誰だお前は!?
中一の素人が書いたものなので、期待せずに読んで下さい。
男という生き物は、必ず暗黒の世界に恋い焦がれるものだ。
誰しもが、もしかしたら自分には特別な力があるのではないだろうか、などと思ってしまう。
その結果、「闇の炎に抱かれて消えろ!」などと口走ってしまい、いわゆる黒歴史が出来る。
俺の場合は、その台詞を言う相手がいないので、日々異世界に行きてえなあなんて考えていた。
そして今、俺はそれを実現しつつある。
…まあ…一つ言えるのは…。
(これからあなたには、世界を救って頂きます…。)
異世界っていうのは、そんなにいいものではないってことだ。
***
「待て待て待て!ツッコミどころがありすぎる!」
(ひとつづつ言って下さって構いませんよ…。)
またどこからともなく声が聞こえてくる。
「じゃあ一つ目、この声は?」
(私です…。)
…まあいいか。
「二つ目、お前は?」
一番気になっていたことだ。
(…今は答えられません…。)
おい。
一応言っておくが、俺の周りには人はいない。相手は俺の脳内に語り掛けているとか言っているから、はたから見ると、俺は空気に話しかけている変人だ。
「んじゃ三つ目、さっき言ってた小説の世界ってのは?」
これは二番目に気になってたこと。
(そのままの意味です…。ここは「劣等勇者の下剋上」の世界…。)
ふむふむ、全然わからん。
だが、色々聞きたいことがあるし、いまはそういうことにしよう。
「四つ目、世界を救うってのは?」
(…この世界が、「劣等勇者の下剋上」の世界だということをお話ししたでしょう…。実はこの世界はあなたの小説とリンクしているのです…。)
「つまりどういうことだってばよ。」
(あなたが小説の続きを書かないと、この世界も進まないってことです…。)
「ん?それっておかしくないか?」
進まない、ってことは一定の時間から動かないということ。つまり、ザ・ワールド状態ということだ。
なら今俺が動いているのはおかしいのでは?
(進まないというのはそういうことじゃなく、同じ時間を繰り返しているということです…。)
「繰り返す…てことは二週目三週目ってことか。」
なら一体この世界は何ループしたのだろうか。
(そのとおり…。しかし、この世界の住民はそのことを知りません…。)
知らずに同じ日常をずっと過ごしてる…ってことか。ちょっと同情するぜ。
「んで?さっき言ってた「救う」ってのは?」
(…本来ならば、小説の続きを書いてくださるだけでいいのですが…。)
いいのですが…。の続き…もしかしたら俺が魔王を!?
(…はっきり言いましょう。もっと面白い小説を書いてください…!)
「…は?」
(あなたのせいでこの世界はとてもつまらない世界になっているんですよ…!)
「えーと…まずあんたは何ポジなんだ?」
もう目的がうんこだったので、とりあえず気になることだけ聞くことにした。
(ああ…そうでしたね…私はあなたの小説の守護神です…。)
あーもうやだ。短時間で非現実的なことが起こりすぎて頭がどうにかなりそうだわ。
大体何守護神って?守護神なら俺の小説面白くすることぐらいできるだろ。
(守護神だからこの世界を見守ってないといけないのですが…つまらなすぎるんですよ…!もう耐えられません…!お願いです…この世界を作り直してください…!)
「うん、えーとね」
迷う必要はない、俺は口を開いた。
「無理」
毎日投稿を目標にしていますが、おそらく三日坊主で終わる気がするので、感想など書いていただけるとモチベが上がったりするので、お願いします。