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悪魔使いの落第者  作者: Bros
第三章 白の陰謀と黒の愚策
111/201

#110 放たれる悪魔

いやはやお待たせしました。


ようやくここまできました。


いや、ホントにようやくですよ。


百十一話です!よろしくお願いします!

カフ達レイン組が奮戦する一方で王宮は混乱に包まれていた。


そんな混乱の中、国王、王妃、第1皇子、そして第2王女と第3王女は避難をしていた。


「なんで今モストロなんかがくるのよ!」


ダーナが護衛の兵士に問いかけるが、兵士も分からないと首を振る。


「ダーナよ、今は避難が最優先だ。私語は慎みなさい。」


「っ!は、はい。お父様……」


国王の一言によってダーナは黙り込んだ。

今は国王も走って避難しているような状況だ。

流石にダーナも事の重要度を察したのだろう。


そうしてしばらく走っていると、途端に第1皇子が足を止めた。


全員が不思議に思い、足を止める。


「お兄様?何をしているの?」


「………っ!?皆の者!伏せよ!!」


王の一喝に全員が伏せた時。


「爆ぜろ、空間」


第1皇子の声と共にその場が爆発した。


「けほっ……けほっ……何が……………!?」


ダーナが目を開けると、そこは信じたくない光景が広がっていた。


王宮の壁は破壊され、辺り50メートル付近は瓦礫となり、国王と王妃は血を流していた。

幸い、自分の近くにいた第3王女のみが無傷だ。


「お父様!お母様!」


駆け寄って揺さぶるが、呻き声を上げるだけで一向に目を開けない。


「お、お兄様!一体何を!?」


ダーナが第1皇子を睨み付けると、彼は不敵に微笑んだ。


「くっくっくっ……ハッハッハッ……クァーハッハッハ!!未だに俺が第1皇子だと信じているのか?この馬鹿め!!」


そう第1皇子が怒鳴りたてたと思うと、彼の顔がドロドロと溶けていき、中から立派な角を生やした悪魔が出てきた。


バフォメット(魔女の牽引者)、ラディだ。


「お、お兄様じゃない!?お兄様はどこへ!!」


「あ?あのいけ好かない男か?なら、ここだ」


そうしてラディは魔方陣から若い男の体を取り出し、放り投げる。


「お兄様………ッ!?」


ダーナが首を触ると、既に冷たくなっていた。


「きゃぁぁあぁぁぁぁ!!!」


「黙ってろ」


「ぎゃっ!!」


ダーナが悲鳴を上げると、ラディが覇気を飛ばし、ダーナを弾き飛ばす。


「はぁ……こんなに脆弱な者共ならば俺がこんなに遠回りをしなくても良かったのになぁ……」


ラディはそう言うとダーナの顔を掴み、持ち上げる。


「ぎぁ、ぁ、あ……」


「さて……どう料理してやろうか………」


ラディは段々とダーナの頭に圧力をかけていく。

ダーナは随分苦しみながらも、第3王女のココリネに笑いかける。


「ココリネ……貴女だけは逃げなさい……!うっ!?」


ダーナはさらに苦しそうな顔をする。

ラディはそんな苦しそうな顔をするダーナを見てケタケタと笑う。


「あぁ…いい気分だ……やはり負の感情は俺の身体を悦ばせる……!!」


それでもダーナはココリネに優しい笑顔を見せる。

ラディに騙されてたとはいえ、彼女も国の安寧を願う王女なのだ。


「早く行きなさい!!ココリネ!!」


「!!」


ココリネはその言葉を聞くと走り出した。


「ふくくくく………それはアイツを助けたつもりか?安心しろ、貴様が死ねば奴も殺しにいくさ…」


「あ、が、が、が………」


もう既に言葉を紡げないダーナを残して。




いそがないといけないです!

いそがないと!いそがないと!

おにいさまがしんじゃってた……!おとうさまもおかあさまもたおれちゃった……!


おねえさまはいまくるしそうにしてる!


わたしはかならずこのくにを、かぞくをたすけなければなりません…!!


どうにか、まにあってください……!




おいらはなんだか騒がしい騎士団本部に疑問を浮かべながら牢屋の中でじっとしていた。


すると遠くからペタペタと駆ける音がする。

看守の人かなぁ……

そう思っていると、目の前に現れたのはなんとおいらのところに良く通う女の子だった。


「ど、どうしたのぉ!?そんな傷だらけになって!!」


「おねえさまを……」


「ん?」


「おねえさまをたすけてください!!」


小さな女の子の甲高い声が牢屋に響く。

あぁ、そう言えばこの子は第3王女だったかなぁ。


「いまおにいさまがあくまになって、おにいさまはもうしんじゃってて、おとうさまもおかあさまもたおれちゃって、おねえさまがいまあくまにころされそうなの!!たすけて!!」


「悪魔!?そ、その悪魔はどんな悪魔だった!?」


「え、え~っとひつじさんのおかおをしてたの!」


!?ラディだ!!

何故ラディがここに……


「いや、今はそんなこと考えてる時じゃぁないねぇ。助けに行きたいけんど、ここからどうやって出れば……」


「さっきカギをもってきたの!いまあけるね!」


「うん、ありがとう!」


女の子がおいらの牢屋のカギを開けておいらを牢から出す。


どうやら牢のカギはあっても手錠のカギはないらしい。


「ちょっと走りにくいけんど、行くしかないね。付いてきて!」


「うん!!」


おいらは第3王女を連れて、騎士団本部の地下から王宮へと向かった。

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