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第二十五話 かあちゃんは出来ることからコツコツと


 いつだってかあちゃんは出来ることからコツコツと、がモットーだ。


 なんとかするし、なるようになるさと気持ちは前向きに。まずは夕食までに川で水を汲んで来よう。作っておきたいものもある。


 先に水は汲んでおき、川原の傍の地面で土魔法を使う。作ったのは明日使う鎌、六人分。

 使い心地の確認で今日も生い茂る葦を自重なくザクザク切っていく。


 うんうん、切れ味良し。これなら明日も作業が捗るだろう。


 鎌を裸で持ち歩くのは危ないので、今切った葦を材料に手拭いを作って刃のところに巻いておこう。

 それから、腰袋のような感じのホルダーも作った。これなら安全だと思う。


 残った葦も荷車に積んで、今日もまたえっちらおっちら家へ帰るとトマトスープのいい匂いがする。

 お腹がぐーっと鳴る。


 ユニたちから、


「もう夕食出来るよ! 配膳のお手伝いして下さーい!」


 と声が掛かっている。急がなきゃ。


 葦は倉庫にしまい、荷車と鎌は物置に、水瓶は洗面所に持っていき、ついでに手を洗って居間へ行くと、みんなして夕食の準備を進めているところだった。


「遅くなってごめんね。何を手伝えばいい?」


「モモだってお仕事してくれてるんだから、謝らなくて大丈夫。もう終わるから座って、座って」


 と言われてしまった。なんて親孝行な娘たち。ありがたく座って待たせて貰おう。今日のご飯は何かなぁ?


 テーブルの上にはトマトスープ、水、スプーンにフォークが並んでいる。


「あ、ポテトサラダ何にのせよう……」


 外から声が聞こえてきたので行ってみる。


「あ、モモ。木のボウルにスープを盛っちゃったから、ポテトサラダを盛るお皿が足りないの」


 なるほど、今日はポテトサラダですか。うちの子たちホントすごいね。


「任せて、木のお皿を作ってくるよ」


 倉庫の木材を材料に木の皿十四枚を作り、急いでユニたちに渡す。


「ありがとう! モモってホントにすごいねー!」

「二人もすごいよ。今日のご飯も美味しそう!」


 盛り付けられたポテトサラダを運び、居間へ戻り配っていく。

 全員の分が配り終わり、みんな席に着いた。


「今日も一日ありがとう。森へ行ってくれたメンバーも、お留守番してくれたメンバーもご苦労さまでした。さっきも話した通り、明日は麦を見つけに行くよ。今日同様それぞれの役目をよろしくお願いします。では今日もユニとルーの作ってくれた美味しいご飯をごちそうになりましょう。いただきます!」


「いただきます!!」


 まずはトマトスープから。

 ドングリ茸で出汁をとったスープに潰したトマトがたっぷり入っている。アサツキの根の刻んだものも入っているからコクも出てすっごく美味しい。

 スプーンでかき回すと中にお団子をぺちゃんこにしたようなものが入っている。齧り付いてみると一度焼いてあるのか香ばしく、外はカリカリ、中はふわふわモチモチした食感でほんのり優しい甘さ。


「うわぁ、すっごく美味しい! このお団子みたいなの何? お芋?」


 と聞いてみると、


「蒸かしたお芋とおからを混ぜて練った生地にアサツキの葉を刻んで入れて、火で炙ってから入れたんだよ」


 と教えてくれた。


「うーん。今日もひと手間かけてあるねー。だからこんなに美味しいんだ。ありがとうね。これ大好き!」


 フワフワ食感の秘密はおからだったかあ。


 トマトスープを吸ってだんだんふにゃふにゃしてきたやつも、ツルンとした食感になってまた美味しい。すいとんに近い感じ。ああ、美味しい。


 続いてのポテトサラダには、リンゴの小さく切ったのとレーズンが入っている。

 リンゴのシャキシャキ感と爽やかな甘さ。レーズンの凝縮された甘みとお芋の素朴な甘さのハーモニー。カリカリと香ばしい粒も入っている。これはクルミかな? うーん、こっちも美味しい!


