#91 轟く雷鳴
忙しくて中々書けていません…………
九十一話です、よろしくお願いします!
その甲冑はいつもよりも更に黒く、幾つかの紺色のラインが入っており、両肩部には化け物の歯のようなものが付いていた。
額からはとかさが生え、後頭部から背骨の中間点にパイプのようなものが繋がれていた。
目を覆うゴーグルのようなものは紫色に光り、ふくらはぎ、肘、背中の部分に大きな噴射口が取り付けられていた。
そして身体の周りには瘴気を纏い、その恐ろしい見た目に拍車を掛けていた。
「″ふむ、何となく出てきてしまったが、六仙が先程まで………3人もいたのか。残念だ“」
レイン(?)は手をパキパキと鳴らすと、右手を天に掲げる
「“穿て、雷撃“」
その一言で一気に雷雲が集まり、大きな雷を自身の周りに落とす。
轟!と音が響き、強烈な衝撃波が周りを襲う。
「?!雷の音?!何なんだ、この威力の雷はよォ!」
その音は遠方にいたカフにもしっかり届いていた。
「やっぱ向こうで何かあったのかァ?悪ィ、ここは任せたぞ!」
カフは組員達にその場を任せると、雷の音が聞こえた方に駆けて行く。
「あんな雷を撃てるやつなんてそうそういねェぞ……………それこそ、王宮直属の魔法使いが集まってようやく撃てるくらいだぜ……?」
カフは思わず身震いをする。
「もし単体であれが撃てたとしたら……」
間違いなくこの学園は無事ではすまない…………
カフがそう思ったときに現場に付いた。
木々を抜けた先に見えた光景にカフは唖然とした。
「″む、なんだまた1匹増えたのか…………“」
首を鳴らしながら佇む化け物がいた。
周りにはクレア、リオン、レン、バン、ポット、そして組員が倒れていて、全員がほとんど戦闘不能だ。
更に、カガリ、カフは初対面のカロスも倒れていた。
「何なんだ……………これ…………」
「早く…………逃げなさい…………」
「……?!姉御!これは一体………」
かろうじて意識があったクレアにカフが駆け寄る。
レイン(?)は邪魔することもなくカフをクレアの元に行かせる。
「何者かが………レイン君の体を操って、暴れているの……」
「アニキが?!」
「ただでさえ強い『ファントムサモナー』の力が更に増大されているわ…………私たちも十秒でさえ持たなかった」
クレアが震える手でカロスを指差す。
「彼女は『六仙』の1人だけど………瞬殺されたわ…………」
「!?」
カフの顔が強ばる。
「貴方は早く逃げなさい…………このままだと………貴方まで…………」
クレアはそこまで言って意識を失った。
息はしているので生きてはいるようだ。
「″お話はすんだか?“」
「あたぼうよ、テメェ、アニキの体を乗っ取ってただですむと思うなよ?」
カフの挑発をレイン(?)は笑い飛ばす。
「″やれるものなら、やってみるのだな“」
両者は一斉に動き出した。
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