#41不屈の闘志
四十一話です、よろしくお願いします!
空間を支配するとはこの事かと思い知らされる。
その存在はまさしく異質であった。
明らかに強者、明らかな化け物。
テリアは圧倒的な存在に汗を垂らす。
目の前の強者は己のことをバフォメットと呼んだ。
クレアの指示を受け、最近モストロのことについて調査していたテリアにはその名前に覚えがあった。
これは悪魔使いが習うことであるが、現在確認されている悪魔は下級から上級のみである。
原因は未だに人間が悪魔のすむ魔界に行けた事例がないからである。
何百年も前の書物で記されていてもそんなものは証明にならない。
そして、書物等には魔界の事について幾つか未発見の存在が記されている。
伝説の悪魔である悪魔卿。
全ての悪魔を束ねる悪魔王。
魔物のワイバーンとは違い存在が概念のドラゴン。
それらは勿論こちらの世界には現れないので信仰上の存在とされる事が多い。
そして、テリアが注視した中にその名前はあった。
「殺戮を繰り返す魔女達に神と崇められている悪魔卿…………だったか?」
「よく知っているじゃないか。まぁ最も俺自身は悪魔ではないがな」
テリアの頭に疑問が浮かぶ。
悪魔卿の力を持っているのに悪魔じゃない?
「だが、そんなことを知っていても意味はない」
ラディの背中から真っ黒な羽が生えてくる。
とうに服は破れていて上裸である。
「俺は貴様をここで殺す」
ラディの殺気がテリアを包むと同時にテリアの足元に5つの魔方陣が顕れる。
「────ッ!!」
「<フランマ>」
回避しようとするが間に合わず下から迫りくる炎柱に包まれる。
「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
やがて炎柱が消え、テリアは前に倒れこむ。
身体中から煙が出ている。
「ふん、やはりニンゲンは脆いな。こんな手品如きでダウンするとは」
ラディが足でテリアの頭をグリグリと踏みつける。
「全く張り合いのない奴らだ……………先を急ぐとしよう」
「………………て」
「うん?」
ラディが微かに聞こえる声に反応して後ろを振り向くとテリアが立ち上がっていた。
「まだ……………まだ勝負は終わっちゃいねェ……………」
もう瀕死なのか、声が掠れて聞き取りにくい。
「まだ抗うのか…………愚かな奴め」
ラディはため息をつくとまた魔方陣をテリアの足元に描く。
「<フランマ>」
炎柱がテリアを包む、しかしテリアは避ける素振りも熱さに苦しむ素振りも見せない。
ただただ不気味に立っている。
「…………?何が起こっている?」
「俺ァてめぇを倒すまで倒れねェよ」
テリアはゆらゆらと歩く。
何も恐れていないかのように。
「暴れ狂え特殊能力『不屈の闘志』!!!」
テリアの覇気が爆発した。
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