 もうこれデザートと言ってもいいんじゃない? お砂糖も無いのに、こんなの作れちゃう二人に頭が上がらない。


「このポテトサラダもすっごく美味しいよ!」


「これは豆乳ヨーグルトで和えてあるの。昨日ヨーグルトを作ったのを少し残しておいたから、豆乳やレーズンを足して混ぜておくと、またヨーグルトを増やせるんだよ?」


「すごいねー。そんなことまで知ってるんだ。二人はもうお料理プロ並みだよ!」


 えへへ、と照れながら二人とも嬉しそうだ。


「でも今日はあんまりいろいろしてないよ」


「うん。朝は果物や木の実で済ましたし、昼にはこのポテトサラダを作って食べたの。だからこれは昼の残り。夕食に作ったのはスープだけ」


 今度はテヘヘとネタばらし。


「いやいや、充分過ぎるでしょ。すごいよ? 毎日のことなんだし、無理しないでね。美味しいご飯は嬉しいけど、毎日じゃなくてもいいからね。ありがとう」


「わかった」「でも、お料理楽しいよ」と笑ってる。

 村では食べるのがやっとだったから、こんなにいろいろ食材を使えなかったらしい。少ない食料をなんとか美味しく食べようと工夫していたので、ここではいろんな物を入れられたり、味付けに凝ったり出来て楽しいと、本当に愉しそうに話している。


「森でモモが作ってくれた具がいっぱい入ってるスープがすんごい美味しかったから、あれを真似していろいろ考えてみたんだよ」


「モモのご飯すごい美味しいもんね。今度、お料理教えてね」


 ああ、女の子かわいい。娘と一緒に台所に立つ。

 ……なんて素晴らしいこと!


「もちろんだよ。落ち着いたら一緒に作ろうね」


 楽しくお喋りしながらの美味しい食事。幸せ!




 食後のお茶を楽しんでいる時、アンとマリーから一つ報告があった。


「あ、そう言えば昼間、昨日のおサルさんが来ました」


「そうそう。近づいて来なくて遠くからこっちをジッと見ているだけでしたけど。だから何も問題はありませんでしたよ」


 あ、聖域の結界で入れなかったのかな?


「ただ見てただけだったの?」


「なんか寂しそうだったから、昼のポテトサラダ分けてあげたの」


「葉っぱにのせて広場の外の辺りに置いておいたら、ソーッと近づいて来て食べてた」


 ユニとルーはそんなことしてたのか。


「うん、おいしそうに食べてたよ。食べおわったらキキッて言ってかえっちゃった。かわいかったよ」


「うん! おりこーさんのおサルさんだったお」


 キティとピノも見てたんだね。

 ベルとティナは、


「追いかけたかったけど、広場から出ちゃいけない約束だからガマンした!」


 と胸を張っている。


「そっかあ。約束守ってくれて良かった。ありがとう。おサルさんは美味しいご飯が気に入ったのかな? 明日も来るかもしれないね」


 私は倉庫に行き、木のお皿をもう一つ作って持ってきた。


「これはおサルさん用のお皿ね。もし明日も来て、いたずらしないで良い子だったら、ご飯か果物でも分けてあげて。今日みたいに広場の外に置いておけば食べるだろうから。でも、絶対近づいちゃダメだよ。広場の外にも出ないでね。小さいおサルさんでも、引っ掻いたり、噛みつく力はすごいんだから、大怪我しちゃうかもしれないからね。約束だよ?」


 みんな大怪我という言葉にちょっとビビりつつも、嬉しそうに「はーい」と返事した。


 キティがおサル用の木皿を手にとって、


「ねえ、モモ。ここにおサルさん用って書いて」


 とおねだりしてくる。うーん。いい考えだし書いてあげたいけど、まだ書く物が無い。


 どうしようかと悩んでいる時、そう言えば光のS級魔法に複写と転写というのがあったのを思い出す。


 転写で何か出来るかな?


 転写だったらインプリント? トランスクリプション? トランスファーかな?


 なんかトランスファーがピンと来た。


 魔力を集中し、目がクリッとしたかわいいおサルの顔のイラストを思い浮かべ、お皿の真ん中に印刷するようなイメージをする。


転写(トランスファー)


 と唱えてみると、淡い光がお皿を包み、光が消えるとおサルの顔が描かれていた。


「これでいいかな?」


「うわぁ、かわいい!」

「これならおサルさん、きっと喜ぶよー」


 みんなに気に入ってもらえたようで良かった。



「さて、それじゃあそろそろ日も暮れるし、お片付けして寝る準備をしてから魔法の練習の時間にしようか」


 みんな、待ってました! と目を輝かせ、「ごちそうさまでした」の挨拶で動き出す。


 お片付けも任せて! と言ってくれたので、私は干し野菜を物置にしまうことにした。


 野菜も果物も干したいから、このスペースももっと大きくしないといけないな。テーブルの下にコロを付ける感じで、出したりしまったりを楽に出来るように作れないかな? 後で考えてみよう。


