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第八十六話

 彼女達を待っている間他愛もない話をしながら時間を潰していると後半組が戻ってきたので駅へと向けて歩き出す。その途中で女子トイレに並んでいる列から切羽詰まった声が聞こえてきたので耳を傾けてみる。

「お母さん、おしっこ漏れそう~」

「私達の番までまだ時間がかかるし、我慢できない?」

「無理~。どこかの草むらに隠れたら他の人には見えないと思うし、そこで済ませてもいい?」

「そんなはしたない事をしてはいけません。とはいえこのままだとこの子が漏らしてしまうしどうしましょう……」

 小学校高学年か中学生くらいの娘が母親と話しているが、もう幾何の時間も残されていないのだろう。その表情には焦りと羞恥が浮かんでいる。このまま見て見ぬ振りをすることもできるが、流石にそれは非道という物だろう。さっきまで猛烈な尿意を我慢していた自分を思い返すと、とてもではないが人事(ひとごと)ではないしな。

「すみません。少しだけあの母娘のところに行ってもいいですか?」

「構いませんよ」

「有難うございます」

 確認を取ってから母娘の所まで行くと声を掛ける。

「あの、少しお話が聞こえてしまってお声を掛けさせていただきました。もしよろしければ男子トイレが空いているのでそちらを使って下さい」

「「…………」」

「あの、俺に顔に何かついていますか?」

「ほ、本物の佐藤拓真さんだ~!えっ?これって夢じゃないよね?お母さん、私の頬を抓って」

「は、はじめまして。私は日下部智子と申します。この度は佐藤さんとお会い出来て光栄です!――あーもう。こんな事ならもっとおめかしをしてくればよかったわ。でもまさか佐藤さんと会えるなんて夢にも思わなかったし……」

 母娘揃って大混乱中みたいだ。こういう場合は冷却時間を置くのが最適解なのだが、おしっこが漏れそうな少女が居るのでそんな悠長にはしていられない。ここは少し強引にでも話を進めよう。

 あっ、因みに俺の事を知っているのはドラマ『黄昏時に見る夢は真実か』を見たからだろう。

「喜んで頂けて俺としても嬉しいのですが、トイレの方は大丈夫ですか?」

「あっ……。もうダメかもしれません」

「トイレまで歩けそうですか?」

「うぅ……ギリギリ我慢できると思います」

「それじゃあ、すぐに行ってきてください」

「分かりました。お母さん、トイレに行ってくるから少し待っててね」

「分かったわ。気を付けて行ってきなさい」

 フラフラとおぼつかない足取りで歩く少女がお手洗いに消えるまで見送る。無事辿り着けたみたいだし、多分大丈夫だろう。後は戻ってくるのを待つだけだが、その前に大勢の人に囲まれている状況を何とかしないとな。

「本物の佐藤拓真様だ♡こんな所で会えるなんて奇跡だわ」

「うぅ~、話しかけたいけど絶対にご迷惑になるわよね」

「そうね。でも、近くによってご尊顔を見るだけなら大丈夫じゃないかな?それに近づけば同じ空気を吸えるし」

「はっ⁉確かに。拓真様と同じ空間で同じ空気を吸うなんていくらお金を積んでも絶対に出来ない事だものね。このチャンス逃してなるものか」

「ねぇねぇ、一緒にいる女の人ってもしかして奥様なのかな?」

「非公式ファンクラブの情報では佐藤さんは未婚者と記載されていたわよ。それに結婚したという情報も入っていないし、友達なんじゃないかしら?もしくは教師をしている学院の生徒とか」

「どちらにしても佐藤さんと一緒に居るとか羨ましすぎる。私もお近づきになりたいなぁ」

 こんな感じでかなり賑やかな状況だが不思議と声を掛けてきたり、接触をしようという人はいない。遠慮しているのか、プライベートだから配慮してくれているのかは分からないが一つだけ言いたい事がある。貴女達トイレの列に並んでいたけど外れて大丈夫なんですかね?さっきの少女の二の前にならなければいいんだけど。そんな心配をしていると噂をすればなんとやらでお手洗いに行っていた少女が戻ってきたので声を掛けた。

