#60 エピローグ2
二章も終了ですね、丁度六十話突破です、よろしくお願いします
「おい、アップデートは上手く行ったのか?」
ラディが目の前の白衣の男に食いぎみに話し掛ける。
「ククク、心配ない。見事に成功だククク」
不気味に笑い続ける白衣の男を見て、ラディは不快感全開の顔をする。
「あぁ、そうかよ。それなら良いんだ。だが、カガリはお前の改造した人間だろ。何で感情なんて持っていやがったんだ、お陰で危なかったんだぜ」
「ククク、それはワシにも予想外だった………良いデータが取れたよ!!」
「ケッ!言ってろクソ野郎」
ラディは白衣の男に一つ睨み付けると、席を立つ。
「おや、どこへ行こうというのかね?」
「てめぇと同じ空気を吸いたくねぇだけだ」
白衣の男はそう言われるとニヤリと笑い、何粒かの種を取り出す。
「そんなことを言ってもよいのかな?ワシはこのクスリを作っているのだぞ?これがないとモストロが作れないじゃないか?」
種を手のひらでコロコロ転がして挑発する。
「チッ!」
ラディは舌打ちを残して去っていった。
「ククク、やはり彼は面白い」
ラディは苛立ちから早歩きで施設の中を歩いていた。
「あー、腹立つ。何だよあのクソ爺。いつか殺してやる」
怒りのせいか、頭に羊の角が生え始めている。
「っと、あぶねぇ。角が出るとこだった」
ラディはそれに気付き、角を収める。
「随分と苛立ってるね。ていうか最近イライラしすぎだよ」
「あぁ?………カロスか」
「おーおーコワイコワイ」
カロスは怖いよーと頭を手で守る仕草をする。
「ラディもそろそろ『昇華』すれば良いのに」
「………俺ァやらねぇよ」
「勿体無いねー、折角資格があって、才能も十分なのに」
「アレをすると、自分の中に神を宿すことになる………そんな顔も知らねぇ奴を信用出来ないね」
「ふーん、心配性だね~」
カロスは興味無さそうに相槌を打つ。
その態度にラディの額に血管が浮き出るが、何とか我慢する。
「まぁ、いいや。あ!それよりラディに伝えることがあったんだよ」
「何だ?」
「晩餐会が開かれる。残りの六仙も戻ってくる」
「何?!」
ラディは思わず大きな声を出す。
それを見たカロスはクスクス笑う。
「…………アイツも戻ってくるのか?」
「当たり前だよ、キングが戻る」
天から落ちたような衝撃をラディは受けた。
そして、天井を仰いでこう呟いた。
「何でこのタイミングなんだよ」
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