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悪魔使いの落第者  作者: Bros
第一章 ファントムサモナー
5/201

#5暗躍する影

五話です、少し短いのでご了承ください

モストロとの戦いの翌朝。

おいらとヴァイスは寮の外に出ていた。

かなり早い時間帯なのでまだ少し暗い。

そんなところでおいらとヴァイスは特訓をしていた。


「せぇいぃ!!」


「甘い!腰を捻って!」


「てぇやぁ!!」


「緩急を付けて!」


「とぉりゃぁぁ!」


「もっと気持ちを込めてッ!!」


「えいやぁ!!」


おいらは朝から正拳突きの練習を何十回と繰り返していた。

もうかれこれ1時間になる。

ち、ちょっと休憩を…………


「まだよ!後5回残ってるわ!!学園に行く時間までしっかりやりきるわよ!!」


ひ、ひぇええええ



おいらがこうして特訓をしていた頃………


街の路地裏………


「首尾はどうだ?」


黒い服を着た男が暗闇に向かってそう言う。


「試験体のモストロが消滅した」


すると、これまた黒い服を着た人物がそう答える。

こちらの声は中性的で性別は判断できない。


「なに?キマカリが殺られたのか?」


「あぁ、あのファントムシリーズの『ファントムサモナー』が解き放たれた。モストロはそれに殺されたよ」


その言葉を聞き、黒服の男は大笑いをする。


「ハハハハハハ、あのファントムシリーズがとうとう蘇ったか!!面白い、これは本当に愉快だ!!ハハハハハハ、お前もそうは思わないか?!」


狂ったように笑う男からもう一人の黒服は少し距離を取る。

若干引いているのだろう。


「………好きに笑っていろ、僕は先に行っている」


そう言ってもう一人の黒服はスウッと暗闇に消えていく。


「ふむ、どうやら引かれたか…………まぁ良い。こんなに愉快な夜は久々だ」


黒服の男はズボンのポケットから小さな植物の種のような物を取り出すと、それを地面に落として魔法をかける。

すると、怪物が種を破って出てきて大人程の大きさになる。


「さぁ行け試作二号」


その怪物はゆっくりと路地裏を歩いて行った。


黒服の男は胸ポケットからライターとタバコを出すと、吸い始めた。


「あぁ、楽しみだ。今宵は良い夢が見られそうだ」


黒服の男は踵を返すと、暗闇に消えていった。


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