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悪魔使いの落第者  作者: Bros
第三章 白の陰謀と黒の愚策
79/201

#78 日記の中身

七十八話です、よろしくお願いします!

「さて、今度こそ間違いやせんよ!」


カフ君が自信満々に年季の入った日記を掲げる。


「どれどれ☆……………」


リオンさんが暫く読み進める。


今度は顔が険しくなっていないから問題はなさそうだなぁ。


「これなら…………後輩くんが見ても大丈夫かな☆」


リオンさんがおいらに日記を手渡す。

どんなことが書いてあるんだろ


「ちょっとアタシにも見せてよ」


「ん、分かった」


ふわふわと飛んできたヴァイスにそう頼まれて、おいらは日記をを少しヴァイスに寄せる。


日記を開くと綺麗な文字がびっしりと並んでいた。

そしておいらはヴァイスに語るように音読を始めた。


「『私は今日から1日おきに1つずつあらゆる武器の訓練方法を書き記していこうと思う。』」


「『1日目、今日は短剣の訓練方法を書き記す。そもそも短剣とは~~』す、すごい。訓練の時間割りからアドバイス、戦闘での使用例まで載ってるよぉ…………!!」


「これは凄いわね、日記とは言ってもほとんど辞書みたいなものね」


パラパラとページを捲ると槍、杖、両手剣、双剣、弓などなど、軽く100種類を越える武器の特徴、訓練方法などがこと細やかに載っていた。


「でしょ?俺ぁ、それを見ながら特訓してみたんすよ。そしたら何と!これが効率が良いこと良いこと、クールダウンの方法も載っていてみるみる動きが良くなるもんで!」


カフ君が興奮したように語り始める。


リオンさんはそれを話し半分に聞きながらノートに目を通す。


「ん☆これを書いた人には申し訳ないけど、内容を借りちゃおうか☆」


「え?それはどういうことぉ?」


「内容、覚えたから☆学園に戻ったら早速書き起こすね☆」


リオンさんは一度目を通しただけで内容を覚えてしまったらしい。


凄まじい記憶力だ…………戦略、戦術の成績が優秀だからかなぁ……


「いや、それは関係ないでしょ」


ヴァイスに心の中を見透かされ突っ込みを入れられる。


でもこれだけの訓練メニューがあるなら………


「皆の技術を更に磨けるね」


「そうなんすよ!これを使ってうまく訓練すれば戦力アップ間違いなし!いやーいい仕事しやしたぁ!!」


カフ君が嬉しそうに盛り上がる。


「そうねぇ、最近はモストロも何故か強くなってきているし、アリだと思うわ」


ヴァイスもそう言って同意する。


確かにそうだ。

今レイン組は本格的に立ち上がって活動がしやすくなったけんど、スポーツをするわけじゃないから容赦なく襲いかかってくる。


今、この瞬間ももしかしたら何か起こるかもしれない。


今のところ手持ちの『リオン☆キャッチ☆』は作動いないから何もないけんど、それがずっと続くわけでもない。


それにおいら達はまだまだ子ども。

法律的には18歳…………学園を卒業するまでは子どもだから命を落とすような事があってはならない。

なら、このような指南書を使って技術力を上げるのはやって当然だろう。


ただ。


「そういえば、ここの家主さんはいるのかなぁ?」


「あぁ、それについては………」


カフ君が日記をパラパラと捲っていく。


「ここを見てくだせぇ」


「ん、と『私はこの訓練方法を世に広めたいが、もう、この小屋から動くのも億劫だ。死ぬときは近くの川の近くで死のうとは思ってはいるが、街に繰り出すまでの元気がない。もし、これを見つけた旅人がいたら、誰かに教えてあげてほしい。』…………か」


きっとこの日記の筆者は志半ばで自分の寿命がきたんだろう。

それだけ熱い思いで書いていた日記をただの指南書と考えていたことに、おいらは恥ずかしくなってきた。


「最後にこの小屋を掃除してから帰ろう?無断で入っちゃったし、多少の供養になるかもしれないからねぇ」


おいらがそう言うのを合図においら達は掃除を始めた


コメント、評価を頂けると作者がワンダフルな踊りをします

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