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第五十一話

「………………思いっ切り最初の方から聞かれていたんですね。ははっ、終わった……」

 身体から一気に力が抜け落ちて膝を付きそうになるが何とか踏ん張る。ここで更なる醜態を晒す訳にはいかないし、なによりも男として最後くらいみっともない姿を見せたくは無いというちっぽけなプライドがある。この後に待ち受けるのは理事長とクラス担任、そして雪音さん達からの糾弾を経て最悪警察へと連行されるかもしれないと戦々恐々としていると思いがけない言葉が甲崎さんから齎される。

「男性の生の意見を聞ける大変貴重な機会を頂きまして有難うございます。どうしても文献やネットの情報、国が纏めた古い情報しか手に入らないので女性のどの様な行動が男性を喜ばせるのかという正確な知識が一切無かったので大変勉強になりました」

「確かに理事長の仰る通りですね。まさか女性の下着を不意に見ることが出来ると嬉しいなんて考えもしませんでした。私はてっきり怒られたり、見たくも無い物を見せられて罵声を浴びせられるとばかり思っていましたが事実は小説よりも奇なりですね」

「桜川さんの言う事も間違ってはいないと思いますよ。一般的な男性であれば間違いなく怒りますし、罵声も浴びせるでしょう。最悪刑事事件に発展する可能性もあります。――ただ拓真さんは女性に対して大変寛容なだけなのでこれが当たり前だと思わない様に注意した方が良いと思います」

 桜川さんの意見に菫さんがピシャリと返す。確かに俺を普通だと思っていると他の男性と接する機会があった際に大問題になるだろう。それこそ即刑務所行きだってありえるのだ。だからこそ厳しい言葉で伝えたんだな。

「俺としては男性だから気を使わないといけないとか考えずに気軽に接して貰えると嬉しいです。正直な話皆さんの様な可愛くて綺麗な人と一緒にお喋りするのはとても楽しいですから」

「ふふっ、拓真さんらしいお言葉ですね」

「男なら誰でも思う事だと思いますよ。美少女や美人が嫌いという人は居ませんから」

 菫さんが俺らしいと言ったが女性が嫌いな男は殆どいないだろう。というか今まで彼女が居なかったのは今みたいな積極性が無かったからなのかもしれないな。仕事柄喋るのは好きだし、コミュニケーション能力も低くは無いだろう。であればガツガツ行くとまではいかなくても、自分からアクションを起こさなければ何も変わらないのは明白。待っているだけで事態が好転するはずが無いんだからさ。

 それらを踏まえると現状はとても良い方向に動いているのではないだろうか。慢心せずに今の積極性を保ちつつもっと努力をしていこう。

 そんな感じで考え事が一段落着いた所で再び作業を再開する。暫くゴミを拾っていたがこの辺りは大分綺麗になったし、もう少し離れた場所に行ってみるか。一応移動する前に皆に声を掛けておこう。

「この辺りも結構綺麗になりましたし、もう少し離れた場所まで行って来ます」

「それでしたら私もご一緒します。……ですがその前にゴミ袋を替えませんか?」

「そうですね。結構パンパンになっていますし、替えてから出発しましょう」

 千歳さんと話しながら集合場所へと言った戻ってから新しい袋を片手に持って出発。他の人達は別の場所で作業をするものだと思っていたが、一緒の班の人達全員が後ろからついて来ているのだが。雪音さん達は来るだろうと思っていたので問題無いが甲崎さんと桜川、学生まで一緒に来るとは思わなかったので少し驚いたよ。皆でゾロゾロと歩いているとふと頭にある光景が浮かんできた。

「なんかこうして皆で歩いていると遠足を思い出しますね」

「そうなると年齢的に私達は教師になりますね」

「確かに千歳さんの言う通りですね。でも教師が八人って多すぎませんか?」

「……多いですね。でも男性教師が居ると考えれば妥当でかも知れません」

「そうなんですか?」

「はい。護衛や緊急事態に対処する為の人員を考えればもっと多くても不思議ではありません。まあ男性が教師になるなんて前例がありませんからあくまでも憶測になりますが」

「もし俺が先生になった凄い事になりそうですね」

 下手したら校内でも大名行列じみた状況になるのではないだろうか?それはそれで息苦しいし一息付ける瞬間が無いから精神的にかなり辛いだろうが。でもちょっと興味はあるなと思っていると甲崎さんから質問が飛んできた。

