#89 転じる勢い
本当に忙しい………
自分の時間が2時間くらいしかない
あれ?意外とある?
八十九話です、よろしくお願いします!
学園のグラウンドには逃げた学園の生徒と教官などの職員が集まっていた。
その周りを囲むようにしてレイン組の組員が防衛に当たっている。
なだれ込むようにやってくる虫型モストロに奮戦する組員達の顔は疲労が出始めている。
それもそのはず、このグラウンドは校舎よりも町の方に位置している。
分かりやすく言えば町と一番遠い裏山から湧き出ているモストロが町に向かって侵攻し、町に一番近いグラウンドに集まってきているのだ。
組員としては生徒達と町の両方を守るといったプレッシャーが重くのし掛かっている。
中には恋人がいるのか、戦っている後ろから止められているものもいる。
でも彼らは事の重大さを一番理解しているので、引くことは出来ない。
「くっ!どれだけ増えれば気が済むんだ!!」
グラウンドの防衛を任された隊長のオーレは思わず愚痴ってしまう。
戦場の中でも一番モストロの少ないグラウンドは救援が回ってこない。
理屈は分かってはいても厳しい戦いに変わりはないので愚痴ってしまうのも無理はない
「た、隊長!!」
「何だ!どうかしたか!?」
1人の組員が駆け込んでくる。
慌てているようだが、悲壮な表情ではない。
「生徒会長と副会長が参戦らしいですぜ!!」
「なに!本当か!」
「おう!」
「よし………!!」
報を受けて喜んでいた時。
戦場の前線でモストロ達が宙を舞い始める。
シュウビとエアリアスが参戦したのだ。
「ぜゃぁぁぁぁあ!!…………ハッハッ!手応えがあって良いな!なぁエアリ?」
「黙って仕事をしてください、あのレイン君が気に入っているのなら一刻も早く戦いを終わらせてください。」
いつものように痴話喧嘩(笑)をしながらモストロをなぎ倒していく。
訓練を受けた組員達と遜色ない、いやそれ以上だ。
「なんだ?妬いているのか?仕方がないなぁ!」
「良いから黙って仕事をしてください」
「分かった、分かった」
シュウビは仕方ないといった感じで手に持っていた剣を掲げる。
「私は生徒会長のシュウビだ!君たちの援軍に来た!私たちも協力する。もう少し頑張ろうではないか!」
生徒会長の言葉に組員達の勢いが吹き返り、モストロを段々と押し返していく。
グラウンドでの戦いが優勢となった。
前線付近では木々の間をぬって戦う者たちがいた。
カフとオニオだ。
オニオは背中から生えた羽を上手く駆使してカフとの戦いを優位に進めていた。
今カフは何かのお陰で身体能力があがっているが、流石に空を飛ぶことは出来ない。
故にオニオの空から仕掛けられる攻撃に苦戦していた。
「ハハハ!!どうしたんですか?手応えがないですねぇ!!」
「テメェ…………!」
オニオの挑発にカフのストレスが段々貯まっていく。
カフは挑発に弱い。
カロスのように流すことが出来ないのだ。
「いい加減にしやがれェーーー!!」
とうとう堪忍袋の緒が切れたカフは覇気を爆発させて木々を吹き飛ばす。
「やるではないか…………やはり喰い応えがありそうだ!!!」
オニオの攻撃がさらに激しくなる。
オニオの攻撃は基本的に拳と魔法である。
空の優位性を抜いてもかなりの威力だ。
「ほざけ!!」
カフが急降下してきたオニオの腕を掴み、投げ飛ばす。
一瞬オニオは驚いた顔をしたが、すぐに体勢を立て直してカフへの攻撃を続ける。
「やはり面白い!面白いぞ!」
「黙れよッ!!」
2人の拳がぶつかり合い衝撃波が辺りを揺らした。
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