「お帰りなさい。大丈夫でしたか?」

「はい。佐藤さんのおかげで何とか間に合いました。本当に有難うございます」

「いやいや、お礼を言われるほどの事では無いですよ」

「そんな事はありません。佐藤さんが男子トイレを貸してくれたおかげで恥をかかずに済みましたから。改めて有難うございました」

「どういたしまして。――それじゃあ俺達はこれで失礼します」

「気を付けてお帰り下さい」

「有難うございます。……あっ、その前に一つやる事があったんだ」

 折角だしトイレ問題を解決しておこう。いまだに長い列を作っているし、目の前に居る少女みたいに大変な事態に追い込まれている人もいるかもしれないので少しでも解消しておきたいからね。

「皆さん。もしよろしければ男子トイレも使って下さい。この後男性が来るという事も無いでしょうし、遊ばせておくのは勿体無いので」

「あの、本当に使用しても大丈夫なのでしょうか?特別な事情や緊急事態でもない限り男性が使う施設に入るのは禁止されているので、もし警備員の方に見つかったら軍警察を呼ばれて逮捕されてしまう可能性が高いのですが……」

 話を聞いていた女性がもっともな質問を投げかけてくる。確かに公共の施設だし俺の一存でどうこう出来る話ではない。でも今の状況はある意味緊急事態だしなんとかならないだろうか?ここは一つ軍警察関係者の菫に聞いてみよう。

「菫。ちょっと聞きたい事があるのですが良いですか?」

「はい。何でしょうか?」

「男性が許可した場合でも施設を使う事は出来ないのでしょうか?」

「基本的には家族、または親しい間柄の人間であれば使用可能です。ただ、見ず知らずの人だと難しいかと。……抜け道としては問題が起きた場合男性が責任を取るのであれば大丈夫ですが、その場合無駄にリスクを背負うだけですしお勧めはしません」

「なるほど。そういう感じなんですね。――何かあったら俺が責任を取るので皆さんご自由に使って下さい」

「拓真さん?本当によろしいのですか?」

「はい。俺に出来る事があるのに何もしないのは嫌なので。それに責任を取ると言っても命まで奪われるわけでは無いですし、問題無いです」

「分かりました」

 菫から確認も取れたし、あとは各々行動するだろう。さてと、やる事は済ませたし帰るとしますか。

 まさか帰る途中でこんな事になるなんて思いもよらなかったが、無事解決出来たし万事良し。あとは途中で何処かに寄って帰るつもりだったけど、結構疲れたしまっすぐ家に向かおう。

 何事もなく家に到着した。あとは着替えて軽く食事をしながらまったり過ごすだけなんだけど、それはちょっと勿体ないな。折角彼女達が浴衣を着ているんだしもっと見ていたいというのと、少し着崩れて胸の谷間がチラリと覗いて非常にセクシーなので腰を据えて眺めたいという邪な気持ちもある。

「もしよかったらお店の方でお酒を飲みながらゆっくりと過ごしませんか?」

「私としては賛成ですが、お疲れでは無いですか?」

「体力的にはまだまだ大丈夫です。それにこういう機会じゃないとみんなと一緒にお店で飲む機会も無いですしね」

「確かにそうですね。ではお邪魔させて頂きます」

 話が纏まった所でお店の方へ移動した後は俺は準備をするためバックヤードへと行き、彼女達はカウンター席に座って少しの間待っていてもらう。

 カクテル作りに必要な道具を用意しつつ、桜が未成年だったことを思い出した。お酒を出すわけにはいかないからジュースの方が良いかな。あー、それだと雰囲気的に馴染まないか。

 そうなるとノンアルコールカクテルがベストかな。基本的な作り方は同じで、お酒を使用するかどうかの違いしかないから作るのも全然手間じゃないしね。あとは桜に聞いてからだな。

