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悪魔使いの落第者  作者: Bros
第三章 白の陰謀と黒の愚策
74/201

#73 ガタンゴトンと揺られながら

七十三話です、よろしくお願いします

「スリーカード!」


「ツーペア………」


「またあたしぃの勝ち☆ロイヤルストレートフラッシュ☆」


「インチキよ!インチキ!」


ヴァイスがあまりにも強すぎるリオンさんにいちゃもんをつけ始める。


もちろんリオンさんがその程度で折れるはずもなく。


「あは☆でもカードを混ぜたのはヴァイスちゃんだよ☆」


そう、ヴァイスがこれまたインチキだと言って自分でカードを混ぜて配ったのだ。


なのにリオンさんは圧倒的な札で勝った。

ここまでくれば流石に実力だと思うはずだけんど………


「ぜーったい可笑しいわよ!ここまで勝てるなんて!アタシが負け続けるなんて可笑しいわ!」


「ヴァイス、でもおいらだってここまで負けてばっかりだよぉ?」


「雑魚は黙ってて!」


グサリと言葉の槍がおいらに刺さる。

あ、もう復活出来ないかもぉ………


おいらが傷心で白くなっていると、車内にアナウンスが流れてきた。

拡声魔法を使った魔法伝達だ。


《ご乗車のお客様に申し上げます。まもなく中継駅に到着いたします、到着後列車は五時間停車するのでご了承ください》


「あ、そろそろだねぇ」


「ご主人、中継駅って?」


「最後に付いた駅から次に止まる駅まで長すぎるといろいろ不具合が起きるからそれを防ぐためにいろいろ準備をするんだよぉ」


「じゃあ、一旦降りても大丈夫?」


五時間と言えば相当な時間だ。

確かに降りても問題ないなぁ


「うん、でも五時間経つと汽車が出発しちゃうからなるべく駅の近くで済ました方が……」


と、おいらが言い終わる前にヴァイスは飛び出していた。


「あたしぃ達もいこっか☆」


「うん!」


おいら達も汽車から降りた。



まずやらないといけないのは今日の夜と明日の朝のご飯を買うこと。

なのでおいら達は近くの商店街に足を運び、色々買って駅の方に戻る。


「色々買ったねぇ」


「あは☆あたしぃも少し買いすぎちゃった☆」


おいらとリオンさんはそこそこの量が入った袋を持って車内に戻り、座る。


「ふう、じゃあ後は出発するまで」


待とう────おいらがそう言おうとしたときだった。


ドカン!と爆発する音が響き、人々の悲鳴が木霊した。


「?!何かあったみたいね、行くわよ!」


「「うん!」」


ヴァイスを先頭においら達は爆発音のした汽車の先頭に向かう。


「ギリャォォォォォアォ」


そこにはなんとカブトムシのようなモストロが汽車に体当たりをしていた。


見ると近くの木が破裂したかのように折れている。


「なんで此処にモストロが……」


「先輩、あれはトリムーというモストロです!自分の十倍の質量を持つ物質を持ち上げられる強力なモストロです!」


焦りもあってか、リオンさんが素の話し方でそう解説してくれる。

手には分厚い事典があった。

いざと言う時のためにモストロの名前が乗った資料を持ってきていたらしい。


「ギリャォァァイァイア」


頭が痛くなるような咆哮を上げるモストロの周りには既に人はいない。

汽車の先頭なのも相まってすぐに逃げることが出来たのだろう。


「ヴァイス」


「えぇ、アタシの晩御飯が待っているもの」


そこじゃないよぉ………ヴァイス。


ヴァイスは若干倒す目的が違う気がするけんど、そんなことにつっこんでいる暇はない。


ヴァイスが大人の姿になっておいらの体内に入っていく。


そしておいらは左手の小手に右手を添える


「装着!上級悪魔<エーデルヴァイス>!召喚(サモン)!!」


おいらの体を黒い嵐が包んだ

コメント、評価を頂けると作者が嬉しさでマンゴーサッカーに勤しみます

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