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悪魔使いの落第者  作者: Bros
第三章 白の陰謀と黒の愚策
97/201

#96 愚か者の記録

夏も終わりかけで、もう涼しいですね。

体調を崩さないか心配な今日この頃です。


九十六話です、よろしくお願いします!

リオンは約250年前に書かれたという書物の表紙を開く。

1ページ目には『愚か者達の記録』と掠れた文字で題名が書いてある。


そして更に1ページ捲るとビッシリと文字が綴られていた。

そして、当たり前の事だが、すべて古語だ。


「うーん、ちょっと訳すのがしんどいね~☆」


流石のリオンも解読に時間がかかるみたいだ。


「じゃあアタシが読んであげましょうか?」


「え?ヴァイスちゃん読めるの?」


クレアの意外そうな声にヴァイスは頬を膨らませる。


「アンタ、アタシのことなんだと思ってんのよ」


「ま、マスコット………?」


「…………」


「…………」


重苦しい感じの静寂が続いたが、リオンがパンと手を叩き、場の空気を切り替える。


「じゃあ御願いできる?ヴァイスちゃん☆」


「ええ……いくわね」




私はようやく生きとし生けるモノ全てに遺伝子と同等のようなものを設定することに成功した。

これは快挙だ!この技術さえあれば全ての生物がありとあらゆる魔法を仕様出来るようになる!

今からはその技術について説明を綴っていこうと思う。


遥か昔より、あらゆるモノには意思を反映する粒子である魔粒子と呼ばれる物があることが分かっている。

しかし、それが何故モノの意思に反応するのか、どれ程のことまで出来るのか、この2点が分かっておらず、永遠の課題となっていた。


「これ、魔粒子理論だね☆確かに、色々な説があってどれが本当か分からないって教官が言ってた☆」


これは私の研究結果にであり、一説に過ぎないかもしれないが、私はこれを確信している。


私はとある実験を行った。

同じ種類の植物を二つ用意し、その二つの植物の間に魔力を込めた純粋な水晶を置いた。

片方の植物の葉を切ると、水晶で可視化された魔力が葉を切られた植物の方に寄った。

この事から魔粒子は意思に反応すると仮定出来る。

そこで私は考えた。

炎や水を生み出したり、誰かを拘束したり、自身の能力を上げられる魔粒子、もとい魔力が意思に反応するのだとしたら、1つの可能性が生まれる。


予め発生する出来事を物に魔力を通して記録し、魔力の動きによって発生する装置を作れば、誰でもいろんな魔法を使えるようになる。

私はこれらを魔道具と仮称することにする。


「これを世に広めたいと思う……………ここで一旦文章が終わってるわね」


「この本の著者は魔道具を発明した学者だったの?なら教科書にのってるわよね?私、こんな文献みたことないけれど」


「うん☆そうだね、確かに魔道具を発明したのはローズ・フォルニアって人だし、その人の文献は別にあるからね☆」


「じゃあ彼は一体………?」


「続きを読みましょうか?多分書いてあると思うけれど」


ヴァイスがペラペラページをめくる。

リオンとクレアが頷こうとしたとき。


「大変だ!大変だ!」


テリアが保健室のドアを勢いよく開け、息を切らしながら入ってくる。


「テリアか、どうした?」


カフが上半身を起こしてそう聞く。

すると、テリアはかなり焦った表情でこう言った。


「アニキが………アニキが王国騎士団に逮捕されちまった!!」


この日、レイン組に激震が走った。



セアリアス・クレア


種族:人間

年齢:14歳

性別:女

階級:伯爵令嬢

推定戦力:B++

適性:魔剣使

主な職業:学生、生徒会執行部

主な能力:技能『雷電』

主な使用武器:魔剣ライディン

特技:野草の種類が見て判断できる。織物

趣味:動物と触れあうこと、猫吸い、読書、勉学

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