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悪魔使いの落第者  作者: Bros
第三章 白の陰謀と黒の愚策
107/201

#106 2人の王女と独りの皇子

長く開いてしまった……。


少し短いです!申し訳ない!


百七話です、よろしくお願いします!

少し時は戻り、レインの王前裁判一回目の直後。


第2王女のダーナはツカツカと城の廊下を歩いていた。


「ふぅ……これで良いのよね?お兄様」


ダーナは急に立ち止まると、後ろを振り向かずにそう問いかける。


すると後ろの暗闇から第1皇子が現れた。


「あぁ、完璧な演技だったよ。ダーナ。」


ダーナは振り返り、少しだけ不満そうな顔をする。


「お兄様、いくら(レイン)が罪人だからってあそこまで言わせる必要はあったのかしら?お父様もあんな態度だったし……お父様が彼を処刑したがってるって本当なの?」


「あぁ……本当さ、ダーナ。」


「はぁ……まぁ良いわ。どうせお兄様には逆らえないし、これがこの国のためになるのならこのまま演技を続けるわ。」


「あぁ、助かるよ」


「はぁ……なんで私ってこんな役させられているのかしら……」


そう言いながらダーナは去っていった。

薄暗い廊下の中ポツンと一人残された皇子の肩が少しだけ震える。


「本当に助かるよ……ダーナ………」


その三日月に割れた笑みを見るものは誰もいなかった。


同時期……


わたしは第3王女のネリック・ガウラ・ココリネ。

わたしはいま、きょうのさいばんでさばかれていたおとこの人のところにむかっている。


しばらくあるくと、くらいろうやにとじこめられたその人を見つけた。


「ねぇ、あなたは何をしておこられたの?」


わたしがしつもんすると、その人はやわらかいえがおをうかべた。


「さぁ……そうだねぇ。生まれ……かな」


「うまれ?」


うまれってなんだろう………。

そうかんがえながらよくその人を見ると、すこしやせていて、おなかがすいてそうに見えた。

だから、わたしはポケットからクッキーをとりだして、その人にわたした。


「はい、あげる」


「クッキー……良いのぉ?君のじゃあないのかい?」


「あなたおなかがすいてそうだもん」


「……ははっ……ありがとうねぇ……」


その人はうれしそうにわたしからクッキーをうけとると、おいしそうに食べた。


「ねぇねぇ、おいしい?」


「うん、美味しいよ。ありがとう」


わたしはなんだかうれしくなってそれからすうじつかん、その人のもとにかよった。

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