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第十七話 かあちゃんは魔力についてレクチャーする

本日、二話更新します。

これは一話目です。


「それじゃあ、魔法が使えるようにちょっと訓練してみようか」



 みんな私の言葉に「えっ?」と驚き、目はキラキラさせながらもなんかモジモジしている。どうした?


「訓練は食べ物を集め終わってからなのでは……?」


 おずおずとマリーが代表して質問してくれた。


「ああ、それでか。うん、本格的に勉強するのは落ち着いてからにしよう。でもみんな……魔法、使ってみたいでしょ?」


 チラリとみんなを見ると、「うん!」「はい!」と元気よく即答された。かわいい。


「魔法を使うにはまず先に魔力を鍛えなくちゃいけなくて、それは成人前の子供の方が成長しやすいんだ。だから、本格的な訓練は後回しにするとしても魔力の訓練は早く始めた方がいいと思う。大変だけど、毎日ちょっとずつ頑張ればどんどん成長するからね。ジェフとアン以外はまだ魔力を感じたこともないでしょ? だから今日は魔力について知ってみよう?」


「はーい」と行儀良く返事する子、「やったー!」と飛び跳ねる子、ドキドキ期待と緊張に顔を赤くしている子。みんな楽しみで仕方ない様子で前のめりになっている。



「魔力の訓練で大切なことは三つだけ。

 一つ、自分の中の魔力を感じること

 二つ、魔力量MPを育てること

 三つ、魔力を自分で集めたり、流したり出来るようになること」


 簡単でしょ? とニッコリ微笑むと、みんなが、おおおおーっと(どよ)めく。


「それだけで魔法が使えるようになるの?」


「うん。後はみんなの頑張りと適性次第だね」


 適性によっては出来ること出来ないことがあるのは仕方ないけど、生活魔法なら使えるようになるはず、と説明する。

 みんな真剣に話しを聞いていて、頑張るぞー! と気合いを入れている。

 うんうん。楽しみながらやっていこうね。


「では、まずはみんなの適性を知りたいので全員ステータスを開いて見せてください」


「ステータス オープン!!!!!」


 さらにHP/MPのところに触れてもらい、攻撃系や魔法系のレベルまで出してもらった。


 全員のステータスはこんな感じだ。



 =================


 ジェフ レベル3 人間 男 十二歳

 HP 43/43  MP 37/37  火

 攻E 守E 早E 魔E 賢F 器F


 =================


 マーク レベル1 人間 男 十二歳

 HP 24/24  MP 10/10  光

 攻F 守F 早E 魔F 賢E 器F


 =================


 バズ レベル1 人間 男 十二歳

 HP 25/25  MP 10/10  土

 攻E 守F 早F 魔F 賢F 器D


 =================


 コリー レベル2 人間 男 十歳

 HP 27/27  MP 16/16  火

 攻F 守F 早E 魔F 賢F 器F


 =================


 ルーシー レベル1 人間 女 十歳

 HP 22/22  MP 10/10  風

 攻E 守F 早F 魔F 賢F 器F


 =================


 マリー レベル1 人間 女 十歳

 HP 20/20  MP 10/10  光

 攻F 守F 早F 魔F 賢E 器F


 =================


 アン レベル1 人間 女 十歳

 HP 20/20  MP 36/46  水

 攻F 守F 早F 魔E 賢F 器F


 =================


 ユニ レベル1 人間 女 九歳

 HP 19/19  MP 10/10  風

 攻F 守F 早F 魔F 賢F 器E


 =================


 ルー レベル1 人間 女 九歳

 HP 19/19  MP 10/10  水

 攻F 守F 早F 魔F 賢F 器E


 =================


 ベル レベル1 人間 女 八歳

 HP 18/18  MP 10/10  土

 攻F 守F 早F 魔F 賢F 器F


 =================


 ティナ レベル1 人間 女 八歳

 HP 18/18  MP 10/10  闇

 攻F 守F 早E 魔F 賢F 器F


 =================


 キティ レベル1 人間 女 六歳

 HP 16/16  MP 10/10  闇

 攻F 守F 早F 魔F 賢F 器F


 =================


 ピノ レベル1 人間 男 四歳

 HP 14/14  MP 10/10  風

 攻F 守F 早F 魔F 賢F 器F


 =================



 ジェフとアンは成長して魔法レベルがEになっている! バズの器用さはすごいな。コリーはレベルニなんだ。魚取ってもレベル上がるのかな?


「ジェフとアンは森に来てから頑張って魔法使ってくれてるから、レベルEになってるね。他の魔法も使えるようになったと思うよ」


「えええーっ?!!」


 二人は驚き、戸惑い、喜び勇んでいる。


「ふふふ。どんな魔法か気になるだろうし、試してみたいだろうとは思うけどちょっと待ってね。魔法はレベルが上がる程どんどん制御……使い方が難しくなっていくから、先にみんなと一緒に訓練しよう。上手く魔力を扱えるようになってから新魔法をお披露目することにしよう? いい?」


 ジェフはうずうずして仕方ない様子だったが、


「はい、わかりました。ももちゃん、魔力の扱い方を教えてください。魔法はむやみに使ったら危ないんですよね?」


 アンがそう言うので、


「……ああ、俺もわかった。訓練しようぜ」


 ジェフも頷いた。私はそんな二人に笑顔を返す。


「じゃあ、まずは自分の中の魔力を感じることから始めてみようか。私が赤ちゃんの時にやったやり方だから、みんなも試してみて」


 私はまず、おへその辺りでぐるぐる渦を巻いているような『何か』を感じてもらうことにした。


 マークとマリーはそれだけで魔力の存在に気付けたようだ。


「ああ、分かります。これですね。何かが動いてます」


「うん、俺もなんか分かる。力っていうか元気の素みたいなのがぐるぐる回ってる」


「そう、それ! 自分の中にあるのに何だかよくわからない力。それが魔力。その魔力に集中して感じていると、魔力がじっとしてなくて、ぐるぐる回ってるのに気が付くの。もっと集中して魔力の動きがよくわかるようになると、それがおへその辺から自分の体中へ動き回って、そしてまたおへそへ帰って来てるのを感じられるようになるよ」


