表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔使いの落第者  作者: Bros
第二章学園祭
33/201

#33一撃

三十三話です、よろしくお願いします!

おいらとアレックス君は静かに睨み合う。

静寂を貫く闘技場に二人の間合いを保つ二人の足を擦る音が響く。

その時だった。


「ガンバレー!レインー!!」


ある生徒がレインに声援を送った。

たった一人、立ち上がったのだ。


その生徒はレインのクラスメイトだった。

彼もアレックスと同じように二人の戦いに影響され、レインの評価が上がっていたので、思わず声援を送ったのだ。


「負けるなー!!アレックスーーー!!」


今度は反対サイドの生徒がアレックスに声援を送る。


その二人を機転に声援がどんどん増えていく。


「「「レイン!レイン!レイン!」」」


「「「アレックス!アレックス!アレックス!」」」


その二つのグループの声援は闘技場を揺らすほど大きくなっていく。


おいらは驚いていた。

おいらは今、人の心を動かす事が出来た。

相手ありきの話しだけんど、初めての体験だった。


胸が熱い………でも先程と違って心地良い。


今なら─────


「決められる…………!!」


おいらの言葉を聞いたアレックス君はニヤリと笑うと剣を鞘に仕舞う。


「こちらの台詞だよ、レイン…………君を次の一撃で仕留める」


それに答えるように、おいらも腰を低くしてショートソードを構える。


「おいらも次の一撃に懸ける……………」


二人の戦意が高まっていき、それに伴って声援も高まっていく。


特殊能力(アビリティ)『勇者の魂』、技能(スキル)『身体超強化』、技能(スキル)『一点集中』…………」


今まで以上にアレックス君の覇気が高まっていく。


おいらも次の一撃の為に集中する。


「フゥゥゥゥゥ」


息を吐き、一直線のみ視る。

狙うは相手の体のみ。

他は何も考えない。

送られる声援も、心臓の鼓動も、相手の覇気の高まりも、全てを頭から取り除く。


「フゥゥゥゥゥゥウッ」


構えたショートソードを顔の前に持っていき、足で地面を蹴る準備をする。


「これで終わらせる!!必殺!『天地断割』!!!」


一気に駆け出したアレックス君の必殺技が迫る。


アレックス君が僅かに剣を振り下ろし始めたその時──


「ここだぁぁぁぁぁぁぁあっ!!!」


おいらは一気に地面を蹴り、アレックス君の脇を駆け抜ける。

それと同時にアレックス君の必殺技がおいらに目掛けて放たれる。


おいらが駆け抜け終わり、二人は背中を向けあった状態だ。


アレックス君の必殺技でとうに闘技場の台は真っ二つだ。


「………」


「………」


観客達は固唾を飲んで二人の勝利の行方を見守る。


すると、アレックス君がおいらに向いた。

おいらは背中を見せたままだ。


「カランコエ・レイン、君には負けたよ、心も、力も……………戦ってくれて、ありがとう」


アレックス君の持っている剣にヒビが入り、ガラスのように割れた。

それと同時にアレックス君が気絶して倒れた。


「おいらも大事な事に気が付けた…………あんがとね」


おいらはショートソードを仕舞い、空を見上げて勝利の余韻に浸った

コメント、評価を頂けると作者が嬉しさで太陽と鬼ごっこします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