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悪魔使いの落第者  作者: Bros
第一章 ファントムサモナー
7/201

#7第二のファントム

七話です、よろしくお願いします

「ギルギルシャォゥ!!!」


「ぐうっ!!」


おいらは素手で熊のモストロと対峙していた。

『ファントムサモナー』を使わないのは体力をなるべく使い果たさない為だ。

だからヴァイスのサポートを受けながら戦っていた。


『ここでアッパー!』


「てぇいっ!!」


『そこで右ストレート!』


「でぇやぁっ!!」


『蹴りあげ!!』


「そりゃぁっ!!」


おいらの攻撃が次々と決まり、熊のモストロはよろめく。


『そこで目潰し!!』


「でぇや…………」


「おっと!コイツは俺の獲物だ!!」


横から厳つい生徒が割って入ってきた!!

戦士職だから剣が得意かもしれないけど、剣はモストロには………


「ハァッ!!…………け、剣が折れたぁ!?」


クレア先輩の二の舞である。

おいらはヴァイスからモストロの表皮は厚く固いので、拳を少し強化してもらって殴っていたが、剣で斬れば『ファントムサモナー』のブレードではない限り折れてしまう。


「グァァァァァァァァァ!!!」


怒った熊のモストロが厳つい生徒に襲いかかる。

周りの取り巻きは腰が抜けているのか動かない。


「ば、化け物!!助けてくれぇぇえ!!」


「ヴァイス!」


『仕方ないわね!!』


おいらの声にヴァイスが答える。

もう『ファントムサモナー』を使うしかない。


「装着!上級悪魔<エーデルヴァイス>!!召喚(サモン)!」


おいらがそう叫ぶと黒い嵐がおいらを包む。


召喚(サモン)!エーデルヴァイス!DEVILWARNING!!』


どこからか無機質な声が響く。


「な、何だ?この嵐は!?」


観客も厳つい生徒とその取り巻きも驚いている。

あまり人に見せるのはよくないと思っていたけんど、もう仕方ないねぇ。


「ギルァァァァァァァァァ!!」


「おいらが相手だ!モストロ!!」


「ギルァッ!!」


右からの振り下ろし!!

流して、正拳突き!!


「グラァオッ!?」


『特訓の成果がちょっと出てるわよ!その調子!』


「よ、よし!」


思わずガッツポーズをしてしまう。

とうとう自分の判断で有効打を入れれた!


「けんど、まだまだ足りないね」


『ブレードでの攻撃に移るわよ!』


「うん!」


おいらはブレードを両腕から出すと、拳法のような構えを取る。


『右肩!』


「てぇいやぁ!!」


『振り下ろし!!』


「とぉりゃぁぁあ!!」


「『切り上げ!!』」


おいらとヴァイスの声が重なり。おいらは切り上げで熊のモストロをダウンさせる。


『殺った………?』


「かな…………?」


モストロは倒れると燃え始め、消えた。


「やったぁ!倒した!」


『よくやったわね……………ッ!?』


ヴァイスから警戒を感じた。


「ど、どうしたの!?」


『何か大きな魔力と存在感を感じたわ……………これは『ファントムサモナー』と似ている!?』


「え………でもおいら達のじゃないし………」


「答えてやろうか?」


上空から声がする。

若い青年の声だ。


おいら達が空を見上げるとそこにはおいらと同じように全身に灰色の鎧を着ている人物がいた。

甲冑のせいで顔は見えない。


「あ、あなたは誰なんだぁ?」


「俺か?俺は…………そうだな」



「『ファントムガバナー』の使い手とでも言っておこう」

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