第三話
雪音さんが他の人を呼びに行った為、菫さんと二人取り残されてしまったが雪音さんが戻ってくるまで無言で佇んでいるのもなんだし少し話をしよう。
「菫さんは軍警察に就職して長いんですか?」
「入って三年目のまだまだ新人です」
「三年目で男性警護の任に就くなんてエリートなんですね。凄いです」
「いえ、今回の件に関しては母の要望がありまして拓真さんの警護に就くことになったんです」
「んっ?というと?」
「実は母は軍警察の長官をしておりまして、その……」
言い淀む菫さんをみて色々と察してしまった。親が所属組織の長官でその権力を以てして娘に重要な任務を与えたということか。他人から見れば面白くない話だし、恨み辛みも買うだろう。ましてや人生で一度あるか無いかの男性警護の任務だ。多くの人が希望するだろうし、実力、実績共に優秀で人間性にも秀でた人物が選ばれるのは必然。だが、そこに親の七光りで割り込んできたとなれば――後は言うまでもないだろう。菫さんが言い淀んだのはそう言う事だ。
「菫さんが選ばれた要因がなんであれ、俺の警護に就いてくれたのが菫さんで良かったと思います。だって、美人で優しくて俺と気兼ねなく話してくれる人ですから。だから、菫さんさえ良かったら今後も俺の警護をして下さい」
感謝と想いを込めて頭を下げる。暫しそのままでいるとぐすっ、ぐすっと啜り泣く声が耳朶を叩く。思わず顔を上げるとそこには泣いている菫さんの姿が。
「だ、大丈夫ですか?あっ、ハンカチ使って下さい」
「ぐすっ、ありがとうございます」
何故泣いてしまったのか理由は分からないがここで男が取れる行動はただ一つ。それは謝罪だ。
「すみません。菫さんが傷つくような事を言ってしまったみたいで、本当にごめんなさい」
「ぐすっ、いえ、拓真さんが謝る必要はありません。ただ、嬉しくて泣いてしまったんです」
嬉し泣き?えっと、さっき言った言葉にそんな要素があっただろうか?
「私の事を褒めて下さって、更には今後も警護をしても良いと仰って貰いました。本当に、本当に嬉しかったですし、私が拓真さんの傍に居て良いんだと確認出来ましたから」
嬉しそうにはにかみながら言う姿に胸の鼓動が僅かに早まる。と同時に無意識で菫さんの頭に手を置き優しくなでてしまう。
「あっ」
小さく声を上げたことで気付いたが、成人している女性の頭を撫でるとか不快に思われても仕方ない行為だ。恐る恐る菫さんの顔を見ると蕩けるような表情をして気持ち良さそうにしているから嫌では無いみたい。なのでそのまま泣き止むまで頭を撫で続けた。
それから少しして雪音さんが同僚を連れて戻ってきたが、菫さんはいつも通りで涙の後も上手く隠しているからバレる事は無いだろう。ホッと一安心しつつ改めて目の前にいる雪音さん達に目を遣る。
「お待たせ致しました。こちらの人達が男性専用フロアで勤務している者たちです」
雪音さんの言葉に続いて五人の女性が順に頭を下げて自己紹介をしてくれる。もれなく美人・可愛い人ばかりなのはこの世界ではデフォルトなのだろうか?しかも全員スタイル抜群だし胸も大きい。しかも雪音さんから話を聞いていたのか全身を覆い尽くす肌色成分無しの格好ではなく、白衣を纏っている医師は雪音さんスタイル、看護師さんはスカート&胸元を少し開けたスタイルで非常に目の保養になる。口元が緩みそうになるのを必死で堪えていると看護師さんが驚いた表情で口を開く。
「静川先生からお話を聞いていましたが、本当にこのような格好を見ても不快には感じないんですね。そのような男性は幻想だと思っていました」
「全く不快じゃありませんし寧ろ俺なんかの為にわざわざ服装を変えてもらって申し訳ないです」
「佐藤様が謝られる事ではありません。こちらこそ、このような機会を与えてもらって感謝しています」