 私が考えごとをしてる間に片付けは終わったようだ。一応、火の元など確認するが、きちんと片付けられている。よほど楽しみなのか行動が早い。私も早く準備しなきゃ。




 体を拭いたり、トイレを済ませ居間に集まる。


 まずはステータスを確認すると全員MPが十ずつ増えていた。優秀、優秀。

 みんなも目に見えて成長がわかることで、やる気充分だ。


 とは言え、やることは昨日と変わらない。


「じゃあ、昨日の復習をします」


 ジェフとアンには身体強化の練習、マリーは掌に集めた魔力を大きくしたり、小さくしたり、霧散させないままもう一方の手に移したり、とワンステップ上の魔力操作の練習をしてもらう。


 他のみんなは昨日の続きだ。

 手の平に集めた魔力をキープして発光させるのを目指す。


 時々、私がお手本を見せてあげたり、体の中へ魔力を流して魔力通りを刺激してあげたりはするが、後はそれぞれの集中力やイメージにより魔力を操作するので、各人の頑張り次第となる。


 あと少しでいけそうなのはマーク。次いでバズかな?


 マークはイメージは出来てそうなんだけど、焦ってしまうのかうまく魔力をまとめて集められない。

 バズは魔力を集めるのは出来ているのに、イメージが固まるまで時間がかかるようでキープし続けられない。


 私は二人の背中に触れ、魔力を流し、彼らの魔力と反応させた。


「なんか体がポカポカしてきた」


「今、私の魔力と二人の魔力が反応してるよ。熱を持ってるからわかりやすいでしょ? 体中の隅々から熱を感じない? それが全部自分の魔力。二人には体の中にまだまだたくさんの魔力があるのがわかる? その隅々までの魔力を動かして、もっとたくさん魔力を集めてみて」


 それから、それぞれに


「マークはホントにあと一歩だから。魔力量を今より多く集められればまとめやすくなるからいけそうだよ。

 バズは一度集まった魔力を逃がしちゃってるから、道具を作るときみたいに集中して。集まった魔力はぼんやり貯めているより球体をイメージして。球の中心へと魔力が回転しながら集まっていくイメージをすれば外へ逃がさないと思うよ。魔力さえキープ出来れば、あとは焦らないでじっくりとイメージすればいいからね。頑張って」


 とアドバイスする。


 他のみんなも程度の差はあれど、似たようなところでつっかえている。

 今のマークたちへのアドバイスも聞こえていたようで、それぞれが集中力を上げた様子だ。


 マリーは大分操作のコツを掴んでいた。明日からはアンたちと同じ身体強化の練習をやっていこう。



 一時間程、訓練を続けた時、とうとうマークとバズが光らせることに成功した。

 一瞬バズの方が早かったが、それを見たマークの集中力がぐぐっと上がりすぐに成功させたので、ほぼ二人同時と言っていいと思う。


「おめでとう。バズ、マーク。よく頑張ったね」


 二人ともホッとしたような顔で笑った。


「みんなも今日はそろそろ終わりにして寝よう。大分上手くなってるから、明日また頑張ろうね。じゃあ、マークとバズに魔法を披露して貰おう」


 まずはバズから、昨晩のように座ってもらってから、


「土の生活魔法、(マッド)だよ。私が魔法建築で固めた床だから結構魔力が必要だと思う。泥にしたらすぐ魔力枯渇しちゃうと思うけど準備はいい?」


 バズが緊張した顔で頷く。

 まずやって見せるからと、


「目の前、三十cm四方程の床を見つめ、魔力を練ってぬかるみのようにズブズブになるイメージをして……、しっかりイメージ出来たところで、(マッド)


 声に出しながら魔法を発動する様子と結果をしっかり確認し、バズが続く。


「目の前のここがぬかるみになる。魔力を練って、うん、ドロドロのズブズブになる」


 バズの右手がぼんやり光る。


(マッド)


 バズは目の前に泥が出来たのを確認すると、力が抜けてズルッと倒れた。すかさず背中を支え、癒しの力を使うと、


「出来たよ……。魔法、使えた……」


 とバズが微笑む。


「うん、ちゃんと出来てたよ。明日、普通の地面でもやってみよう。もっと楽に出来るから。おやすみ、バズ。良く頑張ったね」


「うん、おやすみ。また明日……」


 それで意識を手放した。

 バズを横たえ、今度はマークの番だ。


「マーク、(ライト)の魔法だよ。お手本見る?」


「大丈夫だと思う。モモやマリーが使うとこ見てるから」


 そうしてマークは集中して手の平に魔力を集める。


「握りこぶしくらいの光の玉がずーっと光り続けるイメージでね」


 集中したままコクコクと頷き、マークの手の平の魔力が高まる。


(ライト)