「佐藤さんは教師にご興味がおありなのですか?」

「そうですね……、一度体験してみたいという思いはありますが教員免許も持っていませんし、何より人に物を教えられる程勉強が出来る訳では無いので難しいですよね。それと先程千歳さんが言っていましたが男性が教師になった前例が無いとの事ですから尚更難しいでしょうし」

「私の知る限り男性教師は百二十年前に一人居たみたいですが、それ以降現在まで存在していません。常に学生と接する仕事ですし、精神的にもかなり辛いでしょうから誰もなりたがらないのでしょう」

「職業的にも多忙を極めるでしょうし、小中学校に赴任したら尚のこと大変だと思いますので気持ちは分からなくも無いですね」

「仰る通りです。大学になると話は大分変ってくるのですが、わざわざ好き好んで教授になりたいかと言われればNOと言うでしょう。――前提として男性は働かなくても生きていけるので仕事をする必要が無いという話なのですけどね」

「確かにそうなのでしょうが、働かざるもの食うべからずで社会全体で見ると言葉は悪いですがただの穀潰しですからね。精子提供等で人類存続に微力ながら協力しているとはいえ、それ相応の対価を貰っているので結局は役立たずですよ」

 かなり強い言葉を使ってこの世界の男性を非難してしまったが紛れもない俺の本心だ。家族におんぶにだっこで更には様々な恩恵を受けているにもかかわらず社会活動や仕事をしていないとか身体を蝕む病魔と大して変わらないだろう。それを良しとせざるを得ない今の世界にも問題があるが、ここまで成熟してしまうと改革を断行する事はほぼ不可能だろう。であれば俺に出来る範囲で微力ながら努力を続けていくしかないのだろう。

 そんな事を考えていると周りがシーンと静まり返っているの気が付いた。流石に現体制を批判するような言葉は拙かったか。

「すみません。ちょっと言い過ぎてしまいました」

「そんな事はありませんよ。思想や言論は自由であるべきですから。……それに私も現代社会について疑問を抱いていたので佐藤さんの考え方には納得していますし」

「そう言って頂けて助かります。ですが今後は発言には気をつけたいと思います。過激な思想を持っていると勘違いされては堪りませんから」

 この世界では男性第一主義とでもいうべき人達も居るから、そういう方に目をつけられるとかなり厄介な事になる。特に俺はあまりにも異質な存在なんだからどんな目に合うか分かったものでは無いから注意するに越したことは無いだろう。

 ……足を止めて割と真面目な話を甲崎さんとしていたがその間学生たちは暇だっただろうし、一言謝っておこう。

「長い事話し込んでしまってすみません。待っている間暇だったでしょう?」

「いえ、そんな事はありませんでした。とても興味深く聞かせて頂きましたし、勉強になりました」

「そうですか。それならよかった……のかな?」

「はい。――理事長とお話している姿は本当の先生みたいでとても格好良かったです」

「あはは、それは少し照れるな。でも有難うございます」

 まさか女子高生から格好良いと面と向かって言われるとは思っていなかったので頬が少し熱くなってしまう。しかも周りの女子高生も格好良かったよねと言い合っているので尚更嬉し恥ずかしいんだが。くぅ~、どこかに隠れたくなってしまうよ。

「拓真さんが照れている表情が可愛すぎてもう私駄目かも知れません」

「これは反則ですよね。普段のキリッとした感じとのギャップが堪りません」

「滅多に見ることが出来ないからこそ、破壊力が半端ないです。もう、お腹がキュンキュンして我慢するのが大変です」

「替えの下着を持って来ていないのにどうしましょう……。でも本当に可愛らしくて最高だわ」

 透香さん、桜ちゃん、小百合さん、雪音さんが口々に感想を述べているが後半になる程ヤバい内容になっているのは何故なのだろう?あと替えの下着についてコンビニで買った方が良いと思います。濡れたパンツを履いているのは気持ち悪いだろうし。いや、少しだったら自然乾燥を待つのも手だがそこら辺は当人にお任せしよう。

