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悪魔使いの落第者  作者: Bros
第四章 猛者
124/201

#123 新たな必殺技

少し空いてしまいましたが百二十三話です!

よろしくお願いします!

「ご主人、必殺技を作るわよ!!」


町の復興がもうほとんど終わり、後三週間で学園も再開するとなった今日の昼下がり。

ヴァイスがやけにやる気を漲らせながらそう言った。


「必殺技?この前の『ディアボロキャノン』は?」


「あんなのに頼ってちゃダメよ、危険も多いし」


確かにヴァイスの言う通りだ。

先の戦いでレインが使用した必殺技『ディアボロキャノン』は消費魔力がとんでもなく多く、発動させたレイン自身もかなり疲労した。

『ファントムサモナー』を2回も行使したというのもあるがそれ以上に強い疲労感を感じていた。


「……確かにそうかもしんないけんど『ツインソードストライク』じゃあダメなのぉ?」


「あれは火力が無さすぎよ。ラディ見たいなパワーが正義みたいなタイプに効果はあんまり無かったじゃない」


レインは確かにそうかもしれないと頷く。


「それじゃあどんな必殺技にするの?」


「ふっふ~ん、それはね……」


ヴァイスは鼻息を思いっきり鳴らすと胸を張って発表する。


「『ソードクラッシュ』よ!!」


「だ……ダサい……」


「何よ!私のネーミングに文句あるわけ!?」


「な、ナイデス」


ヴァイスは怒ったようにレインを睨み付けながらも説明を始める。


「この『ソードクラッシュ』は文字通り剣で相手を叩き潰す必殺技よ、多分『ツインソードストライク』よりも習得は難しいと思うわ」


その説明にレインは脳内に疑問を浮かべた。


「叩き潰すだけなのに?」


「叩き潰すからよ」


「???」


レインの目が回りそうになっているのを見てヴァイスはため息を一つ吐くと説明を再開した。


「叩き潰すとだけ聞いたら確かに簡単かもしれないけれど叩き"潰す”のよ?もし相手をそれで仕留められなかったらおしまいなの」


「……あ!なるほどぉ!」


レインは理解した!と示すように手をポンとたたく。


「潰せるだけの力を計算出来ないといけないんだぁ!」


「アンタ…珍しく鋭いじゃない」


『ファントムサモナー』は技名を言いながら同じ動作を繰り返すことでそれを必殺技として感知し、戦闘時に技名を言うと『ファントムサモナー』が自動で必殺技を発動して動きをサポートしてくれる機能がある。

しかし、今までは同じエネルギー出力で必殺技を打ち出していたが、今回は相手によってエネルギー出力を変えなければならない。

例えば『ツインソードストライク』の時は切り付けるタイミング以外の全ての操作は『ファントムサモナー』の機能に依存している。


『ツインソードストライク』はさっき述べたようにどんな敵でも同じエネルギー出力なのでたまに攻撃が入らないときがある。

なら上げれば良いと思うかもしれないが、『ツインソードストライク』に使うブレードはあまりに出力を上げると折れてしまうので必然的に技の発動に必要な分以上のエネルギーを出力することが出来ないのだ。


「今回はブレードじゃなくてデザストルを使うわ!」


ヴァイスが高々と宣言する。

デザストルとは『ファントムサモナー』の機能の一つ『WEAPON CREATE』で大巨人ガルガンチュアの力を武器にしたものだ。

デザストルは特殊効果こそないものの恐ろしく硬く折れないという特徴がある。

これであればエネルギー出力のせいで武器が壊れることはない。


「上段から思いっきりデザストルを振り下ろせばどんな敵もイチコロよ!!」


「う~ん……そうなの……かな?」


「何よ心配そうな顔して!大丈夫よ!うまく行くわ!」


ヴァイスがレインの背中をバシバシ叩く。


(痛いなぁ……いたたたた!痛い!痛いよぉ!?)


「さ、そうと決まれば早速特訓よ!!」


「うぇぇ!?今から!?」


「どうせ町の復興活動のせいでバイト入れないなら時間は有効活用しなくちゃ!」


「は…は~い……」


レインはヴァイスの小さな手に引きずられてトボトボ歩いていったのだった。


───────────


「無理無理無理無理無理無理無理ィ!!ヴァイス!これは無理だよぉ!!!?」


レインは今、学園の校舎の四階から飛び出して作られた足場の上に立って地面を見下ろしていた。

おおよそ高さは12m、このような足場だと普通の人なら足がすくみ、歩けなくなる高さだ。


「大丈夫よ~!藁を敷いてあるしちゃあんと回復魔法の使える子呼んでるから~!」


そうヴァイスが真下の地面からレインに声をかける。


ヴァイスが言い出した特訓は『高い所から飛び降りて木刀を振り抜く』だ。

今回の必殺技はかなり高い所から振り下ろす必要があるらしく、その動作も含めて『ファントムサモナー』に記憶させないといけないらしい。


「う、うぅぅぅ!どうにでもなれー!!!」


レインはすくむ足を思いっきり踏み出し、上段から木刀を振り下ろしつつ、落下していく。


「いっだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあいッッッ!!」


本日最初の練習はレインの絶叫が木霊した。

コメント、評価などいただけると幸いです

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