#24エピローグ
初エピローグ!
一章はこれにて終了です。
まぁ、二章が始まるんですけど。
今日はもう1つ投稿しようと思うので少し短いです。
よろしくお願いします!
「ふーんふふーんふふふふーん♪」
「………」
「たーたらったたー♪」
「………」
「ちゃらーらー♪」
「油が飛び散ると危ないからもう少し離れてねぇ?」
「はーい♪」
ヴァイスが料理をしているおいらの周りをくるくると回っている。
もちろん今はデフォルトモードだ。
ヴァイス曰くもうずっと何も食べていなかったらしく、久しぶりの食事に胸が踊っているようだ。
いつもなら『仕方ないから食べてあげる』と言って強がるのに今日は素直に喜びをアピールしている。
心なしか尻尾もいつもより激しく振っている気がする。
「今日は何を作るの?」
「ヴァイスが帰って来てくれたし、奮発して唐揚げにするよ」
「よしッ!!」
ヴァイスがメニューを聞くとガッツポーズを決める。
おいらは衣の付いた鶏肉を揚げながらヴァイスに質問をする。
「そんなにおいらの料理が楽しみなのぉ?」
おいらの言葉にヴァイスがピシリと固まる。
さっきまで全身で喜びをアピールしていたのに、何故分かった!?みたいな目を向けてくる。
「べべべべべ別にそんな事…………ないこともないわよ?」
あるんだね。
おいらはにこりと笑って調理に戻ると、頬を膨らませたヴァイスがポコポコ叩いてきた。
ははは、痛いなぁ
いや、痛いな
本当に痛いよ!?
痛いし!デジャブだし!
痛い痛い!!
「はい、お待ちどうさま」
「いっただっきまーす!」
ヴァイスが出された唐揚げに食いつく。
ヴァイスの体は小さいので、唐揚げが4つでも相当な量になる。
「おいひぃ~!!」
なんか、素直になったねぇ…………
おいらは美味しそうに唐揚げを頬張るヴァイスを見て微笑むと、おいらもご飯を食べ始めた。
この時おいら達は知らなかった。
もう全ての物語が始まっていたことに。
その物語の当事者になっていたことに。
まるで揚げられた鶏肉のように、全ての真相は厚い衣の中に隠されていた事も。
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