 なんか空気が一気にピンク色になって良からぬ事が起きそうな予感がするので、一度元の状態に戻した方が良いな。というか今は清掃活動中なのを忘れていたよ。

「えーっと、取り敢えず目的の場所まで移動しましょうか」

「そうですね。いつまでもここで立ち話していてはご迷惑をお掛けするかもしれませんし」

 よし、菫さんが上手い事言ってくれたぞ。これでこの雰囲気も霧散するだろうし後は良い感じにゴミ拾いを再開すれば万事OKだ。

 そんな感じで場所を移して皆でゴミ拾いをする事数十分。黙々と作業をしていると甲崎さんからそろそろ休憩しましょうと言われたので全員揃って集合場所へと戻る事に。

 単純作業だし大して疲れる事も無いだろうと思っていたが存外足腰にきているのは俺が歳なだけだろうか?これはもっと鍛えなければ駄目だなと考えていると少し先にコンビニが見えたので飲み物でも買っていこうかな。皆も身体を動かして喉が渇いているだろうし丁度良いだろうし。

「すみません。この先のコンビニで買い物をしていってもいいですか?」

「勿論良いですよ。皆さんも何か買いたい物があればお店に行って下さいね」

 理事長からOKも貰えたし、遠慮なく買おう。

 少し歩いた所でコンビニに着いたのでお店に入ってすぐに買い物かごを持ちまずは飲料売り場へと向かう。炭酸飲料、お茶、スポーツドリンク等々目についた商品を適当に十数本かごに入れた後は、お菓子売り場でチョコレートやスナック菓子をこれまた適当にかごに入れていく。かなりの量なので既に両手が痛くなっているがレジまで頑張って持っていき会計を済ませる。流石に大量だったので袋を三つに分けて入れてもらったが兎に角重い。単純計算で七kg以上の負荷が両腕に掛かっている状態で十数分歩かなければいけないのは中々に大変だ。

「拓真さん、お一つお持ちしますので私に渡して貰っても良いですか?」

「お気持ちは有難いのですがかなり重たいですよ。女性が持つにはかなり大変だと思いますが大丈夫ですか?」

「はい。これでも普段から運動をしていますので大丈夫です」

「分かりました。ただ無理はしないで下さいね。辛くなったら俺に渡してくれればいいので」

「その時はお願いしますね」

 透香さんから有難い申し出があったので一つ袋を渡す事にする。なるべくペットボトルが少ないやつを選んだので多少は軽いだろうが華奢で細い腕で持てるだろうかと少し心配だったが結構軽々と持っていたので杞憂だったみたいだ。というか普段から運動しているというだけあって身体は鍛えられているのだろう。――これで袋は二つになったし大分楽になった所で出発しよう。

 そうして暫く歩いた所で集合場所に到着したがここら辺に東屋とかあったかな?出来れば座って休憩したいし聞いてみよう。

「すみません、甲崎さん。この辺りに東屋とかってありますか?」

「ここから少し歩いた所に確かあったはずです。そちらに行かれますか?」

「出来れば座って休憩したいなと思っていたので宜しければそちらに行きたいです」

「分かりました。ではご案内致しますね」

 という事でまたしても移動と相成った。だが立ったまま休むよりも座って休んだ方が心身ともに確りと休息が取れるのでもう少しだけ頑張ろう。

 そうして辿り着いた東屋は結構広くて俺達全員が座っても多少余裕があるくらいのスペースになっている。取り合えず両手に持っている袋をテーブルの上に置いてからベンチに座る。俺の隣には雪音さん達が座って、対面の席には理事長や先生と学生さんたちが座る形になった。まあ、今日初めて会った人達と一緒の席に着くのは色々と気まずいだろうから当然か。

