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悪魔使いの落第者  作者: Bros
第三章 白の陰謀と黒の愚策
62/201

#61プロローグ3

新章突入!


六十一話です、よろしくお願いします!

「悪魔の使える魔法とは何かね…………レイン君」


「え~と、闇魔法です」


「よろしい」


「何がよろしいよ!悪魔を舐めないで欲しいわ!!」


おいらの肩に乗っているヴァイスがプリプリ怒っている。

そう、おいらはさっき闇魔法と答えたけんど、実はこれは真実ではない。


ヴァイス曰くそもそも闇魔法は存在していなくて、悪魔は全属性の魔法を使うようだ。


魔法とは火、水、風を主要な属性としてあって、そこから派生することで様々な魔法を生み出す。

例外として人間界では闇魔法、光魔法、時空魔法が独立していると教えられる。


光魔法は特殊な訓練を受けると習得可能で、なんでも光の力を感じると使えるらしい。


闇魔法は悪魔が使うとされて、魔法の種類は多岐に渡る。

当時、闇魔法というカテゴリーを作った人が悪魔の魔法の種別を解析出来なかったから、闇魔法として名付けられたらしいが、どうやら魔力の質が人間と違うだけで内容は変わらないらしい。


最後に時空魔法。

これは時、空間を飛び越える魔法とされているけんど、未だに実行出来たものはいないという所謂、理論魔法だ。


ちなみにおいらは魔法を使えないので時空魔法なんて生涯触れなさそうだ。


「では、次に魔界ですが…………」


おいら達『悪魔使い』の受講者数は少ない。

そもそも悪魔を使役し、戦うというのは戦場から逃げた意気地無しとして見られてしまう。


だから皆やりたがらない。

実際に今この教室には6人程度しかいない。


やっぱり不人気だなぁと思いつつおいらは必死にノートを取った。



「おや、鐘が鳴りましたね。今日はこれでおしまいにしましょう」


教官の声で皆が立ち上がり礼をすると、ぞろぞろと廊下に出ていく。


おいらも同じように廊下に出て、終礼を受けるために自分の教室に向かっていく。


「?!」


すると、いきなり嫌な寒気が背中を走った。


ばっと後ろを振り向くが誰もいない。


「ご主人?」


ヴァイスの言葉で我に帰り、なんでもないよぉと伝えるとまた歩き始める。


「そういえば今日は初部活の日だね~」


「そういえばそうね、急ぎましょ」


おいらはヴァイスの促しを受けて少し早歩きで歩く。

急ぐ、というよりもさっきの嫌な予感から逃げたかったのだ。


しかし、その日初めての部活が始まるまでおいらの寒気は止まらなかった。









「ふふふ、ミーツケタ」

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