「お待たせしました。それではカクテルを作っていこうと思いますがご希望はありますか?」

「それではモスコミュールでお願いします」

「私はカシスオレンジにします」

「マリブコークでお願いします」

「テキーラサンライズにしようかしら」

「ロングアイランドアイスティーでお願いします」

「ご注文承りました。――桜はジュースとノンアルコールカクテル、お茶やコーヒーも出せますがどれがいいですか?」

「それではノンアルコールカクテルでお願いします」

「分かりました。どんなカクテルが良いか希望はありますか?」

「すみません。全然分からないので拓真さんのお勧めでお願いします」

「了解です」

 全員の注文を確認した後手早く作っていく。今日はBGMを流していないので店内にはシェイクする音が聞こえるくらいでかなり静かだ。でもこういう空気感も悪くない。愛する人のためにカクテルを作れるというのが何よりも嬉しいしね。内心でニヤニヤしながらも手を止めることなく作り、出来た順に提供していく。最後に自分が飲む分を作って終わりだ。

「よし、これで終わりです。それじゃあ乾杯しましょうか」

 俺の言葉を合図に全員でグラスを持ち上げて乾杯する。喉が渇いていたせいか一気に半分ほど飲み、ふぅと一息つく。カクテルはアルコール度数が高いので一気飲みはしない方が良いのだが、今回だけは見逃してほしい。

「やっぱり拓真さんが作ったカクテルは最高ですね。どれを飲んでも外れが無いですし」

「そう言って貰えて嬉しいです。師匠から厳しく教えられた甲斐がありました」

「そういえば拓真さんのお師匠様って叔父様なんですよね?」

「そうです。叔父がずっとバーテンダーをしていて、その姿に憧れて弟子入りしたという形ですね。このお店も本来であれば叔父の物ですし」

「できれば私もお会いして拓真さんのお師匠様が作るカクテルを飲んでみたかったです。それと婚約者としてご挨拶もしたいですし」

「俺も可能であれば会いたい所ですが……難しいでしょうね」

 雪音の気持ちは分かるがこればっかりはどうしようもできない。日夜研究者の方々が調べてくれているが違う世界に行く手段は見つけられていない。そもそも俺が生きている内に方法が確立されるかも分からないのだからさもありなんだろう。

「でも雪音の気持ちはきっと叔父にも届いていると思います」

「きっとそうですね。思いは時間を、世界を超えて届くと私も信じています。ってちょっとロマンチック過ぎたでしょうか……」

「全然そんな事はありませんよ。俺も同じ気持ちですし」

「えへへ。拓真さんと同じで嬉しい」

 小声で恥ずかしそうに言っていたが聞こえてしまいました。雪音がたまに見せるこういう子供っぽい素直な所が堪らなく可愛いと感じてしまう。仕事をしている時とも、遊んでいる時とも違う滅多に見せない一面を見た時のギャップ萌え、最高だと思います!

 その気持ちが顔に出ていたのか菫から指摘されてしまう。

「拓真さん。お顔がにやけていますよ。――確かに今の雪音は可愛かったですが、ちょっと悔しいです」

「菫にもドキッとさせられることが沢山ありますし悔しがる程ではないかと思うのですが」

「うぅ、頭では理解しているのですが気持ちの面で悔しいというか負けたという感じなんです」

「なるほど?」

 そこら辺の感情の機微というのは男の俺では理解するのが難しい。女性ならではという感じがするので俺には一生分からないという可能性もある。ただ好きな人をドキッとさせたいという気持ちは分かるので、そこを取っ掛かりとして理解を進めていくのもありだな。という風に考えていると今度は千歳が話しかけてきた。

