#9はじめてのちこく
じ、時間が無くて文章がすくない…………だと!?
九話です。この不足分はいつか取り返します。
よろしくお願いします
「めっずらしいねー☆レイン君がバイトに遅刻するなんて、初めてじゃなーい?」
おいらの目の前でそういった金髪の女の人はバイト先の後輩のリオンさんだ。
ちなみに年齢はあちらの方が上で身長もあちらの方が上だが、バイトで先に働いていたのがおいらの方なので後輩なんだぁ。
ここは料理店『ハシツル』おいらが二番目に入ったバイト先だ。
「そうだね、レイン君はこの五年間一度も遅刻しなかったからね。風邪での休みはあったけれど」
厨房の奥から筋肉隆々の漢、店長が出てきた。
「店長さん、ごめんなさい。おいら、ちょっと色々あって遅れちゃったよぉ」
「構わないよ、たまにはそんな日もあるだろう。それより少し人手が足りていなくてね、手伝ってくれるかい?」
「もちろんですよぉ!」
おいらはそう言うと厨房に入った。
一方ヴァイスは
「ええー☆マジィー?この娘レイン君の悪魔ちゃん?ちっちゃくてかわいいー☆」
「鬱陶しいわよアンタ!!焼き殺すわよ!!」
「恥ずかしがっちゃってー☆かわいいー☆」
リオンに揉みくちゃにされていた。
「よっと、ほいっと」
おいらがフライパンの上でくるくると食材を炒め、お皿に盛り付ける。
「完成野菜炒め~、店長。持ってってくださいー」
「あいよー」
「よっと、へぇっと」
「完成オムレツ~、リオンさん。持ってってー」
「了解~☆」
「ほいっと、めぇっと」
「完成ボロネーゼ~、ヴァイス。持ってってー」
「何でワタシも?!」
「嫌なの?」
「当たり前よ!ワタシ、今の体じゃお皿が重いのよ!」
「そうかぁ~、残念だなぁ~。仕事をすればまかないが貰えるのに~」
おいらはそう言って悲しそうな表情を作る。
「し、仕方ないわね。手伝うわよ!まかない目的じゃないからね!!」
そう言って笑顔で接客するヴァイス。
後にヴァイスのスマイルを求めに来る客が増えたとか。
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