#46巨人の剣
四十六話です、よろしくお願いします!
「武装、大巨人<ガルガンチュア>、召喚!!」
おいらの体が黒い嵐に包まれる。
「っ!?」
カガリさんも予想外の展開に驚いたのか拳が緩む。
『WEAPON CREATIVE!!ガルガンチュア!!』
無機質な声が辺りに響く。
そして、続いて響く金属を弾く音。
「…………目標の武器変更を確認、作戦を修正します。」
おいらの右手には一振の片刃剣が握られてあった。
「ヴァイス、これが」
『えぇ、『ファントムイート』に続く二つ目の召喚能力、『WEAPON CREATIVE』よ。取り込んだモストロの力を扱うことが出来るわ』
「つまりこの武器はガルガンチュアの力?」
『えぇ、その剣はデザストル。効果は……………とにかく固くて折れないらしいわ』
「じゃあ思いっきり振った方が良いのかなぁ」
『そうね、この剣なら多少無理をしても刃こぼれしないと思うわ』
おいら達がそう話していると、作戦を修正し終えたのかカガリさんがこちらに向かっていた歩いてくる。
「作戦の修正を完了。これより実行します。」
カガリさんは空中に描いた魔方陣から剣を取り出し、地面を勢いよく蹴って距離を詰めてくる。
金属の弾き合う音が響く。
「?!」
「負けないよっ!!」
かなり速い一撃だったけんど、これまでの戦いで動体視力が少し上がったおいらにはギリギリ見えた。
思わぬ手応えにカガリさんは一瞬驚いたようだが、すぐに追撃に移る。
何度も何度も金属の弾き合う音が鳴り響く。
そしてその音が段々鋭さを増していく。
「フッ!!」
「ぐぅ!」
「テァッ!!」
「んぎぃい!」
一撃一撃が速くて重い!!
けんどデザストルがよほど固いのか一向に傷つく様子はない。
「ハァッ!!」
カガリさんの上段からの振り下ろしを両手で剣を支えて受け止める。
剣が固いと言ってもそもそものパワー差がある。
おいらは段々地面に押し付けられていき、膝が地面に少しめり込む。
「ぐぁぁぁぁぁ…………」
「っ!!っ!!」
カガリさんも何とか押しきろうとするが、おいらは必死に抵抗する。
そうとは言ってもパワーがすごい、少しづつだが、押されている。
『ご主人!腕の噴出口で逆噴射!!』
「わ、分かった!」
おいらはすぐに両腕に力をいれると、腕から噴出口が出てきて火を吹く。
「っ!!」
「やった!抜け出せた!」
噴射の反動でカガリさんがよろめいた!
おいらは滑るようにして離脱すると、ブレードを両腕から取り出す。
『今がチャンスよ!決めなさい!!』
「うん!」
おいらはブレードを構えると、カガリさんに焦点を当てる。
「ツインソードストライクッッ!!!」
甲冑がおいらの声に反応して動きのサポートを始める。
おいらは一気に駆け出すとカガリさんの甲冑にブレードを斬り付ける。
発動してから約一秒。
おいらはカガリさんの前に止まる。
「………作戦…………失敗……………継戦、不能…………」
カガリさんの甲冑が粒子状に分解されて消えた。
おいらがカガリさんに近寄ると。
「おっと、そいつは困るなぁ」
刹那、おいらの腹部に衝撃が伝わり、思いっきり吹き飛ぶ。
「ガッハァッ!!」
さっきのカガリさんとは比べ物にならないほどの膂力に『ファントムサモナー』を使っているのに全身に痛みが走る。
吹き飛ぶ前に迎撃しようとしたけんど、かすり傷しか入れられない。
「コイツは大切な実験体でね、悪いがここでお暇させてもらうぜ」
そこには先程の羊人間がいた。
「ぐ、逃がすもんか!」
おいらは何とか立ち上がり走って行こうとするが、力が入らない。
「ハーハッハ!!ボロボロじゃないか?ええ?」
羊人間がおいらの顔を蹴って頭を踏みつけてくる。
「まぁいい、ここらが潮時か」
羊人間はそう言っておいらの顔から足をどけると、カガリさんを連れて黒い霧のなかに消えていなくなった。
「ぶ、武装解除」
おいらの装備が解ける。
あ、あれ?なんだか視界が…………
「ぼや、けて………………」
おいらの意識はそこで途切れた
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