#119 ハヤテの実力
百十九話です!よろしくおねがいします!
「命を頂戴するぞ、悪魔オニオ」
灰色の鎧に身を包んだハヤテは薙刀の切っ先をオニオに向け、戦闘の意思を見せる。
(決まった……ようやく我がやりたかったこと出来た……!)
今回は彼が思ったような登場の仕方を出来たようでハヤテはご満悦だ。
「貴方は………確かラディと契約を結んでいた方ですよね?良いのですか?私に反旗を翻して」
オニオの言葉をハヤテは笑い飛ばす。
「我の目的は己の力を存分に震える強き者を探すことにある。その過程に国家の転覆や人類の滅亡や救済やんぞ関係はない」
「故に我は貴様を屠る為に此処に立っている……不満か?」
ハヤテがそう言い切るとオニオに視線をやる。
「…………くっ……くっくっ……」
オニオは不敵に笑い、禍々しい魔力を覇気として飛ばす。
「良いぞ………殺してやるぞ……ハヤテェェェェェェッ!!!」
オニオが翼を羽ばたかせ、ハヤテに急接近する。
「甘いな」
ハヤテがそう呟くと彼の姿がかき消え、飛んでいるオニオの腹の下に現れる。
「─────ッ!!」
「武技、『超薙刀斬』!!」
オニオは咄嗟に固い爪で薙刀を受け止めるが、ハヤテの力に負けてしまい、天井へ吹き飛ぶ。
オニオが天井と激突して堪らず汗を吹き流す。
「ふん……悪魔と言えどもこの程度か…」
ハヤテは薙刀をくるくると回し挑発する。
「き………貴様ァ…………!!!」
「ハッハッハ!どうした?さっきまでの丁寧語は。もしかして見せかけだったか…?これはこれはなんとも見かけ倒しの悪魔よ!」
「う、うわぁ……中々言うわね……」
中々キツいハヤテの挑発に第2王女は完全に引いている。
しかし、その態度を取れるほどにハヤテは強かった。
「……っく!!貴様ッ!!」
オニオが激昂し、飛びかかろうとした時。
鐘の音が王都中に鳴り響いた。
「アニキ!!」
「テリアくん!」
汗を滝のように流しながらテリアがレインに駆け寄る。
「一体何が起こったんですかい?」
「お、おいらもサッパリで…」
困惑するレイン達を片目にオニオは舌打ちを打つと翼を羽ばたかせ、宙に浮く。
「残念ながら時間です。ここは素直に引くとしましょう」
「ほう?もう逃げるのか?」
「ッチ!いちいちうるさいですね……」
最後にハヤテが挑発をしたが流石にオニオは引いていった。
「さて………」
ハヤテは『ファントムガバナー』を解除せずにレインの方へクルリと向く。
「殺りあおうか、小手の使い手よ」
その瞬間、その場の全員に衝撃が走る。
テリアと一緒に来ていたレイン組はすぐさま戦闘隊形を取り、レインは血を流しながらも身構えて第2王女が心配そうに見つめている。
その様子を見たハヤテは脱力し、大声で笑いだした。
「ハッハッハッハッハ!!!貴様らは真面目よのぅハッハッハッハッハ!!」
「くく……からかっただけよ、そう構えるな。我とて弱った者を倒したところでなんの達成感もない。」
ハヤテはそう言うとしかしと続ける。
「覚えておくといい、もし次に我が貴様の前に現れた時味方になるとは思わないことだ」
ハヤテはそう忠告すると大ジャンプしてどこかへ行ってしまった。
「な……なんだったんだろうねぇ…」
レインがそう呟く。
「アニキ、ここは危ないですんで一先ずここから避難しましょう」
テリアの提案にレインは頷く。
第2王女の支えを借りて立とうとした時。
「─────っ!」
とうとう体力の限界が来たのかレインは倒れ込み、目の前は真っ暗闇になる。
「アニキ!?アニキ!!」
「ちょ、ちょっとあなたどうしたの!?」
テリアや第2王女が心配する声が聞こえるがもうレインに意識を戻す気力はない。
レインはそのまま意識を手放した。
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アレックス
種族:人間
年齢:12歳
性別:男
階級:四大家「ブレイブ」次男
推定戦力:A+(個人戦闘)
適性:勇者 魔法使い 剣士 剣闘士
主な職業:学生 留学生 勇者
主な能力:特殊能力『勇者の魂』技能『身体超強化』技能『一点集中』等々
主な使用武器:片手剣
特技:けん玉、型抜き
趣味:レモン系の料理や飲料を嗜むこと