「ふふっ、拓真さんあまり分かっていない感じですね」

「申し訳ない。ぼやっとは分かるんだけど多分本質は捉えられていないです」

「そうですね……。拓真さんにもわかりやすく例えると彼女が他の男性を見てあの人凄く格好いいわ♡と言われた感じでしょうか」

「ああー!それは悔しいですね。さっきの菫の言葉の意味が理解出来ました」

「私は男性でもあり、女性でもありますからどちらの気持ちも分かりますのでもし困った事があれば何時でも相談して下さいね」

「その時はよろしくお願いします」

 ……言われるまで失念していたが生物学上では千歳は男なんだよな。見た目は美女で、身体も女性とほぼ変わらないし男と言われても未だに疑問が浮かぶ。というよりも肉体関係を結んでいるからこそ尚更疑問が強くなったという方が正しいか。本当に性別って何なんだろうか?という根本的な疑問に行きついてしまう。どれだけ悩んでも答えは出ず、思考の迷路から抜け出すことは叶わない。

 ただ一つだけ言えるのはあれだけの痴態を見せる千歳が男であるはずがないという事だ。行為中の噎せ返るような色香と、淫靡でありながら清楚という背反する要素を併せ持ち男を快楽の底なし沼に引き込む魅力は女性にしか出せないものだろう。

 その時の情景を思い出したら股間がムクムクと大きくなり始めたんだが。幸いカウンターを挟んでいるのでテントを張っている姿を見られる心配は無いが、千歳たちは雰囲気で察するからな。細心の注意を払わなくてはいけない。というよりも煩悩を払う為に話を振る事にしよう。

「今更ですが食べる物を用意していなかったですね。お腹になにも居れていない状態でお酒を飲むの悪酔いの原因になりますし、軽く食べられるものをデリバリーしましょうか。あっ、おつまみならすぐに出せますのでそっちを先に出しますね」

「おつまみの方は私が取ってきますので皆さんで何を頼むか決めて下さい」

「お願いします。ちなみに小百合は何か食べたいものはありますか?」

「この時間ですし軽めの物が良いのでサンドウィッチか、お蕎麦やうどんなどがいいです」

「分かりました。そういう方向で探して見ますね」

「お願いします。では、少し席を外します」

 バックヤードに向かっていく小百合を見送ってから皆で何を頼むかを相談する。七人いるので中々意見が纏まらず難航している上に、時間も少し遅いのでデリバリー可能なお店が営業終了していたりでさらに選択肢が狭まっていく。結局小百合が戻ってくるまでに決めることが出来ず、このままだといつまで経っても選ぶことが出来ないということで作る事になった。

 菫、桜、透香が俺の自宅の方へ行き料理を作ってお店の方に持ってくるので、それまではおつまみを食べながら雑談をして待つ事に。暫し待っていると三人が戻ってきたので料理を受け取りカウンターに並べていく。

「蕎麦におにぎり、あとは漬物ですか。どれも美味しそう」

「最初はパンを使った軽食を作ろうと思っていたのですが、生憎と肝心のパンを切らせていて断念しました。完全に和食なのでお酒には合わないと思いますが、そこはご容赦くださいませ」

「ラインナップ的にお酒に合わないという事は無いと思いますよ。飲むものが甘いカクテルだと相性が悪いですが、日本酒や焼酎、あとはビールなどはピッタリですし。あとはお茶を使った渋めのカクテルもありかも知れません」

「パッと見ただけで料理に合うお酒を提案出来るなんて流石拓真さんです。そういう所もとても素敵で格好良いです♡」

「これくらいはバーテンダーなら誰でもできますし、なんならお酒に詳しい素人にも出来る事なのでそこまで褒められることでは無いですよ」

「そうだとしてもやっぱり凄いという感想は変わりません」

「有難うございます」

 全く菫は褒め上手だな。ここまで持ち上げられると天狗になってしまいそうだよ。そしてどんどん伸びる鼻を折る相手がいないからどこまでも調子付いてしまうというね。……うん、そうなると歯止めが利かなくなるし自戒しないと駄目だな。注意、注意っと。

