#113 押し引き前線
お……お待たせいたしました……。
新学期なこともあり色々バタバタしておりまして(言い訳)
第百十四話です!
よろしくお願いします!
「いい攻撃だ………魔法や覇気は防御に使うことは出来るが、それでも物理的な力を利用した攻撃は中々に効く………」
「だが惜しかったな……オレはその程度でやられるほど柔ではない……!」
ドンッと揺れる地面。
おいらが追い詰めたせいで、ラディが余計に底力を出しやすくなったようだ。
「…………くっ!!」
「歯ぎしりするだけか?もっと……」
「ッ!?」
「もっとオレを楽しませてくれよッッッ!!!!」
刹那、ラディがおいらの首根っこを掴み、地面に叩きつける
「がっはっ……!!」
そして、おいらを地面に埋め込み、右足でおいらの腹を踏み抜き、おいらはさらにめり込む。
「オラァッ!!!」
一撃一撃が大木をへし折る程の威力。
その威力は『ファントムサモナー』の装甲をいとも簡単に壊していく。
「ッ!!!ブレード!!!」
このままでは不味い!
そう思ったおいらはブレードを地面に射出し、その反動で少しだけ体をずらす。
「点火!!!」
「ッ!!!」
背面の噴出口を点火し、ラディの腕をすり抜けて顔面に拳をぶつける。
弾ける音がして、ラディが仰け反る。
すかさずおいらは脱出してラディと距離を取った瞬間。
「!!?」
視界が急降下する。
体を纏っていた甲冑がズルズルと抜け落ちていき、体が急に重たくなる。
「ご主人!!」
ヴァイスがおいらの目の前にいる。
ま、まさか!!
「流石に時間切れだったようだなァ……落第者」
ついた両膝を上げることが出来ない。
完全に体力を消耗してしまっていて目を開けることですらやっとだ。
「ハァ……ハァ……ハァ……!」
「ニンゲンのガキにしては楽しめたぜ……」
ラディが手のひらに魔力を集め、禍々しい玉を作る。
おいらは絶体絶命のピンチに陥った。
場面は変わり、学園の体育館。
体育館や、グラウンドには王都に住む人々が避難し、恐怖と不安に駆られ、騒然としていた。
そして、体育教官室ではリオンが100以上もの魔力て出力した板にレイン組と敵の位置を反映させながら各自に指示を送っていた。
一見安全な所から指示を出す簡単な役割のように見えるが、彼女の指示一つで勝敗が左右される。
そして、かれこれ3時間はぶっ通しで魔法を駆使しているため、幾らリオンと言えども限界に近づいていた。
じっとりとした汗がリオンの頬を伝う。
しかし、それを拭く間も無駄だ。
垂れていく汗をものともせず
今のところ死者は無し、が、重傷者・軽傷者がかなり出ているため決して良い状況とは言えない。
むしろ劣勢だ。
『南エリアの方面に第ニ作戦班を回して。そして南西に第三救護班から四名を手配』
冷静に、声を荒げることなく指示を出す。
しかし、自身の戦術や戦略が効果が無いことに、少しずつリオンの集中力は削れていった。
もうタイムリミットは長くない。
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