現実的な話こんな綺麗な人達でも男性を見る事すらなく人生を終える可能性が高いんだもんなぁ。それを考えるとこの世界の男ってどんな女性と付き合ったり結婚しているのだろうか?容姿はどんな人でも合格ラインを余裕で突破しているから経済力とか地位、名声等に焦点を当てているのかな。それが駄目とは言わないけどモヤっとするものを感じるのも確かだ。
どことなく腑に落ちない感情を抱きつつ、俺を含めて八人で再びフロアの見学に移る。
「ここはリハビリテーションルーム兼トレーニングルームになります。長期入院される場合はどうしても運動不足になりがちなので、健康維持の為にこのような施設が用意されているんですよ」
「へー、そうなんですね。ちなみにここは利用時間は決まっているんですか?」
「二十四時間開放されています。使用時は医師か看護師が最低一名付くという条件がありますが」
雪音さんの説明を聞きつつ少し考える。条件も妥当だし、何より二十四時間利用可能なのが大変良い。病室でずっと過ごしていたから身体が鈍っているし退院するまで利用しようかな。というかフロア見学の最中だけど今軽くトレーニングをしてみるのは駄目だろうか?
「あの、雪音さん。少しだけトレーニングをしてみたいんですが、問題ないですか?」
「はい、大丈夫ですよ。更衣室にジャージが用意されていますのでそちらに着替えて頂ければと。また、シャワールームも完備されていますし、一通り運動に必要な物は揃っています。何かご要望がありましたら私達に仰っていただければすぐにご用意します」
「なんか至れり尽くせりですね。逆に申し訳なくなるなぁ」
「拓真さんがお気になさる必要はございませんよ。さっ、更衣室はこちらです」
案内された更衣室でいかにも高級品ですというジャージに着替えて、いざトレーニング開始。とはいえ見学の最中なのでどのようなマシンがあるか確認したり、使い勝手を確かめるくらいだからそれほど時間はかからないだろう。さて、まずは全身運動であるスクワットから始めるか。
暫く運動を続けていると、なんとも艶めかしい声と吐息が耳に入る。この場には俺と女性陣しかいない為犯人は決まっている。そちらの方へさりげなく視線を飛ばすと頬を紅潮させ、もじもじと股を擦り合わせる女性達の姿が。下品な言い方になるが完全にメス顔で欲情しているし、色気や身体から溢れる淫靡な香りが物凄い。俺はただトレーニングをしていただけだし、どこに欲情する要素があるのか不明だがこのままでは良くないし注意する――わけが無い。男であればこんな状況をみすみす逃す手はないだろう!と言う事で暫くエロい状況を楽しもうと思う。
次々とマシンを使い筋肉を傷めつけ、荒い吐息を吐きながらTシャツの裾を持ち上げて汗を拭う。その際にお腹が見えてしまうが、ギリギリシックスパックなので恥ずかしくはない。そして女性達の反応はというと――。
「あっ、お腹が見えました。凄い、格好良い」
「うっ、鼻血が……。私もう死んでも後悔はないわ」
「えっ、エッチすぎます。男の人の汗ってこんなにもいい匂いだなんて。子宮がうずうずして溜らないですし、もうパンツがグショグショだよ~」
「私も同じだよ。後で着替えないと駄目だね。でも、佐藤様の荒い息遣いとか汗を拭う仕草とか、薄着だから肌が見えていたりとかここは天国なのかしら?」
などなどかなり危険な状況に陥っている。後半の方は結構ヤバいこと言ってたけど俺は何も聞いていないから無問題。男性に対する知識は過剰なほどあるが、見たことも会ったこともないという特殊な条件を満たした場合こんな些細なことでも恐ろしい事態になるのだとこの時初めて知ったよ。いっそこのまま襲い掛かっても女性側は喜んで受け入れるだろうし、それはもう最高の快感を得れるのは間違いない。だが、彼女いない歴=年齢の童貞野郎にはそんな勇気が有るはずもなく……。
