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悪魔使いの落第者  作者: Bros
第三章 白の陰謀と黒の愚策
76/201

#75 追いかけた先に

短いですのでご注意ください


七十五話です、よろしくお願いします!

プシュウウウウと蒸気を吹き出す音が響き、汽車が停車する。


「よし、行きましょ!」


ヴァイスの号令においら達は駅を飛び出して、モストロを探しにいく。


おいら達は迷わずモストロの方へ向かう。

姿は見えないけんど、リオンさんがさっきの戦闘の最中に追跡魔法を掛けていてくれていたから、大体の居場所が分かる。


流石、戦術面において抜かりがない。


「こっち☆だね☆」


おいら達は駅から少し離れたところにある竹やぶに入っていく。


竹が所狭しと並んでいて動きにくい。


必死になって走り竹やぶの中にある少しは開けた場所に出た。


「ギリャアァァァアァァァァア」


先程よりも大きくなったトリムーがそこにいた。


かなり大きい。

さっきまではせいぜい全長8メートルほどだったのが、今では15メートルほどはある。


「先手必勝!装着、上級悪魔<エーデルヴァイス>!!召喚(サモン)!!」


黒い嵐がおいらを包み、やがて消えていく。


甲冑を身に付けたおいらはすぐに飛び出すと、トリムーの顔面に拳を打ち込む。


「ギャィァォァッ!?」


トリムーが奇声を発しながら悶えている。

おいらはそれを見逃さずに立て掛けるように次々と攻撃を加える。


「てりゃぁぁ!!」


「ギリャィァアァィァアア」


しかし、そうは上手くも行かない。

おいらはトリムーの顎に体を挟まれ、動けなくなる。


「ぐぅぅぅぅう!!」


ぬ、抜けない!!


「ぐぁぁぁぁぁ!!」


必死に動こうとするけんど、トリムーは全く力を緩めない。

むしろ抜けようと動けば動くほど顎の突起が食い込んでくる。


「ギリィィイ」


トリムーが口を開けておいらに噛みつこうとしてくる。


「っ!!てぇい!!」


拳で迎え撃つけんど、ちっとも動じない。


トリムーの口が大きく開けられる。


「先輩!!」


『ご主人!!』


もうだめだ!


おいらがそう諦めた時だった。





「俺らのアニキに手ぇ出してんじゃ………ねぇっ!!」



竹やぶの奥から見慣れた学ランを着た人物が大剣でトリムーの横っ腹を切り付ける。


トリムーが痛みでのけ反り、おいらを解放する。


「痛っ!」


おいらは地面に思いっきり放り出されて、お尻から着地する。

集中が切れたからか武装も解け、ヴァイスも一緒に放り出される。


「アニキ!大丈夫ですかい!?」


その大剣を持った人物は勿論


「カフ君!?」


おいら達が探していたカフ君だった。

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