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悪魔使いの落第者  作者: Bros
第一章 ファントムサモナー
10/201

#10朝のルーティーン

お、遅れた

日常パートその2です。

次回からは物語が進むはずです。

十話です、よろしくお願いします

料理店のバイトには遅刻した次の日。

おいらは郵便のバイトをしていた。

当然、ヴァイスはおいらの肩に乗っている…………が、そろそろ降りてほしい。何故かと言うとおいらは今全力で走っているからだ。


「ね、ねぇ?ヴァイス。後何軒?」


「あと………20軒ね、後少しよ!」


ヴァイスの特訓の一貫でおいらは走って郵便配達をしていた。

いつもは大きめの犬『ハシットルン犬』を郵便側が貸してくれるのだが、ヴァイスが体力付けの為に走って届けろと命じたのだ。


「はぁ、はぁ、き、きつい…………!!」


「帰ったら正拳突きの素振りね」


「ひ、ひぇぇええええ!!」


朝の街においらの声が木霊した




「よっ!ほっ!」


「………」


「てっ!やっ!」


「………」


「せい!やぁ!」


く、空気が重いよぉ。

ヴァイスはおいらを真剣に見て、ダメなところを探してくれている。それはありがたいんだけんど、中々に空気が重いなぁ。


「てぃ!!」


「少し重心がズレてるわ、もっと踏み込みなさい」


「う、うん」


なるほど、もう少し踏み込むのか


「せぃっ!!たぁっ!!」


「もっと踏み込んで」


「えいっ!!でぁっ!!」


「もっと!」


「でぇい!!でりゃぁっ!!」


「もっと!!!!!」


いつもよりも多く素振りをしたおいらであった。


素振りを終えて支度をし、学園に行く。

特にこれといったものもなくクラスに辿り着く。


「アニキ!舎弟にしてくだせぇ!!」


…………どうしよぉ、助けてヴァイス!


「頑張りなさい」


肩のヴァイスは小声でサムズアップを決める。

違うんだ、おいらが欲しいのは送り出す言葉じゃ無いんだよぉ


「えーっと………舎弟を取るとかはあんまりおいらのキャラじゃな──」


「いえ!俺達は一生アニキに着いていくと決めたんです!!」


「えぇー………」



おいらが彼らに手を焼いていると勢いよく教室の引き戸が開いた。


「あっれぇー☆後輩くん困っちゃってるかんじぃー?」


「その声は、リオンさん?!」


なんと!バイト先の後輩のリオンが入るではないですか!


学園(ここ)ではあたしぃの方が先輩なんだぁ~☆よろしく~☆」


し、知らなかった。年上なのは分かってたけど同じ学園にいるとは………!


「ちなみに後輩くん☆何に困ってたの~?」


「この子達が舎弟にしてください、って言うんだけんど、おいら、そういうのはあんまり得意じゃなくてねぇ」


「なるほど☆あたしぃにおまかせ~☆」


お、おぉ!頼もしい!





その後おいらはその言葉を聞いたことを後悔した。

何故なら


「はは~☆これ以上後輩くんに手を出さないでね~☆」


しつこい彼らをリオンさんはフルボッコにしたんだぁ。

ちなみにフルボッコにされた彼らは更にアプローチが強くなった

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