 そこまで分かるようになるのが最初の目標、とみんなを鼓舞する。


 ジェフとアンは魔力には気付いていて魔法も使えていたけど、こんな風に集中して魔力と向き合ったのは初めてだったようで、


「ああ、ホント。魔力って私の体の中を隅々まで動き回っているんですね」


「俺も初めて分かった。へそに溜めた力を手の平に集めるってだけじゃないんだな……」


「そうだね。その動きを理解して扱えるようになると、同じ魔法でも効率良く使えるようになるよ」


 今のジェフなら五分くらい火を灯し続けていられるし、アンも水瓶いっぱいの水を出せるはず……と言うとすごくびっくりしていた。


「俺、この前の夜、一分か二分火を点けてただけでぶっ倒れそうだったんだぞ?!」


「私だって水瓶に半分も水を出せませんよ?」


「うん。それが効率。魔力制御が上手くなると効率も良くなる。そうすると使うMPが少なくて済んだり、威力が上がったりする。魔法の使い方が上手くなるってことだね」


 だから魔力の訓練が大切なんだよ、と続けると、みんなも聞いていたらしく、全員が納得した顔で頷いていた。


 しばらく続けていると、バズ、コリー、ルーシーも感じとれたらしい。

 ユニとルーはあと少しって感じかな?

 「あれ? 今の……」とか「ああ! 分からなくなっちゃった!」とか言ってる。あそこまで行けば、すぐ感じられるようになるだろう。


「魔力量が大きい方が感じやすいものだから、小さい子たちには難しいかな?」


 小さい子たちは集中することもまだ上手く出来ないので、なかなか成果が出ずうーうー唸っている。


 ちょっと手助けしてみよう。

 ピノの両手を握って、私の魔力をピノに少しずつ流してみる。


「モモのおててから、あったかいのがくるー」


 どうやら、分かってくれたようだ。


「うふふ。そのあったかいのが魔力だよ。ピノのお腹に手を当てて探してみて。ピノの中にも、そのあったかいのがあるんだよ」


「うん、わかったー」


 どこどこ? あったかいの。かくでんぼんしてるなら見つけちゃうぞー、と一生懸命探している。


「あったかいの、みぃつけた!」


 おお、ピノすごい! もう見つかっちゃった。


「モモ、ピノのおなかのなかにあったかいのいたー。ぐるぐるっておどってるー」


 キティが私の手を握ってくる。


「モモ、私にも。私にもやって!」


 少しずつ魔力を流すと、


「あ、ホントだ。あったかい。わかる。よーし、私もかくれんぼ見つけます!」


 ベルとティナにも同じようにやってあげると、魔力がどんなものかわかったようで再び集中しだした。



 程なくして、全員が魔力を感じることに成功した。



「みんなすごいねー! 優秀だよ! 私なんて気付くだけでも一日かかったし、流れてるの感じるまでなんて何日もかかったよ。この調子なら、魔法を使える日も遠くないね。頑張ろう!」


 年長組は誇らし気な顔をしているし、小さい子たちも「がんばるーっ!」「うん、訓練楽しい!」とまだまだやる気満々だ。


 ここまで出来れば初日としては充分過ぎるだろう。


 最後に魔力枯渇による鍛錬について説明する。


「みんなもう一つ目の『魔力を感じる』はクリアしちゃったよ。これからは毎日、魔力が体の隅々まで流れてるってことを『意識して感じる』ことを続けてね。それが一つ目の訓練です。では次に二つ目。MPを上げることについてです」


 みんなが興味を持ってることを確認して続ける。興味がないことって続かないし、身に付かないからね。


「MPを上げるには魔力を使うことです。魔法を使っていればだんだん上がるってことだね。

 でも、子供の内だけはもっと効果のある方法があるの。それが魔力枯渇です。

 ジェフとアンは経験してるけど、魔力を使い過ぎるとMP切れで具合が悪くなったり、倒れちゃったりするの。しんどいけど、そこまで魔力を使い切ってから眠ると、起きた時にぐんっと魔力が上がってます。私はこれを赤ちゃんの時から二年以上続けてきました。

 今はまだみんなMPの量が少ないから、さっき感じた魔力を手の平に集めて外へ流すだけで魔力枯渇を起こしちゃうと思う。だから、この訓練はまた寝る前にやりましょう。一人でこっそりやろうとしないでね。いきなり倒れちゃったりするから。

 あと、魔力枯渇を起こしたら、一晩寝ないと治らないから、寝る前にやるのが一番いいの。なので、一人でやらない約束守ってください。

 魔力の動きを感じるのが上手くなると、魔力を集めるのも外へ流すのも出来るようになるから、まずはそこからです。焦らず、ゆっくりでいいので練習していこうね。

 では、午前の訓練はここまでです。お疲れさまでした。お昼を用意するので休憩しててください」


 みんな、気を張っていたのかホーッと息を漏らすとリラックスした顔付きに変わった。



「はーい。おいしいごはんお願いしまーす!」



 ジェフのお調子者な言い様にみんなして笑った。



いつも読んでくださってる皆様。

ありがとうございます!


ブクマ、評価、大変励みになっております。


三連休なので、三日間は一日二話ずつ更新させていただきます。


昼の十二時と夜の十一時です。


頑張りますので、応援よろしくお願いいたします!


(≡ε≡)/

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