#56学園祭 上
五十六話です、よろしくお願いします!
「いらっしゃいませー!こちらドキドキ☆メイド喫茶でーす!」
「今日のお昼からライブステージを行いまーす!来てくださいねー!」
「おにぎり屋~おにぎり屋~おにぎりはいらんかね~」
「よ!べっぴんさんじゃねぇか!どうだい!うちの射的試してみないかい?」
久しぶりに活気付いた学園に私の心は少し踊った。
今日は待ちに待った学園祭。
生徒会執行部員である私、クレアはラブラブな会長と副会長にデートを安心してしてもらうべく見回りを請け負っていた。
生徒会のメンバーは皆、会長と副会長の事を尊敬していて、2人には上手くいって欲しいと願っている。
だからこのような生徒会の出番の多い行事の時は私達が仕事を請け負うことが大半だ。
「今回の学園祭も賑やかね~……………あら?」
私がそうぼやきながら歩いていると見慣れた後ろ姿を見つけた。
「ヴァイスちゃん!ご機嫌よう!」
私は小さなヴァイスちゃんの体を優しく抱き寄せる。
「げっ!く、クレア!?ち、ちょっと放しなさいよ!」
「はぁ~~久しぶりの小動物補給……………♪」
「ワタシは悪魔よ!!小動物じゃないわよ!」
ガミガミ怒るヴァイスちゃんもかわいい♪
一通り堪能したあと私はヴァイスちゃんを解放した。
ヴァイスちゃんは疲れきってしまっていた。
「そう言えばヴァイスちゃん、さっきは何をしてたの?」
「ぜーはー、ぜーはー、ぜーはー、え?あ!」
ヴァイスちゃんは息を整えるやいなやしまったというか顔をすると、聞き捨てならない言葉を言った。
「ワタシ、ご主人の猫カフェの看板スイーツを食べに行かないと!」
「なんですって!?」
猫カフェ!?行かない手はない!
「行くよヴァイスちゃん」
私はヴァイスちゃんの体を手で包む。
「え?え?」
「しっかり掴まってて!!」
「どこを掴めって言うのよーーーー!!」
「よし、着いた!」
「ハァ……………ハァ……………ハァ…………ハァ…………ハァ…アンタ、ワタシよりも悪魔してるわね…………ハァ…」
「そんなことよりも入ろ!」
私の猫ちゃんが待ってる!
「ハァ…でもアンタ………ハァ………今日は見回りが…………ハァ………あるって言ってたじゃない」
「さっき連絡を入れたから大丈夫!」
私は通信魔法の呪文式のメモを見せる。
魔法は呪文式を書いてフルバージョンの詠唱をすれば大抵は使うことが出来る。
通信魔法も一方的なら大体誰でも出来る。
「その為にわざわざ書いた呪文式を使うなんて…………狂ってるわ………」
「狂ってるくらいが丁度良いのよ!さ、入りましょ!」
そう言って私は教室のドアを開ける。
そこには
「にゃあ?」
「んはぁあぁぁぁ!かわいいいいいいいいい!!」
「に“ゃ“っ?!」
「はぁ~もう可愛い!死んじゃいそうな位可愛い!」
店員が若干引いてる気がするが、気にしない。
今はこの白い毛並みの子を撫でまくる!!
「お、お客様、ご注文は…………」
「え?じゃあそのAセットってやつで頼むわ!」
「は、はいかしこまりました。ではごゆっくり」
注文を聞くと店員はそそくさと厨房に戻っていく。
「全く、アンタ少しは落ち着きなさいよ」
遅れてきたヴァイスちゃんが私の目の前のテーブルにたどり着き、早速ジャンボパフェを頼んでいる。
「至福…………」
「駄目だ、これ聞いてないわね」
私は夢中になって猫を撫でまくるのだった。
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