表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔使いの落第者  作者: Bros
第二章学園祭
45/201

#45溢れる涙

四十五話です、よろしくお願いします!

魔法訓練場から撤退したクレア達は学園の中庭を突っ切って、グラウンドに向かっていた。


「ん……………あれは……………テリア!!」


カフが血を流して倒れているテリアを発見、大急ぎで近寄る。

テリアを抱きかかえ、肩を叩く。


辺りを見渡すと『レイン組(仮)』の組員も倒れている。


「リオンさん、急いで手当てするわよ!」


「了☆」


クレアとリオンが急いで回復魔法を怪我人に掛けていく。


「おいテリア!大丈夫か!テリア!」


「す、すまねぇリーダー………俺…………ガハッ」


喉の血管が切れているのかテリアは吐血する。


「おいお前ら!この辺りの警戒に当たれ!ゴブリンもどきがいたらすぐに倒すか、ここに報告しに来い!いいな!隊長はレンだ!レンの指示に従え!」


「「「「押忍!!!!」」」」


カフの声に組員が一斉に動く。


「リーダー…………俺はぁ…………負けちまった……………」


「お前が生きているだけでも幸運だ、今は喋るな。傷に触る」


「あぁ、そうだ…………な」


テリアの瞼が閉じられ、寝息が微かに聞こえてくる。


「謝るのは俺の方だ。すまねぇ、俺の采配がなっていないばかりに」


カフはテリアの体を地面に下ろすと傷の回復を促進する薬を飲ませると、立ち上がる。


「じゃあ俺はもう少し離れたところに他の仲間が倒れていないか見てきやす。良いですかい?」


「えぇ、大丈夫よ。私も弱くはないから安心して。」


その言葉に「アネキは学園でも五本指に入るほど強いじゃん」とカフは思い、苦笑する。


「分かりやした、すぐ戻りやすので。留守番たのみやした」


カフはそう言うと駆け出していった。



「(すまねぇ、皆。俺が、俺が不甲斐ないばかりに。)」


「(もう少し人員の分配を考えるべきだった、)」


彼らはカフにとって自分の兄弟のようなものだ、とカフは考えている。

そんな彼らを自分の指示で傷つけてしまった、

レインと出会ってから責任感が強まったカフはそう考えてしまった。


「ごめんなぁ、ごめんなぁ………………」


カフは段々減速していきついには止まる。


「ごめんなぁ……………」


気付けば彼の目からは大量の涙が出ていた。


「ごめんなぁ、皆」


誰が受け止める訳でもないのに。




コメント、評価を頂けると作者が嬉しさで大海を知ります

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