そのままある程度トレーニングを続けた後シャワーを浴びて着替えましたとさ。補足として俺がシャワーを浴びている間に女性も着替えに走っていきました。下着を替えたり、短い時間で性欲処理をするのだろう。オカズは先ほど見た俺のトレーニング姿になるんだろうな。ふむ、悪い気はしない。ある意味男にとっては名誉ではないだろうかと益体もない事を考えつつ戻ると、頬をまだ赤らめたまま皆が待っていた。何処と無く気恥ずかしさが残るが、それは相手も同じなので気にしないのが一番。
「ある程度見て回りましたけど、他はどんな場所があるんですか?」
「そうですね……。このフロアには光庭がありましてかなり広くスペースが取られているので疑似的に外に出たような気持を味わえますよ」
へぇ~、そんな場所があるのか。一般的には光庭ってこじんまりしていて、二・三本植栽があるって感じだけどここでは違うのか。運動をした後だし風に当たるのも悪くないな。それにさっきのエロい光景のせいで身体が火照っているし、冷ます為にも行ってみようか。
「それは気になりますね。雪音さん、案内して貰ってもいいですか?」
「お任せ下さい」
五分ほど歩いた所にそれはあった。円形上に全面ガラス張りになっており、地面には青々とした芝生が生えている。上からは太陽の日差しが柔らかく差し込んでおり、時折通り抜ける風が心地良い。広さも小さめの公園くらいはあり俺達八人全員が中に入っても余裕がある。
「凄く心地いい空間ですね。まさか病院内にこんな所があるとは思いませんでした」
「このフロアは男性にストレスなく生活できるようありとあらゆる配慮がされていますから。ただでさえ病院という場所は精神的負担かかりやすいですしね」
確かに雪音さんの言う通りだな。病院に行く時は大抵怪我や病気、体調不良等といった何らかの異常が場合だし、ましてや入院ともなると心身ともにかなりの負担になる。普通の病院ではそこら辺は一応気に掛けてはいるだろうが、ここまで至れり尽くせりでは無い事は確かだ。
しっかし、日の光を浴びるだけでも気持ちが大分落ち着くな。
「ふぅ、凄く落ち着きます。なんかお弁当を持って来てまったり過ごしたくなります。――なんて病院食があるし無理なんですけどね」
「拓真さんがお望みであればそう言った事も出来ますが」
「えっと、本当ですか?規則とかで駄目だと思ってたんですけど」
「問題ありません。拓真さんの体調も完全に元に戻りましたし、病院食も明日には終わる予定でしたので丁度良かったかもしれませんね」
医師である雪音さんがそう言うなら間違いないだろう。となると弁当なんかは売店で購入する事になるのか。病室にキッチンが備え付けられているとはいえ食材を買い込んで料理を~なんて無理だしな。
「それなら明後日にでも売店で弁当を買って…………あっ。お金が無い」
完全に失念していたがこの世界の紙幣を持っていなかったんだよ。そこら辺も含めて菫さんが上層部に報告していて結果が出るのはまだ先。今は無一文の身だった。結局この世は金が無ければ生きていく事も出来ないのかと軽い絶望を味わっていると菫さんがスッと手を挙げて救いの手を差し伸べてくれた。
「では、私がお弁当を作ってきましょうか?拓真さんがお嫌でなければですけど」
「良いんですか?わぁー、嬉しいです。有難うございます、菫さん」
「ふふっ、嫌いな食べ物や苦手な食材があれば仰って下さいね」
「特に好き嫌いは無いので大丈夫です」
「分かりました。では腕によりをかけて作ってきます」