「それじゃあ冷める前に頂きましょうか。――頂きます」

 全員で手を合わせて頂きますをした後、食事を始める。まずは蕎麦からだな。

「んっ、美味しいです」

「市販の乾麺とめんつゆを使っているのでかなり手抜きですがお口に合ったようで良かったです。本当は生麵を使って、出汁も一から取っていきたかったのですが時間も無いので無理でした」

「そこは仕方ないですよ。それに市販品でも十二分に美味しいですし」

「そう言って貰えると助かります。あっ、おにぎりも食べてみてください。拓真さんのお好きな具材だけを選んだのでどれを食べても外れは無いので」

「おぉ、それは嬉しいな。なんか気を遣って貰ったようですみません」

「いえいえ、お気になさらずに」

 透香との話を終えてからおにぎりを一つ手に取り食べてみると具材は梅おかかだった。梅の酸味とおかかのしょっぱさがマッチして美味しい。そしてこれを作ったのが若手人気女優、現役女子高生、美人軍警察エリートとなれば美味しさが何倍にも感じられるというものだ。というか普通であれば子の面々の手料理なんて食べる機会なんてないし、仮にそういう機会があったとしても大金を払って初めてありつける物だろう。そう考えると俺はなんて恵まれているのだろうか。感涙で咽び泣きそうになるぜ。

 そんな心境が顔に出ていたようで透香が心配そうにしながら話しかけてくる。

「あの、拓真さん。泣きそうな顔をしていますがもしかして美味しくなかったですか?」

「いえ、あまりにも美味しすぎて泣きそうになっていただけです」

「そこまで喜んでもらえると思っていなかったのでとても嬉しいです。少し多めに作ったので沢山食べて下さいね」

「はい」

 今日は結構歩いたしいつもより多めに食べても問題ないだろうから、蕎麦のお代わりをしようかな。おにぎりもあと三つくらいはいけるな。そんな算段をしつつ楽しい食事をしていく。

 食べ終わった頃には用意していた食事全てが無くなってた。――彼女達は小食なので五割くらいは俺が食べたようなものだが大満足なので良し。

「食後の飲み物はどうしましょうか?お酒でもいいですし、お茶もご用意できますが」

「それじゃあお茶でお願いします。満腹でお酒を飲む感じではないので」

「分かりました。それでは用意してきますね」

 小百合が再びバックヤードへと行き、全員分のお茶を持ってきてくれたので今はと茶を啜りながらまったりとしている。ふぅ~、やっぱり和食を食べた後はお茶が一番だな。気持ちも落ち着くし、食後のゆったりとした時間を感じられるのも最高だ。はぁ~、茶が美味い。なんて爺さんみたいな感想を抱きつつ、端末で時間を確認すると二十三時を過ぎていたので皆にこの後どうするか聞くことにする。

「あと一時間ほどで日付が変わりますが、終電までに帰りますか?それとも泊っていきますか?」

「明日はお休みですし、お酒も少し入っているので泊ります」

 雪音の言葉に他の面々も賛成という声を上げたので全員泊る事が決定した。となればこの後はもう少し食後の休憩をした後片付けて、お風呂に入ってという流れになるだろう。

 余談だが俺の部屋は七人が揃って寝られるほど広くは無いので寝室と居間に分かれて寝る事になる。お風呂も何とか二人が入れるくらいのサイズなので効率を考えて二人ずつ入るのが基本だ。そのほか日用品や下着等も各々が最低限置いているので困る事は無い。結構泊りに来る頻度が高いので自然とそうなった形だ。半同棲みたいな感じ、もしくは通い妻と言えば分かりやすいだろう。

 更に余談になるが大人の男女が一つ屋根の下で夜を過ごせばお互いの体を求めるのは自然の流れなので、当然SEXはします。いつもなら一人か二人を相手にするんだけど、今日は全員纏めて相手にしなければいけないだろう。果たして体力と精力が持つのか?そして全員満足させることが出来るのか?不安は多いが絶対にこの難局を乗り切って見せる!

 固い決意を胸に抱いて果て無き戦場へと一歩進む。結果がどうなるかは神のみぞ知る……。

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