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「朝っぱらからラーメン二郎の臭いを嗅がされる身にもなれ」
朝の路
朝空の路
その傍ではいつも
ラーメン二郎の臭いがする
朝の路
会社への路
その傍にはかの
ラーメン二郎の店がある
間違いなく、支店
通りかかる頃には仕込みしている
キャベツを切っている店員の後ろ姿
通りかかる頃はまだ閉まっている
しかしほのかに漂うあの獣臭
考えてみろ
朝一番で、まだ眠気も消えてないのに
ラーメン二郎の臭いを嗅がされてしまう
こちらの身にもなれ
店員さんでも
ジロリアンでもないのに
毎回嗅がされるこちらの身にもなれ
道を変えればいいとかいうのだろう?
嫌やねん、こっちのが道近いねん
あの大通り行く方は臭いしなくて済むけど
微妙に遠回りになるから嫌やねん
朝の路
朝空の路
その傍ではいつも
ラーメン二郎の臭いがする
朝の路
会社への路
その傍であの臭い
嗅いでるだけで太るかもしれんわ
ただたまに食いたくなるよなアレ