ふんすっと力こぶを作って言う姿にほっこりしてしまう。まさか女性の手作りお弁当が食べられる日が来るとはなんたる僥倖。これも普段の行いが良いからかな?と考えていると横合いから待ったの声が響く。
「菫だけズルイじゃない。私だって拓真さんにお料理を振舞いたいわ」
雪音さんが少し怒りながら菫さんに物申す。それに追随するように看護師さんやお医者さんもそうだ、そうだと声を上げ始めた。
「男性に料理を振舞う機会なんて三回輪廻転生しても絶対無いって言いきれます。だからこそ、このチャンスを独り占めするなんて許されませんよ」
「そうです。というか私達病院関係者の方がこういった場合は適切じゃないですか?倉敷さんは軍警察所属なんですし、部外者ですよね」
弁当作りを巡って徐々に険悪な雰囲気になってきたな。このままでは口論に発展しそうだし、皆が納得する落とし所を見つけなければいけない。女性の数は七人だから、朝昼晩の食事を三名に作ってもらうと……キリが悪いな。二回でも同じか。――いっそのこと昼のみにして毎日一人に用意して貰えば一週間で一巡する。んで、俺の入院期間はあと二週間くらいだから丁度二順した所で退院となるか。うん、これなら悪くないんじゃないかな。ということで早速提案してみよう。
「あの、こういうのはどうでしょうか?毎日一人にお弁当を作って貰えば一週間で全員が料理を振舞えますよね。退院まで日数を考えれば二回は機会がありますから」
「ナイスアイデアです、拓真さん。皆さん、この案であれば平等ですし良いのでは?」
菫さんの言葉に全員が首肯する。納得してくれたようで何よりだ。だが、これで話が終わるわけもなく菫さんが主導して細かいルール決めが開始された。
「では予算についてですが、五万円以内で栄養バランスを考えた料理を提供する。冷凍食品や出来合いのお総菜などの使用は禁止。全て手作りという事で。後はそうですね……臭いのキツイ物は使わない。衛生管理を厳重にするといったあたりですね」
「予算が少ないんじゃないですか?上限が五万円だと幾つか高めの食材を買ったら底をつくと思うんですけど。私としては十万円くらいが妥当かなってなんですが」
「うーん、確かにそうですね。男性――拓真さんが食べるんですからそれ位でも良いかもしれません」
おいおい、とんでもない事になってきたぞ。オークションじゃないんだからいきなり値段が倍とかありえないでしょう。そもそも、たかが弁当に十万ってどんな高級食材を買うつもりなんだって話だ。高級レストランで三人食事する金額だし、五段重ねの重箱にこれでもかと料理が入った弁当を用意されそうで怖いんだが。そしてそれを俺一人で食べる事になるのも恐ろしさを倍増させる。ここは一つ注意も込めてアドバイスしよう。
「皆さんちょっと良いですか?」
「はい、どうかしましたか拓真さん」
「予算について何ですが、一食五万円・十万円とかだと流石に弁当に掛ける金額を超えているしこちらとしても受け取りずらいので千円くらいにしませんか?」
「それだとスーパーで売っている食材を使う事になりますし、あまり量もご用意することが出来ません。折角拓真さんに食べて頂くのに予算が千円というのはちょっと……」
雪音さんが苦言を呈する。他の皆もうんうんと頷いているしこのままだと押されてしまいそうだ。ここは一つ裏技を使って意見を呑んでもらおうか。
「俺が居た世界では大体五百円~高くても千円くらいだったんですよ。それに皆さんみたいな美人の手料理を食べられるというだけで大満足ですから」
「そ、そうなんですね。拓真さんがそう仰るなら予算は千円という事で。あと、び……美人って言って頂けて嬉しいです」
