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悪魔使いの落第者  作者: Bros
第三章 白の陰謀と黒の愚策
70/201

#69 駅弁買うときのドキドキ感

六十九話です。

駅弁とか言ってますけど作者はほとんどを食べたことないです。

駅などの表現が間違っていたら申し訳ないです。


7月には年に数回しかない連休がある。

4連休なので少し長めだ。


いつもならおいらはバイトに勤しむところだけんど、学園からの援助金とこの前書いたレシピ本の売り上げでまかなうことにした。


料理店『ハシツル』の厨房は店長が代わりにやって、足りない分は臨時バイトを雇うと言っていた。

なんだか申し訳ないなぁ……。


店長曰く「今回くらい休め」だそうだ。

おいらの肩を持ってそう言った店長は涙を流していた。




「着いたよ☆」


「わぁ!ここが噂の駅!」


おいらは汽車に乗るために駅にきていた。

一般的な移動手段は幾つかあって、歩き、自転車、飛行船、船、魔法での飛行、そして汽車だ。


ジョウキキカン?と言うもので動いているらしく、魔法によってブツリガク?が発展したお陰らしい。


おいらは基本的に魔界の事を勉強するからそこら辺はからっきし。

昨日そう言った学問を学んでいるリオンさんに熱く語られたけんど何がなんだかさっぱりだった。


おいらたちはこの汽車に乗ってカフ君の元に行く予定だ。


一応帰りの運賃も多めに持ってきている。


「アハ☆マジテンション上がっちゃう~☆アゲアゲのアゲアゲ☆みたいな?」


うん、おいらにはその意味を解読出来ないんだぁ。

だからリオンさん、同意を求める目をしないで?


「ねぇ、早く乗りましょ?アタシ待ってんだけど」


いつも甘いものにしか興味のないヴァイスにそう注意される。

おいらとリオンさんは顔を見合わせて笑うと駅に入っていった。



「ねぇご主人、お弁当!お弁当買いましょ!」


「そんなに急がなくてもおべんとは逃げないよぉ?」


売店の前で目を輝かせるヴァイスにそう言うけんど、多分耳に入っていない。


いつから食いしん坊になったんだろぉ……。

最初は出来る悪魔!みたいな感じだったのに。


「ねぇ、これでもいい?」


そういって焼き肉弁当をおいらには見せてくるヴァイスを見ていたらそんなことどうでも良くなってきた。


「うん、良いよぉ。いつもは節約ばっかりしてるかんね。今日くらいは良いよぉ?」


「やったぁぁぁぁあ!」


ヴァイスがおいらの周りをクルクル回る。

うん、楽しそうだしこのままでいっか


「あたしぃ、何にしよっかなー☆」


リオンさんもおべんとを選び始めた。


よぉし、おいらも買おうかな。




おべんとを買ったおいら達は切符を買ってプラットホームで汽車を待っていた。


プラットホームは全長230mでここら辺の建物の中では駅が一番広い。


砂時計があらゆるところにあって、次の汽車が来るまでの時刻が分かるようになっている。


「あ、キタキタ☆」


ぶぉぉぉぉぉぉ、と黒煙を噴き上げながら黒い車体の汽車がやってきた。


先頭の牽引車両の頭には煙突が幾つか付いていて、側面には排熱口が幾つも付いている。


ぷしゅぅぅぅ………、と汽車が止まり、駅員さんが扉を開ける。


「早く入りましょ!」


「急がずにね~」


パタパタと汽車に乗るヴァイスに続いておいら達も乗る。


中は綺麗で向い合わせの席がほとんどを占めていた。

2人座れる席が向かい合っているので1グループあたり四人座れる。


「よいしょ」


おいら達は人が少なそうな車両の真ん中あたりの席に座った。


おいら達はここから1日かけて走る。

だから今回おいらは毛布などの寝具やその他諸々持ってきていた。


「それにしてもここから1日掛かるなんて、流石に暇よね~」


ヴァイスがそう言うとリオンさんが確かに、と言う顔をしていた。


おいらは生活用具だけを持ってきたわけではない。


「じゃあ~皆でトランプでもして時間を潰そう」


おいらがトランプを出すと丁度汽車が出発した。

おいら達の旅が始まった。

コメント、評価を頂けると作者がドルフィンキックで太平洋を横断します

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