#108 先鋒戦
お久しぶりです。
いよいよ戦闘に入りました。
いや~ここまで長かった………
百九話です、よろしくお願いします!
「ジジィ、テメェらの目的は一体なんなんだ」
カフの質問にオズキは顎に手を当てて空を仰ぐ。
「質問に質問で返すのは無作法ですが………教えるとお思いで?」
オズキのその言葉に割と短気なカフの頭からブチッと音がする。
「………ぶっ殺す!!」
地面を割りながら前方に跳躍し、一気にオズキとの距離を詰め、大剣を振り下ろす。
「おやおや……少々沸点が低いのでは……?」
しかし、その一撃はオズキの2本指によって止められる。
「───ッ!?」
今までの敵ならば自分より強くても2本指で攻撃を止めるなどしなかった。
カフはオズキの危険性を感じとり、すぐさま距離を取る。
「ただモンじゃあねぇな……」
「ほほほ………それは大変光栄でございます………ですが………」
途端にオズキの纏う覇気が強くなり、カフの体を硬直させる。
「もう時間もありませんので、終わらせて頂きます」
「ッ!?」
そう囁いたオズキの姿が煙の様に消える。
(……どこだ……どこにいやがる……)
「………っ!!」
僅かな呼吸をカフの耳が捉える。
「上ッ!!」
すぐさま大剣で切り上げ、キィンと金属がかち合う甲高い音が響く。
見るとカフの大剣とつばぜり合いになっているのはオズキの爪だった。
「ッカァ!!」
オズキの雄叫びと共にカフは押し込まれ、足元の地面が割れていく。
(とんでもねぇ化け物じゃねぇか………!)
危険すぎる。そう感じたカフはチラリと周りを見渡す。
「お前ら!今すぐこの場から離れろ!他の部隊と合流しろ!」
カフの命令で組員達が一斉に散開する。
「味方を逃がして良かったのか?」
「えぇ、私の手を下さなくても他の方がいらっしゃいますから」
「随分と舐められたもんだなっ!!」
カフは勢いを付けてオズキを跳ね返し、体勢を整える。
「おっと………先程の一撃で決めるつもりだったのですが………」
「ケッ!言ってろ………そんな台詞吐いていられるのも今のうちだぜ」
「おや、余程自信があるのですね」
「…………あぁ、俺様は自信家だからな」
カフも自分の覇気を爆発させる。
すると、彼の目が赤く光り始めた。
「っ!?………ほぅ……あなた……名前を何と仰いますか?」
「……俺様の名前はカフ………よぉく覚えてやがれッ!!」
カフの名乗りを皮切りに2人は一気に接近し、爪と大剣をかち合わせる。
(このカフという少年…………この気配はまさか神の気ッ!?)
「なにボサッとしてんだ爺さんッ!!」
先程とは違い、カフが爪を弾き飛ばすと、地面をおもいっきり蹴って吹き飛ぶオズキに向かって上段から大剣を振り下ろす。
「ッ!?グハッ!!」
オズキは爪でガードするも地面に叩きつけられ、体が跳ね返る。
「おらよッ!!」
カフがそのまま回し蹴りを食らわせて、オズキの体がくの字となって吹き飛ぶ。
「一気に決める………ッ!ハァッ!!」
畳み掛けんとばかりにカフは構えをとって魔力を解放していく。
「ッハァァァァァァァァァァァア!!!!」
(す、凄まじいプレッシャーだ………これは本当に……!)
カフの魔力が解放し、辺りの空間が震える。
彼の今の覇気はこの前彼が戦ったオニオにも匹敵するほどだ。
「バァァスタァァァァァァソードッ!!!」
圧倒的な威力を持ったカフの必殺技がオズキに直撃し、辺りに粉塵が舞う。
「ハァ………ハァ………ハァ……ど、どうだ………!」
カフの覇気も技に体力を持っていかれたのか霧散し、カフは息を切らしながら粉塵の方を見つめる。
「………これは少し……堪えましたね……」
「ッ!?」
しかし、その奥からオズキが姿を現す。
オズキもかなり傷ついているが、まだまだ戦闘可能なようだ。
「これは……改めて脅威と見なさなければなりませんな」
オズキの纏う雰囲気がまた一段変わった。
「ッ!!!」
(な、なんだこの爺さんの覇気………!)
大地が震える程の覇気に、疲れきったカフの体に本能はは警鐘をけたたましく鳴らす。
(不味い………このままだと殺られちまう……!)
「少年………いえ、カフさん。貴方は脅威です。『ファントムシリーズ』に負けずとも劣らぬ程に……。ここで排除させて頂きます!!」
「ッチッ!!持ってくれよォ……俺の体ッ!!」
カフが再び気合いを入れ直し、何とか覇気を強める。
「次はもう少し本気を出しますよ………!」
オズキがカフに向かって飛んだ。
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