頬を朱に染めて少し恥ずかしそうに答える雪音さん。菫さんや他の女性も男性から美人って言われたってキャッキャッしているよ。もうね、余りの可愛さに俺の心臓が持たないしズルいと思います。そんな眼福な光景を見つつ、あることに思い至る。そう言えば全員が弁当を作ってくれるって事だけど料理できるんだろうか?流石に美人の手料理でもダークマターみたいなのは勘弁して欲しいし自衛の為にも聞いておかねばならん。
「因みに皆さんは料理は得意なんですか?」
「私達は全員ある程度は出来ますよ。流石にプロの料理人レベルではありませんが和洋中一通りは作る事が出来ます」
「凄いですね。それはもう料理上手とか言う次元じゃなくセミプロじゃないですか」
「これくらい当たり前だと思うのですが?――あぁ、拓真さんの居た平行世界だと違うのでしたね。この世界では――」
そうして雪音さんが説明してくれたところによるとこんな感じだった。
幼少期よりどの家庭でも家事や料理、男性への対応などを徹底的に叩き込まれる。そして小学校、中学校では先に挙げた事柄に加えて言葉遣いや立ち居振る舞いについてプロの講師から授業を受ける事になる。と同時に様々な習い事をしたり、家庭での教育もハードなものとなっていく。高校に上がる頃にはさらに多岐に渡る様々な勉強と実習を行い、男性にとって良き友達、そして恋人や妻になれるよう研鑽を積んで行く事となる。大学以降は今まで身に着けた技能をさらに磨くべく研鑽したり、自分磨きに大金をつぎ込んだり、何かに特化した技能をさらに伸ばしたり等々個々人で進むべき道が異なる。
だが、悲しい事かな。幼い頃より英才教育を受けて育って来ても男性を見る事なく人生を終わる人が殆どなのだ。男性の姿を見れたら一生の思い出として心に仕舞っておくほどだし、喋ったりましてや接触するなんて宝くじに当たるよりも確率は低く天文学的数字と言っても過言では無い。それでも世の女性たちは一縷の望みをかけて前に進み続けるんだ。例え全てが無駄な努力で、意味が無かったとしても酷く残酷で希望もへったくれもない地獄の様な狂った世界で生きていかなければいけない。創作で見るような生温く大勢が救われるようなハッピーエンドは訪れないんだ。
俺に出来る事は手の届く範囲のごく限られた女性を少しだけ幸せにしてあげるくらい。改めて自身の力の無さを思い知らされたよ。雪音さんの話を聞いて自分なりに考えている内に暗い表情になっていたのだろう。心配そうにこちらを見ながら雪音さんが尋ねてくる。
「拓真さん大丈夫ですか?気分が悪いとか、体調が優れないなどありましたすぐに仰って下さいね」
「あぁ、すみません。少し考え事をしていました。体調は問題無いので大丈夫ですよ」
「それならいいのですが。――話を戻しますが料理については腕によりをかけて作りますので楽しみにしていて下さいね。それとこれを食べたい等のリクエストがあれば仰って下さい」
「有難うございます。じゃあ、さっそくリクエストさせてもらいますね。中華料理の――」
その後あれも美味しいですよとか、これが得意料理なんですとかお菓子作りも出来るので食後のデザートにも期待して下さいね等々話は盛り上がり気付けば夕日が射しこむ時間になっていた。まるで初対面とは思えない程会話が弾んだし、なにより皆聞き上手で話し上手なんだ。こちらが一を投げたら四にも五にも膨らませて返してきてくれるから話していて凄く楽しい。職業柄人との会話や接し方についてはそれなりに自信があったがちょっと喪失してしまうくらいにはレベルが高かった。
まあ、それよりも綺麗な女性に囲まれてさり気無く、でも緊張した様子でボディタッチされたり開いた胸元から谷間が覗いたり足を組み替えた際にパンツがチラ見えしたりといった役得が多かったので総じて大満足です。とまあ軽く回想をしたあたりで、お開きになり病室へと戻り夜まで適当に過ごして一日が終わるのだった。