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悪魔使いの落第者  作者: Bros
第二章学園祭
59/201

#58学園祭 下

五十八話です、よろしくお願いします!

おいらはひたすらクレア先輩に手を引っ張られて駆けていった。

学園にはおいらの情けない声が響いていた。

うぅ、お婿にいけないよぉ……………


「着いたわよ、レイン君!」


「ここは…………」


おいらの目の前には雄大な山々が佇んでいた。

よく周辺を見ると、おいらの立っているところも小さめの山の頂上らしい。

クレア先輩が速すぎて途中から足がほぼ浮いてたし、景色も目が回ってよく分からなかったから山を登っていた事に気付かなかった。


「ここはね、学園の皆が知らない裏山の真の頂上なの。」


確かにおいら達が知っている裏山の頂上よりも高い。


「裏山はね、かなり横に大きい山だから皆こっちの頂上を別の山だと勘違いしているの。」


どれだけ横に長いんだろう………それ


「だからここは私しか来れない。多分レイン君が来ようと頑張っても道が複雑で視界が悪いから迷うと思う」


さらっとトゲを突き刺された気がするなぁ。


「つまり、ここは私だけの世界なの」


こちらを振り向き笑いかけるクレア先輩。


「ここなら誰も聞いていないわ。何を言っても何を誓っても許される」


ニッとクレア先輩はさらに明るい笑顔を見せてくれる。


「誓い………」


敵の正体が見えつつある。

今までのようにただただ戦うだけじゃない。

何も考えずに敵を倒すことだけを考えているのは今までと同じだ。

目的を持たずに、目の前の人だけを助ける。

そんな不安定な信条においらは身を委ねていた。

でも、今のおいらは違う。


おいらはまたカガリさんに美味しい物を食べて欲しい。

あんな感情の抜けた目をして欲しくない。


そして何より


「おいらはぁぁぁぁぁぁ!!」


大きな声を向こう側の山にぶつけるように、精一杯声を出す。


「ぜっっっっったいに護りきってみせる!!」


この考えはずっとエゴだと心の中で思っていた。

でももう決めたんだ。


「これ以上おいらの周りの人は傷つけさせない!」


「おいらがこの学園を守ってみせるーーーー!!」


おいらの宣誓が山に向かって飛び、消えていく。


「スッキリしたかしら?」


「うん、ありがとうクレア先輩。思っていたこと、ちゃんと言えたよぉ」


心の中のつっかえが無くなった気がする。

アレックス君との試合の時に覚悟を叫んだはずなのに、敵にクラスメイトがいて、敵の力が強大で少し心が揺らぎかけていた。


何も考えない方が幸せなんじゃないかと。


でも、改めて宣誓して分かった。


「おいらはやるよ、もう悲しい顔を見たくないから」


「うん、それが一番レイン君らしい答えね!」


おいらはにこりと笑いかけてくれるクレア先輩に笑顔を返すと、声が消えていった方角をみる。


「……………帰りましょうか」


「そうね、帰って屋台回りましょ!」


「はい!」


おいら達は下山し始める。

まだ太陽は高い、学園祭はこれからだ。

コメント、評価を頂けると作者が嬉しさで蕎麦のイッキをします(怒られる)

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