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悪魔使いの落第者  作者: Bros
第三章 白の陰謀と黒の愚策
91/201

#90 異変

大遅刻しました、すいません

九十話突破!これからもよろしくお願いします!

カフ達の戦いが激化する一方でカロスとクレアによる争いもどんどん加速していた。


「セァッ!!!」


「惜しいね~!あとちょっとで僕の頬にたどり着けたね!」


残像が残る程早く振り抜かれたクレアの剣を受け止めたカロスは挑発する。

クレアがそれに反応する訳もなく再び高速の剣戟が始まる。


「それにしてもキミ、本当に良くヤルねぇ………本当に人間かい?」


「人間ですけど?こんな『か弱い』令嬢を捕まえて化け物とでも言うつもりかしら?」


「ふふ、キミはコメディアンの才能もあるようだね」


「シッッッ!!!!」


カロスの言葉に流石に頭に来たのかクレアの剣を振り抜く速度がさらに上がる。


そんなけたたましく鳴り響く剣戟の音を聞いてもレインは呆けたまま動けなかった。

傍らではレンが声を掛けているが、全く反応しない。


「…………」


「アニキ!しっかりしてくださいよ!どうしちゃったんですか?」


レンは何度も何度も諦めずに声を掛ける、しかし、レインの視線はずっと遠い所に向けられている。

まるで心を無くしたかのように。


そんなレインをレンが心配していると、彼女の脳内にリオンから通信魔法経由で思念が送られる。


《裏山の方からカガリちゃんが接近してるよ☆気を付けてね☆》


「っ!?」


そう、カフがオニオと交戦しているため、手の空いたカガリがこちらに向かってきていたのだ。


「カガリってこの前の会議で最警戒リストに乗ってた………アニキ!今すぐここから」


放心していたレインを連れていこうとレインに視線を戻すと、もうレインはそこにはおらず、すでにカガリがきている方に向かって歩いていた。


「アニキ!?」


「……………」


ようやく動いたレインだが、まだその瞳はどこか遠くを見ている。


「アニキの体から、何かが出てる……?」


レインの体から黒い瘴気が溢れでて、やがてレインを包む。

そして、瘴気の中からヴァイスがぺぃっと追い出される。


「ヴァイス様!」


「ナニナニナニナニ?何が起こってるの!?アタシ、熟睡してたのに弾き出されたんだけど!?」


「ヴァイス様、アニキが………!」


「え?………!?なにあれ!アタシあんなの知らないわよ!?」


振り返ったヴァイスがレインの瘴気をみるなり目玉が飛び出んとばかりに驚く。


「う………あの瘴気を見てるとなんだか気持ち悪くなってきたわ…………オエエエ」


ヴァイスはそう言って口元を抑える。

レンも瘴気を見てみるが、特に何も無い。


しかし、ヴァイスに変化があるということは今レインに起こっているあの現象は並みの出来事ではなさそうだ。


「……………敵の圧倒的な威圧感を確認、行動を一旦見直します」


カガリも異変に気がついたのか、足を止めてレインを観察する。


レインの瘴気は段々と大きくなり、辺りを黒く染めていた。


そして、クレアと戦っていたカロスも驚いたような目でその瘴気を見ていた。


「隙あり!」


クレアが懐に飛び込んで剣を突き立てようとするが、()()()()()()()()()()()()その剣を弾く、思わず驚いたクレアは後退してレインの方を見る。


裏山でも異変が起こっていた。

モストロ達が一斉に停止し、組員が攻撃をしようとすると()()()()()()()()()()瘴気が飛んできて攻撃を弾く。


そしてカフと戦っていたオニオにも同様の現象が起きていた。


「何ボサッとしてんだよ!」


カフの拳がオニオに迫るが、瘴気で止められて、彼もまた驚いたようにレインのいる方向を見る。


「あぁ……………そういうことですか……」


「あぁ?」


「どうやらタイムリミットのようですね、アナタ中々に良かったですよ。では、ごきげんよう」


オニオはそう言い残し森の影に消えていった。


「おいまて!……………一体何が起きていやがんだ………?」



グラウンドでも、一斉にモストロ達の動きが停止しし、その場の組員達はその異変に首を傾げる。

やはりここでもトドメを刺そうとした組員の攻撃が瘴気によって弾かれていた。


その光景を見た生徒会長は仕方ないなと呟くと剣を掲げ、高らかに宣言した。


「これはおそらく我々の勝ちだ!もう大丈夫だ!」


その声にグラウンドに集まっていた生徒や教職員は安堵の声を洩らす。


「会長、勝利宣言をするのは早いのでは?」


控えていたエアリアスが少しきつめの声色でそう問う。


「あぁ、そうだろうな……………だがこの騒動はすでにモストロ襲撃の問題ではなくなっている」


「と、言うと…………」


「この謎の瘴気が、この騒動のメインイベントと言うことだ」


シュウビの視線はレインの方向を捉えていた。



学園各所で異変が起こる中、レインはその瘴気に身を包み、最早誰も近づけないほどだった。


「…………装着」


レインの呟きにヴァイスの顔が驚愕に染まる。


「嘘………」


「■■■<────>召喚(サモン)


レインが呟きを終えるとレインの周りに黒い嵐が発生し、瘴気がそれに混ざっていく。


召喚(サモン)!──────!DEVILWARNING…………WARNING…………WARN……』


いつも聞こえてくる無機質な声もどこかおかしい。


そして、嵐が晴れる。


「なんなの………あれ…」


ヴァイスが絞り出すように声をひねり出す。

その場の誰もが思っただろう。


全員が注目するその先には。


「“さぁ、始めようではないか″」



「″楽しい祝宴を“」


地獄に身を落としたかのような甲冑を来たレインがいた。

リオン


種族:人間

年齢:14歳

性別:女

階級:平民

推定戦力:C

適性:指揮官、参謀

主な職業:料理店店員、学生

主な能力:転移魔法

主な使用武器:拳

特技:音と紙を使ってボールの運動エネルギーを求めること

趣味:論文を読むこと、街に出掛けること

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