#16暗躍
ちょっと短いです。
十六話ですよろしくお願いします
「クククク、開戦の狼煙が上がった………とうとう俺の出番か……」
学園の屋上に佇む青年がそう呟く。
黒いマントが風でたなびいている。
「随分と気分が乗っているのだな」
いつの間にか青年の後ろに黒服の男がいた。
男の言葉に青年はククククと笑う。
「この運命に導かれし者達が交錯する様な日は気分が高まってしまう、まるで甘美な製菓を口にしたときのようだ」
「そうかよ」
男は興味なさそうにそう返す。
「取り敢えずお前はお前の成すべき事をすれば俺たちは何も言わない」
「ククク、俺の隠されし力を発揮出来る機会を用意してくれた貴様には感謝しているぞ?」
「さいですか」
最後まで興味のなさそうな返事をした黒服の男は黒い霧を出しながら消えた。
「本当に感謝しているぞ、機会をくれる間はな」
青年は改めて学園の中庭を見下ろすと、左手を胸にあるアクセサリーの宝石に当てる。
「さぁ、狂乱の演舞へ舞い降りようじゃないか、ここからは俺達が聖なる戦場を創造しようじゃないか」
「装着、上位精霊<スルト>、召喚」
『召喚!スルト!SPIRITWARNING!!』
灰色の嵐が青年を包み、無機質な男の声が響く。
「ではこの聖戦に俺も参加するとしよう、俺の封印した魔眼が疼いている……………」
青年は屋上から飛び降りた。
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