#115 蜂の巣
お久しぶりです!
長らく開いてすいません!
115話です、よろしくお願いします!
「二班、D陣形を組め」
「「「「はい!!」」」」
テリアの号令に4人の班員が陣形を組む。
テリアを先頭にピラミッドのように並んでいる。
「君……確かラディにボコされた子だよね!会いたかったよ!!あんなグズに遅れをとる子がどんな子なのか楽しみで楽しみで!!」
カロスは挑発を入れるがもちろんテリアに刺さらない。
「そうかいそうかい……じゃあそのグズ集団の女の子を殺しきれなかったアンタはどうなんだろうな?」
そして、テリアもお返しに精神を逆撫でするような声でカロスを挑発する。
「おやおや…随分なご挨拶だね。殺されたいのかな?」
「言わなくても殺れるなら殺るんだろう?」
テリアが堂々と言い返すとカロスがニヤリと笑った。
「あぁ……勿論だよ」
カロスの姿が掻き消える。
「警戒ッ!!」
テリアの一声に班員が戦闘態勢に入る。
金属同士が弾き合うような軽い音が響く。
テリアの左手にいた隊員がカロスの刃を弾いたのだ。
「攻勢!!」
テリアの号令に全員がカロスへ剣を向ける。
するとカロスが現れ、ジリジリと間合いを取る。
「随分姑息な技を使うんだね」
「お前に言われる義理はねぇ」
カロスの頬を少量の血が流れる。
カロスは陣形を崩すために姿が見えないくらい高速で移動し、必殺の攻撃を叩き込んだ。
だが相手はこちらがそう攻めてくることを予測して陣形を組み、指示を出した。
そしてなによりも、今までの戦歴の中で鍛えられた隊員の攻撃はかなりの威力であった。
レイン組の練度は高い、それを証明するかのような連携だ。
「中々やるね……だ・け・ど」
カロスの雰囲気がガラリと変わる。
班員たちが緊張を強めた次の瞬間。
「ゴバッ」
「ダイヤ!!」
テリアが最後列右手にいた班員の名前を叫ぶ。
ダイヤと呼ばれた男子生徒は吹き飛び、近くの民家に衝突していた。
「いやぁ~中々硬いね~殺しにいったんだけど殺せなかったよ」
カロスが手をヒラヒラさせながらニヤリと笑いかける。
テリアは奥歯をギリギリと鳴らし、鬼の形相でカロスを睨み付ける。
「………二班。悪いが俺に命を預けてくれ」
二班の班員達の空気が張り詰める。
「これより俺はアイツとやり合う。集団戦法は恐らく通用しない。お前達には援護をして欲しい。」
ゴクリと喉を鳴らす班員達。その額には汗がびっしり並んでいるが、全員が覚悟を決めたように頷く。
「誰も逃げない……か。感謝するぜ」
テリアはそう班員達に微笑みかけ、カロスに向き直ると少しずつカロスに向かって歩いていく。
「へぇ~援護だけで良いんだ。ボクのこと舐めてる?」
「いや……」
班員達が各々援護の準備を始める。
すると副班長が最大火力の炎魔法をカロスに打ち込む。
「ッ…………!!」
カロスは炎魔法を自分の覇気で相殺する。
しかし相殺したせいで煙が舞い、周りが見渡しづらくなる。
(いや…慌てるところじゃない…まずは魔力を探って────)
魔力を感じて状況を把握しようとカロスが集中しはじめたその時。
「オォォォォアラァァァァァァァァッッッ!!」
「ッグアッ!!!」
煙の中から飛び出たテリアがカロスの頬を捉え、殴り飛ばした。
そしてよろめいたカロスに向かって班員達が雷魔法を打ち込む。
またもや土煙が舞う。
「姑息な………ッ!!」
今度はカロスが土煙の中から飛び出ると剣を構え、テリアに向かって飛ぶ。
鈍い金属音が鳴る。
カロスの振り抜いた剣はテリアのクローに弾かれていた。
その隙をテリアは見逃さず、腹に蹴りを入れてその勢いのまま肩から腰にかけてクローでカロスの体を切り裂く。
「オラァッ!!!」
そして顔面に拳をめり込ませるとカロスを吹き飛ばし、それに班員達が雷魔法を打ち込む。
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…ど…どうだ…」
テリアが息を切らしながら様子を見守る。
「キミたち……どうやら危険だったみたいだね…」
「ーーッ!!」
予想はしていたが外れて欲しかった。
カロスはキズこそ増えたもののまだ動ける様子だった。
そうしてカロスの眼光が鋭く光る。
「すこし…本気出すよ」
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