 さて、一息ついた所で買ってきた物を袋から取り出してテーブルの上に置いて行く。

「それじゃあ皆さんお好きな飲み物を取って下さい。適当に選んだので飲みたい物が無いかもしれませんが、その場合はごめんなさい」

「有難うございます。それではお茶を頂きます」

「私はスポーツドリンクにしようかな。拓真さん、有難うございます」

「それでは紅茶にしますね。お気遣い頂き有難うございます」

「私はグレープジュースします。お心配り感謝致します」

「お茶か紅茶か悩みますがお茶にします。拓真さん、お心遣い有難うございます」

「色々とあって悩んでしまいますが炭酸水にしようかしら。拓真さん、心よりお礼申し上げます」

 最初に選んで手に取ったのは雪音さん達だ。それぞれどれにするか決めた後に感謝の言葉を言ってくれる。何かすると欠かさずにお礼の言葉をくれるので本当にしっかりした女性だと心底思う。こういうちょっとした事で相手の印象が変わるし、人間関係にも影響が出るので親しいからと言って無言で受け取ったり当たり前だと思わない様に注意しなければいけないな。

 そうして雪音さん達が選んだ後は先生や学生たちだがどうにも様子がおかしい。どこかおっかなびっくりというか、本当に貰っても良いのだろうかという雰囲気がなんとなく感じられる。

「えーっと、さっきコンビニで買ったので変な物とかは入っていないので安心して下さい」

「その点に関しては心配していないのですが、本当に私達が頂いてもよろしいのでしょうか?てっきり佐藤さん達でお飲みになるものだとばかり思っていたので少し驚いてしまって……」

「勿論です。皆さんに飲んで頂く為に買ったので遠慮せずにお好きな物を選んでください。それと結構歩き回っていたので水分補給をしないと脱水症状を引き起こす可能性もありますからそういう意味でも飲んで頂けると嬉しいです」

「それではありがたく頂戴致します。皆さんも佐藤さんにお礼を言ってから受け取って下さいね」

 桜川さんがそう言ってからそれぞれ選んで手に取って行く。それから俺も余り物を選んで一気に半分ほど飲んでようやく人心地が付けた。思わずぷはぁ~と親父くさい声が出そうになったが慌てて押し留める。絶対に誰かがツッコミを入れるだろうし、なにより女子高生が居る前でそんな事をすればオッサン認定されてしまうからな。俺の精神衛生上そういう事態は避けたい所だ。

 さてと……、お菓子も適当に買ってきたしこれも食べてしまおう。とは言えよく見ずにポンポンかごに放り込んでいたので気が付かなかったが結構な量があるな。まあ、食べきれなかったらその時に考えれば良いだろう。

「お菓子もあるので良かったら食べて下さい」

「あっ、拓真さんがお好きなポテトチップスもありますね。のりしおとコンソメ、うす塩と定番もありますがフレンチサラダというのもあるんですね。初めて知りました」

「えっ?そんなの買っていましたか?」

「はい。これです」

 そう言って雪音さんが手に取って見せてくれたがマジでフレンチサラダなんて買っているよ。別に嫌いな味では無いけど、好き好んで買うような物でもないから適当に買った弊害だろう。とはいえ十数人もいれば誰かしら好きな人も居るだろうし、多分手付かずで残るという事は無いと思いたい。

「教えて貰ってあれなんですが、最初はうす塩のポテチから頂きます」

「分かりました。――お皿が無いのでティッシュの上に置きますね」

「コンビニで紙皿も買った方が良かったですね。すっかり失念していました」

「無ければないで何とでもなりますし、あまり出費を増やすのも申し訳ないのでお気になさらないで下さい」

「そう言う事でしたら分かりました。次回からは紙皿なり発泡スチロールのお皿なり忘れない様に用意します」

 心のメモ帳に確りと書いてから雪音さんが取り分けてくれたポテチを頬張る。疲れた体にこの塩気は有難い。ただ油っこくて唇がテカテカになるのが難点だがそれでも美味いし、食べる手が止まらない。この軽い食感とパリッという音が悪魔の誘惑となってついつい食べ過ぎてしまうんだよな。気が付いたら一袋完食していたなんて事もあるくらいだ。お菓子の魅力とは恐ろしい物である。

