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始祖の竜神と平凡の僕。  作者: 秋色空
三章:遺跡編
16/66

15.水の女神の遺跡 I

この話から〈二章:水の女神の遺跡編〉になります。長い(はなし)になるかもしれません。


※各章の名前を変更しました。


※内容を修正しました。修正内容については後書きを参照してください。

「……あの光は何だったんだ?」


 その声はよく響く。周りは少しばかり暗い蒼の壁に囲まれている。辺りは薄暗いが周囲が見えない程ではない。何らかの魔法が常時発動しているようだ。壁自体は現代の技術では無い。これは古代建築のようである。


 ────そして、僕は一人である。


 孤独なのだ。決して共に旅をしていた二人に見限られた訳では無い。光に包まれてここに移動させられた時点で二人とは離れていた。強制的に引き離されたようだ。恐らく二人も微かに魔力反応を感じることからこの建物内にはいるらしい。


 可能性は極めて低いが、一応近くにいるかもしれない。声を出して問い掛けてみるとしよう。


「おーい!!」


 声は再びこだまする。しかし反応する声は無い。中の構造が分からないだけに距離も分からないな。マップ解析・表示をする魔道具があれば良かったのだが。まあ、無いものを嘆いても仕方が無い。まずは状況を確認しよう。


 ここは恐らく水の女神に関する建物。言うなれば遺跡であろう。全体が蒼い事からもそれが分かる。他の二人とは離れ、声が届かない事からこの遺跡は広いという事がわかる。それも大分広いだろう。もしかすれば幾つかの階層がある可能性も否めない。


 何らか石版に書かれていた水の女神の神話が役に立てれば良いが、そう簡単に事が運ぶであろうか。多分ないな。


「……何か忘れている事がある。何だ?」


 僕は恐らく何かを見落としている筈だ。決定的な事を。思い出せ……。


 熟考した後に思い出した。無魔法で人の位置を探すことが出来るのだ。【探索】の魔法は誰にでも使える簡単な魔法だが、この遺跡が何かしらの魔法が常時発動しているためにマップを見ることが出来ないようだ。


しかし、神格化しているルカであれば可能である。ルカがその魔法を思い出せば、僕とミシェルの位置は特定可能であるという事だ。しかし、問題はルカがそれに気付くか、とルカが僕やミシェルのいる位置にいけるかという事だ。


 まあ、二人と合流出来る可能性が見つかっただけでも良しとしよう。取り敢えずは探索が今最もするべき事だろう。


「ここは袋小路か。じゃあ分かりやすいな。」


 僕は最初の地点から真っ直ぐに歩き始めた。曲がり角などは無い。暫く行くと、分岐路が見えた。それも三つ。どれを進めば良いか。


「……風が微かにでも感じる道は無いか。当てずっほうだな。右に行ってみよう。」


 僕が選んだ道は右側の道だった。そこが行き止まりであれば、戻ってくれば良い。帰りは逆の方向を向いて左の道を進めば良いのだ。


「……またか。」


 暫く進むとまた分岐路があった。さらに右へと進む。しかし、分岐路はもう無かった。これは良い意味なのか。それとも悪い意味なのか。


「間違ったようだな。」


 僕は右へと進んだ結果、少し広い空間に出た。そして、僕の前には動かない蒼い像。勿論、僕が来た瞬間に動き始めた。


「……〈魔物探査(モンスターサーチ)〉に反応しない、か。何の魔物なんだ?」


 魔道具が反応しない魔物。通常のゴーレムは〈魔物探査(モンスターサーチ)〉でも反応する。しかしこれは反応しない。


 高さは二メートル超ぐらい。そして身体が大きい。恐らく物理攻撃をするのではないだろうか。あの蒼い大きな金属質の拳を喰らえば、一溜りもないだろう。あれを喰らって、無事でいられる自信が全く無い。


「まさかの逃げるのもダメですか。」


 もしもの時のために逃げられるようにと後方を確認した所、背後にも謎の生物がいた。こちらは蒼い蜂のようだ。針が鋭く光っている。こちらは動きが速そうだ。そして刺されれば如何なる状態異常があるか分からない。


 どちらを先に倒すのが最善手だろうか。まあ蜂だろう。連携攻撃をされる前に倒してしまおう。


 相手は人では無いので容赦をしない。僕は風魔法が一つ【斬風】の魔法を放った。この魔法は敵を斬る風である。蜂の羽根を切り落とそうとする。しかし、避けられた。


「やっぱり速いか。じゃあ、一気に焼き殺す。」


 僕は火魔法が一つ【業火】の魔法を使う。これでイチコロ────え?


 僕の目には【業火】を大量の水で消し去る蜂が映っていた。明らかな水魔法だ。こいつら魔法を使えるのか!?要するに火魔法が効かないという事か……。


「……うわっ!」


 先程から蜂を倒していた為に気付かなかったが、僕の背後にはもう一体、蒼いゴーレムがいる。僕は高くジャンプしたが、つい下を見ると僕が先程までいた所の地面が抉れていた。ただのパンチだ。危険すぎる。しかし、その後抉れた地面は元のように修復されていた。どうやらこれも常時発動型の魔法のようだ。


 連携される前に倒そうと思ったが、初撃と第二撃を失敗したせいでそれは叶わなかったようだ。これからは完全な二対一か。速いやつと遅いやつ。組み合わせは良い、か。何か作戦を立てた方が良いか……?


 一瞬、ゴーレムの攻撃を蜂に当てようかと思ったが、流石に躱されるだろう。それは無茶すぎる。攻撃をギリギリまで引き付ける必要があるのだ。だけど蜂だけなら良い作戦なら出た。まずは蜂を倒す事だけを考えるとしよう。その後で攻撃を避けつつ、次の作戦を考えれば良いだろう。


 さて、反撃の開始だ。

2018/04/08:人を探す魔法を竜魔法としていましたが無魔法の間違いです。修正しました。通常であれば、これは誰にでも使える魔法なので何故使えないかも加筆しました。

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