#105 リマジハ村
またまた開きました……すいません。
年末年始は色々バタバタしていたのに加えて執筆中ものが目を離した隙に途中で消去されてしまったという悲劇。
今回でシリアス回は終わり!多分!
次からはようやく戦闘に入れそうです、やったね!
百六話です、よろしくお願いします!
私はいつも通り執務をしていた。
すると、突然村の入り口辺りが騒がしくなり、しばらくすると王国の騎士が私の屋敷へと押し掛けた。
「貴様がここの村の領主か」
「は、はい。そうですけど……このような辺鄙な村にどうして騎士様が……?」
「今からここは戦場となる。食料を渡せ」
「な!?なにを言うのですか!?そんな通達、王国からは来ておりませんぞ!」
「知らん、急遽決まったことだ。早く食料を……」
「民は!?民の避難は!!」
「そんな時間など無い!ええい、うるさい奴だ。おい!こいつを押さえろ!!」
「な!なにをするのですか!!放しなさい!!くっ!!!せめて村の者を逃がさせてくれ!」
「うるさいと言っているだろう!」
「ガッ!!」
私は頭を蹴り飛ばされ、意識を失った。
次に目覚めたときには辺りが煙で包まれていた。
村に火が放たれ、敵軍と王国軍の衝突が起こっていた。
「む、村人たちは!!」
私は燃えた服を脱ぎ捨て、熱いのも構わず屋敷の外へ出ると、村の中心へと走った。
しかし、もう遅かった……。
そこら中に血が流れ、あるものは丸焦げになり、あるものは四肢を飛ばされていた。
初めて人の死体を見たのに気持ち悪いなどと言う感情は沸かなかった。
ただただ絶望だった。
そして、絶望に暮れ、とぼとぼと歩いているとふと子どもの泣き声に気が付いた。
「おぉ………この子は……確かあの家の!!」
別に由緒ある血統でもない。
親が英雄な訳でもない。
そんな小さな子どもが、その時の私には何より変えがたい宝だった。
「それが君だ」
目線を送られ、おいらの心に電流のようなものが走る。
「おいらが………この村の生き残り……」
「あぁ……私は君を王国に連れていき、育てようとしたが、どうやら王国騎士団はあの村を戦場にしたのは独自の判断で行ったらしくてね、王の耳に入ると厄介だからと、私を排除しに来た。」
「もしかしてそれでおいらは孤児に……?」
「すまなかった……。本当に君には申し訳ない事をしたと思っている。だけど君を……村の唯一の希望を失うわけにはいかなかったんだ。だからせめてもの報いとして、君が学園の入学試験を受けた時は身分による評価欄を私の親族として、学園に入学しやすいようにしたんだ……」
そうだったんだ………。
おいらは自分が何故孤児だったのか。
何故学園に入れたのか。
知った真実に少し驚いたけんど、少しだけ心に引っ掛かっていたものが取れた気がした。
「2回目の裁判は明日だ。問題を起こすなよ」
気が付くとまた牢屋の中にいた。
どうやら考え込み過ぎたらしい。
明日はおいらの今後を決定する二度目の王前裁判。
おいらはその時を待つために静かに目を閉じた。
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