 そしてお菓子と言えばやはり女性だろう。俺はポテチを食べているが女性達はと言えばクッキーだったりチョコ等を食べている。しかも食べ方がお上品で、形が崩れやすくて食べかすが落ちやすいクッキーを一切こぼすことなく食しているのは最早芸術と言えるだろう。お嬢様や名家、旧家出身の人達が集まっているだけあって育ちの違いをまざまざと見せられた気分だ。

 俺も見習って少しは綺麗に食べようかなと思ったがポテチを上品に食べるって滅茶苦茶難しくないか?どう考えても手に取って口に放り込む以外の食べ方が思いつかないので諦めて普通に食べよう。

 そうしてお菓子を食べながら他愛無い話で盛り上がったり、理事長と今回の事に関しての真面目な話をしたりしている内にいつの間にか一時間程経っていたのでここで休憩は終わりにしてゴミ拾いを再開する事になった。とはいえ残り時間は三十分ちょっと位しかないので少し作業して終わりになるが。

 最後だしせっかくなら大物を拾いたいが中々落ちていない……。時間も無いし遠くまで探しに行く事は出来ないのでここら辺で見つけるしかないのだが諦めるしかないのかと思った所でバキバキに折れているプラスチックケースと、謎の発泡スチロールの箱を発見。早速中身を確認しようと手を伸ばした所で一緒に作業をしていた菫さんから待ったがかかる。

「拓真さん、危ないのでまずは私が確認します」

「分かりました。気を付けて下さいね」

「はい」

 菫さんが火ばさみを使って慎重に謎の箱を突いたり、軽く叩いたりして確認した後蓋をゆっくりと開ける。すると目に飛び込んできたのは予想外過ぎる物だった。……なんと大人のおもちゃが所狭しと乱雑に入っているという何とも感想に困る廃棄物というね。思わず菫さんの方を見てしまったが動揺している素振りは一切無く至って平静に言葉を告げる。

「こういう物は不燃ごみで捨てられるのに知らなかったのでしょうか?」

「流石にこれだけの量だと目立ちますし恥ずかしくてここに捨てたのかもしれません」

「だからと言って不法投棄は違法ですので許される事ではありませんが」

「確かにそうですね」

 二人で真剣な顔で話をしていると近くで作業をしていた人達が何かあったのかと近くに来たが、箱の中身をみてそれぞれ違った反応を示す。

「あら、沢山ありますね。これはゴミ袋に入れて持って帰るのに苦労しそうです」

「これだけ多種多様なおもちゃを持っている人が居るんですね。驚きです」

「何回かに分けて捨てれば良いのにこんな所に纏めて投棄するなんて許せません」

 などと普通の反応を示したのが大人達だ。特に驚いたり恥ずかしがったりせずに当たり前の様に話しているのでこちらとしても有難い。だがそれはあくまでも大人だからこそだ。

「きゃあー!なんですかこれは?は、破廉恥です」

「凄い。こんな大きなものまであるんですね。……入るのでしょうか?」

「用途がよく分からない物もありますし、形状もなんか怖いです。こんなものを使っている人が居るなんて信じられません」

 恥ずかしがったり、興味津々だったり、怖がったりと大人とは打って変わって年頃の学生らしい反応が返ってくる。ここで下手に何か言えばセクハラになってしまうので口を閉じているのが正解だろう。というかさっさとゴミ袋に入れてしまおう。目に毒だし、放置していても良い事は何も無いからな。

 という事で手分けして袋に入れた所で終了時間になったのでこれで作業は終了。

 集合場所に戻り理事長から終わりの挨拶を聞いた後、解散となった。かなり濃い時間を過ごしたし、最後には思いもよらないハプニングもあったが楽しい時間を過ごせたし、女子高生と話も出来て大満足です。さて、この後は家に帰るだけだが気を付けて帰宅しよう。

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