 ポワッと優しい光の玉が浮かんだ。


「出来たぞ! ぼんやりした光だけど」


「うん。すごいよ、マーク。ここにさらに魔力を込めて、もっと明るくってイメージしてみて」


「わかった」


 マークが集中すると光の玉は少し大きく、明るくなり、マークはだんだん力が抜けてゆくようだった。


「このくらいで限界みたいだ……」


 マークの背中も支え、癒しの力を使い、


「上出来だよ! 魔力量の調整も出来たしね。おやすみ、マーク」


「おやすみ」


 出来るだけ魔法を使うところを目にするのも勉強になるので、続いてジェフ、アン、マリーにも火、水、灯の魔法を使ってもらう。


 ジェフとアンはいつもかっこいい詠唱を使っているけど、火よ(ファイア)水よ(ウォーター)を試してもらったところ、こっちの方が楽に発動出来るとのことだった。


 魔力効率を考えられた最適解の呪文として本に載っていたんだけど、あの本、かなり使えるものだったようだ。ダメ親父には価値がわからなかったようだが、それが幸いした。


 マリーもマークのように明るさを変えてみたりして、大分操作が上手くなっていた。


 魔力が切れた順にアン、マリー、ジェフと眠りにつき、そこから先は昨日と同じく小さい順で進める。


 一人一人に、上手くなってるよ、明日も頑張ろう、おやすみ、と声をかけながら寝かせていく。


 最後にルーシーが、


「私、なんで上手く出来ないんだろう」


 と心配気にしていたが、


「大丈夫。ちゃんと上手くなってるよ。ルーシーは風属性だから、明日は外に出たら『風は目に見えないけど、そこにちゃんとある』ってことに意識を向けてみよう。さあ、今日はおやすみ」


「ん、わかったよ。おやすみモモ」


 少し微笑み、ルーシーも眠りについた。




 さて、それでは私も魔力を使い切って眠ることにしよう。


 まずはバズと作った泥を床へ直す。


 残りMPを確認すると三千弱。今日もいろいろ作ったから、慈しみの力がなければとっくに倒れてるだろうなあ。

 このMP残量なら二千程のMPを消費してから聖域を使えば丁度良い。創造八十二を二十四回で二千弱。これがいいね。


 私は外に出ると、さっき考えていた野菜干し台を作ることにする。足にコロを付けるとなると土魔法より、スキルの補助が効く創造の方が上手くいきそうだ。


 まず一台、長さ百cm、幅六十cm、高さ八十cmのワゴンのような形状で天板はメッシュに。載せたものが転がり落ちないように五cmの縁も付ける。そして四本の足の先端にはコロを付けて移動可能にしたい。丁度、スチール棚のような感じだ。うん、イメージがしやすくなった。


 コロ部分は重量が分散して転がしやすいようにボールベアリングを入れられるといいんだけど、詳しい構造はわからないので、イメージだけはきちんとしてスキル先生にお任せしよう。


 コロが滑らかにスルスルと回り、楽々動かせるスチールワゴンもどきを土を材料に作る。

 動きは滑らか、構造はしっかり、メッシュは風通し良く、野菜や果物を干すのに使う。


 しっかりイメージして魔力を集め、


創造(クリエイト)・可動式野菜干し台」


 と唱えると、


「スキル先生! ありがとう!」


 目の前にイメージ通りのワゴンのようなものが出来上がっていた。


 少し動かしてみるが、スムーズに動くし、軋んだりぐらついたりもしない。素晴らしい出来だった。


 同じものをあと十一台。


 そして、小さいものを干す時、メッシュ部分から落ちないように台に敷く干布を葦を材料に十二枚作った。丁度、台にはまるように、僅かに小さいサイズでイメージした。


 出来上がったのはゴザのような素材の大きなランチョンマットのような干布。ザルの代わりとしても使えるかな?


 ふらつく頭と体で、そんなことを思いながら家へ入る。結界は張るけど、一応入り口は塞いでおこう。


 残りMPは千を切っている。本当に倒れるギリギリだ。


 覚束ない足取りで居間へ向かい、横になって肌掛けを掛けると、あとは眠るだけだ。


 一応、周辺の気配を感知するが問題も無さそう。では、おやすみなさい。



ここは聖域なりて(サンクチュアリ)……」



 明日も良い一日になりますように……。

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