではなく甲崎さんと桜川先生の三人組となっている。これは俺にもしもの事があった場合を考えての組み合わせだ。新任教師だし理事長と先輩が一緒というのは心強い。鉄壁の布陣なので俺がミスしてもカバーしてもらえるというのも安心できる一因だ。

 ――最初に行った場所では特に何もなく、次も同様でなんだか拍子抜けしてしまうな。

「この調子ですと何事もなく終わりそうですね」

「例年問題を起こす生徒はいませんし仰る通りになるかと」

「高校生ですし分別ある行動を取ると思うのであまり神経質になる必要は無いのかもしれませんね」

「はい。ですのでこのまま交代の時間がくるまでは気楽に見回りを続けましょう」

「分かりました。……こうして女性と遊園地で歩いているとなんだかデートみたいじゃないですか?」

「デ、デート……。小説や映画の中だけにしか存在しないと思っていた幻のイベントが現実に?いえ、一旦落ち着きましょう。そもそもデートとは恋人がするものであって私と佐藤さんはそういう関係ではないので違うのではないでしょうか?」

「狭義で言えば甲崎さんの言う通りですが、広義に解釈すれば仲の良い男女が一緒に遊ぶことも含まれると個人的には思います。勿論人によって解釈や捉え方は違うので難しい所ですが」

「なるほど。という事は佐藤さんがこの状況をデートと捉えていて、私も同じように考えていれば相思相愛になるという事ですね」

「そうなります」

 んっ?なんか違和感があるな。普通に返事をしてしまったが甲崎さんの発言を振り返るとかなりぶっ飛んだ内容じゃないか。お互いがデートだと考えれば相思相愛になるって飛躍し過ぎだし、そもそも友人同士や同性と一緒に遊ぶ場合でもデートと言う表現は使うのでどれだけ拡大解釈しても無理がある。

 そう、常識的に考えればおかしい事に気付くはずなのだが桜川先生とキャッキャッしながら話をしているのを見ると何も言えない。本人たちが喜んでいる所に水を差したくないし、このままにしておこう。それにこれくらいなら桜達も何も言わないだろうし大丈夫だろう。

「あの、佐藤先生。折角のデートなのでもしよろしければ腕を組んでみませんか?」

「うーん、流石にそれはマズいのではないでしょうか。生徒達に見られてら何を言われるか分かりませんし、一応今は仕事中なので職務規定に違反する可能性もありますから」

「それでは手を繋ぐのはどうでしょうか?佐藤先生の身の安全を守る為と、万が一にもはぐれたりしないようにという言い訳も立ちますし。それに手を繋ぐくらいなら職務規定違反にはならないはずですが、その辺り理事長どうなのでしょうか?」

「問題ありません。もし何か文句を言われても強権を発動して捻じ伏せるので大丈夫です」

「という事らしいのですが手を繋いでもいいですか?」

「はい。どうぞ」

「それでは失礼します。わぁ、男性の手って大きくてゴツゴツしていて女性とは全然違うのですね。でも肌はすべすべしていて気持ちいい」

「仕事柄手を見られることが多いのでそれなりにケアしている成果ですね」

「確かにバーテンダーさんの手を見る事は多いです。そういう所も意識してお仕事されておられるのですね」

「接客業なのでこれくらいは普通ではないでしょうか」

 桜川先生が言われた手のケアは勿論、体型維持や清潔感のある身嗜みを意識したり会話の引き出しを増やすために様々な情報を集める等々は仕事をする上で必須だし出来て当然の事だ。だから褒められるとむず痒くなってしまうな。でも悪い気はしない。

「普段のケアに関しては女性の方が大変ではないですか?」

「朝晩のスキンケアとお風呂に入ったときにパックをするくらいなのでそれほど大変とは感じませんが、人によっては毎日一時間以上手間をかけるという話も聞きますのでそういう人は凄いと思います」

「毎日それだけの時間を掛けるというのは相当美容に熱心なんですね。正直今でも面倒臭いなと感じながらやっているのに、一時間以上とかちょっと……無理です」

「ふふっ、私も佐藤先生と同じです。理事長はどうなのでしょうか?」

「私も桜川先生と同じくらいの内容ですよ。あとは月一でエステに行くくらいでしょうか」

「うわぁ~、羨ましいです。私も行きたいなと思ってはいるのですが、安いエステサロンだと効果が殆ど無いので行く意味が無いですし。かといって高級店だと一回数万円するのでなかなか手が出せず……」

「確かにお金の問題はありますよね。美容効果の高いナノマシン施術などはプランによっては一回十数万円しますから。物凄い効果があるみたいですが流石に手を出せません。一度体験してみたいと思ってはいますがいつになる事やら」

 俺が居た世界でもそうだったが女性が美容にかける情熱は半端じゃないな。いつまでも美しくありたいと願うのは古今東西問わず変わらないのだろう。でも根本的な疑問としてどれだけ美容にお金をかけても元の顔や体質が変わる訳ではないのであくまでも対症療法でしかないと思うのだが。どれだけ乱れた生活をしていてもお肌つやつやで健康な人も居るし、生まれながらに顔が整っている人には逆立ちしたって勝てない。一応整形という手段もあるがどうしたって違和感はついて回るし、不自然さが目に付く。養殖は天然に絶対に勝てない原理だ。それを分かっていてもなお情熱を傾けるのはある意味で妄執にとらわれていると言っても過言ではないのかもしれない。

 ――といってもこれは俺が居た世界での話でこの世界では全く違ってくる。そこら辺を考え出すと物凄く長くなるので止めるが、超絶美人がこれ以上美しくなったらどうなるのだろうか?という興味が湧くな。数年先でどう変わっているのか楽しみだし、今は見守るとしよう。

 そんな事を考えながら見回りを続けるのだった。

 その後は何事もなく時間が過ぎていき夜を迎え、朝になり最終日を迎えた。今日は帰るだけなので特にやることも無く気楽なものだ。大阪駅からリニア新幹線に乗り地元まで帰ったら学院まで移動して、理事長の締めの挨拶を聞いたら解散となる。

 新幹線の中でいつの間にか寝てしまって目的地に着く直前で起こされたり、バスの中でお腹が鳴ってしまい恥ずかしい思いをしたりとちょっとしたハプニングはあったが無事学院に到着してあれこれしている内に解散となったので桜と一緒に帰路に着く。

「長かったようで短かった修学旅行もこれで終わりですね。お疲れ様でした」

「お疲れ様でした。拓真さんもお疲れでしょうし今日はゆっくりと寝て下さいね」

「有難うございます。桜も明日明後日は学院もお休みですし確りと体と心を休めて下さい」

「はい。分かりました」

 こうして四泊五日の修学旅行は幕を下ろすのだった。

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