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悪魔使いの落第者  作者: Bros
第二章学園祭
48/201

#48静かな森で

短くなってしまいました

四十八話です、よろしくお願いします

「クソッッ!!何もかも失敗だ!!」


いつもの黒服のラディは山の木を拳で叩きベキベキと亀裂をいれる。

学園への襲撃で多くの駒を使ったものの、大した成果を挙げられず、苛立っているからか力加減が全く出来ていない。


「随分と荒れているね、ラディ」


中性的な声がラディの耳に届く。

そこには男とも女とも判断がつかない中性的な顔の人物がいた。


「何の用だ…………カロス」


ラディは鋭い眼光でカロスを睨み付ける。

カロスは鼻で笑うとラディに近寄る。


「ゴブリンをモストロに変えられるモストロ………『感染型モストロ』、三体の幻獣クラスのモストロ、量産型の『ファントムシリーズ』の運用に失敗したんだって?」


「チッ………………」


ラディは舌打ちをすると胸ポケットからライターとタバコを取り出すと吸い始める。


「ふぅー、少し予想外だったんだよ」


「相手の戦力が?」


「………あぁ」


「でも、あれだけ人前に出たならラディが制圧すれば良かったのに」


「……」


もっともなことを言われたラディは黙り込む。

タバコにイライラを向けているのか、先程のような眼光はない。


「ただ、1つだけ成果がある」


「へぇ?どんなの?」


ラディは頬の傷を撫でる。

テリアが付けた唯一の傷だ。

そして、その下にはどさくさに紛れてレインが攻撃した傷があった。


「……………!」


「あのクソ野郎共、俺の覚醒した状態でも一太刀入れやがった、あのまま成長すれば、半年も経たない内に脅威になる。」


カロスはかなり驚いたのか目が見開いている。


「つまり、砲弾でも傷1つ付きやしないラディを傷付ける程の実力者が二人もいるという事か」


「そう言うことだ」


ラディはタバコを咥えたまま歩き出す。


「どこへ行くんだ?」


「新しいモストロの材料集めだ、奴には生半可なモストロでは太刀打ち出来ない」


ラディはそう言って去っていった。


「へぇ、あのラディが珍しいな」


カロスがニヤリと笑みを浮かべる


「僕もネラって見ようかな?」


静まり返った山に静かな笑い声が微かに聞こえた。

コメント、評価を頂けると作者が嬉しさビヨンビヨンします

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